20150303-2

John Eliot Gardiner指揮
English Baroque Soloists(イングリッシュ・バロック・ソロイスツ)
Monteverdi Choir(モンテヴェルディ合唱団)

Gillian Keith (S), Robin Tyson (C-T), James Glichrist (T), Stephan Loges (Bs)
Angharad Gruffydd Jones (S)

教会カンタータ 第 18番『天より雨と雪の降るごとく』 BWV18
教会カンタータ 第181番『佻浮薄なる霊の者ども』 BWV181
教会カンタータ 第126番『主よ、我らを汝の御言葉のもとに保ち』 BWV126

2000年録音(ライヴ)
レーベル:SDG

ガーディナー&モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツによるバッハ教会カンタータ全集のDisk10です。(全集は56枚組みBox)

Disk1 教会カンタータ 第 63番 / 第191番
Disk2 教会カンタータ 第143番 / 第41番 / 第16番 / 第171番
Disk3 教会カンタータ 第153番 / 第58番 / 第65番 / 第123番
Disk4 教会カンタータ 第154番 / 第124番 / 第32番
Disk5 教会カンタータ 第155番 / 第 3番 / 第 13番
Disk6 教会カンタータ 第72番 / 第73番 / 第111番 / 第156番
Disk7 教会カンタータ 第26番 / 第81番 / 第14番 他
Disk8 教会カンタータ 第83番 / 第82番 / 第125番 / 第200番
Disk9 教会カンタータ 第144番 / 第84番 / 第92番もご参照下さい。

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

第126番にソプラノソロは登場しませんが、第18番はギリアン・キースが、第181番はアルバムはアンガラード・グルフィッド・ジョーンズがソプラノソロを努めます。
私のには明るさと艶やかさがありながらもしっかりとした手応えのあるキースの方好ましく、ジョーンズも悪くはないのですが少し光沢感に物足りなさを感じます。
このアルバムもアルトはカウンター・テナーですが、大きな違和感はなく、第126番でのテノールとの二重唱などは、男声同士ならではの親和性もあったりします。
合唱のソプラノの明るい歌唱も印象的で、ヴァイオリンやチェロのソロもありますが、とても巧い味のある演奏だと思います。
トランペットもナチュラル楽器であるがゆえの難しさを言い訳にしないレベルの演奏で、流石は本場ヨーロッパの古楽器オケとの印象を受けます。

録音 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

収録場所、年月は同一の録音ですが、ソリストへのフォーカス感に僅かな相違が感じられます。
第18番でのフォーカス感が一番高く、オーディオ雑誌などでよく使われる表現ですが、正に歌唱者の口元が見えるかのような高い実在感、再現性があります。
オーケストラの演奏にもすっきりとしながらも上質な鮮やかさがあり、ヴァイオリン、チェロのソロなどには、弦をこする弓の動きが見えるかのような感触さえあります。

現在、ボックス・セットはHMVでは取り寄せ不可のようですが、Amazonでは購入出来るようです。
J.S.バッハ : カンタータ全集 ~ 巡礼 (2000) (Bach Cantatas / .../SDG
¥38,435
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Disk10に収められた楽曲を含む2枚組CDはHMVでも取り寄せ可能のように掲載されています。
(下記画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)