20150209

John Eliot Gardiner指揮
English Baroque Soloists(イングリッシュ・バロック・ソロイスツ)
Monteverdi Choir(モンテヴェルディ合唱団)

Joanne Lunn (S), Katharine Fuge (A), William Towers (C-T),
Paul Agnew (T), Peter Harvey (Bs)

教会カンタータ 第 26番『ああ、いかにはかなくいかに空しき』 BWV26
教会カンタータ 第 81番『イエス眠りたまえば、われ何に頼るべし』 BWV81
教会カンタータ 第 14番『神われらとともになかりせば』 BWV14
モテット『イエス、我が喜びよ』 BWV227

2000年録音(ライヴ)
レーベル:SDG

ガーディナー&モンテヴェルディ合唱団、イングリッシュ・バロック・ソロイスツによるバッハ教会カンタータ全集のDisk7です。(全集は56枚組みBox)
Disk1 教会カンタータ 第 63番 / 第191番
Disk2 教会カンタータ 第143番 / 第41番 / 第16番 / 第171番
Disk3 教会カンタータ 第153番 / 第58番 / 第65番 / 第123番
Disk4 教会カンタータ 第154番 / 第124番 / 第32番
Disk5 教会カンタータ 第155番 / 第 3番 / 第 13番
Disk6 教会カンタータ 第72番 / 第73番 / 第111番 / 第156番もご参照下さい。

演奏 ☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

Disk7に収められているカンタータは、比較的華やかさ、躍動感が高い楽曲に思えます。
オーケストラの演奏にも、合唱にも、そしてソリストにもやや弾むような感触がありますが、それは決して悪い印象をあたえるものではないと思います。
オーケストラの演奏に、躍動感が鋭敏さに結びつきそうな部分もありますが、危うさを感じさせる程ではありません。
モテットが最後に収められているのが効果的で、バッハの時代であっても少し懐古的な趣きのあるモテットと、バッハ自身が熱心に作曲したカンタータとの対比が楽しめます。
因みにモテットには独立した器楽の声部がないのに対し、カンタータにはそれがある、ということらしいです。

録音 ☆☆☆☆☆ (評価は5つ星が満点です)

幾分鮮やかさが今まで聴いたDiskより高いように感じられ、左右への広がりもワイドに思えますが、基本的な印象は今まで聴いたアルバムの延長線上です。
鮮やかさが高い分、音の輪郭や切れ、立ち上がりに高い実在感があり、楽器の質感も感じられる仕上がりとなっていて、ステージノイズ、聴衆ノイズも皆無なので場の静寂感も十全です。
どう工夫すればここまで聴衆ノイズを回避できるのかが不思議で仕方なく、ひょっとしたら本当に聴衆は入れずに録音しているのではないかと思ってしまいます。

現在、ボックス・セットはHMVでは取り寄せ不可のようですが、Amazonでは購入出来るようです。
J.S.バッハ : カンタータ全集 ~ 巡礼 (2000) (Bach Cantatas / .../SDG
¥38,435
Amazon.co.jp

Disk7に収められた楽曲を含む2枚組CDはHMVでも購入可能と掲載されています。
(下記画像をクリックして頂くと、HMVの当該サイトにリンクしています)