PHAROAHE MONCH / INTERNAL AFFAIRS | 5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

自分がビリビリと刺激的電撃を受けたCDやレコードなどの音を中心に、レビューっぽい感じで綴っていきます。よろしくです。

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オーガナイズドコンフージョンのMC、ファラオ・モンチの99年発売の1stソロアルバム「Internal Affairs」。リリースはRAWKUSからで、この時代のRAWKUSはN.Yヒップホップの良心のような存在だね。

トラックプロデュースは、自身がけっこう務め、DJ SCRATCH、ダイアモンドD、アルケミスト、なども援護。フィーチャリングゲストは、M.O.P.、コモン、タリブクウェリ、バスタ、キャニバス、メス、レッドマン、etc…。強者を揃えてますな~。

やはり大ヒットした5曲目「Simon Says」に尽きるか。ゴジラのテーマを大胆にサンプリングしたフロアアンセム!ゲタファッカ!DJ HAZIMEのミックステープのイントロでのDABOのフリースタイルも忘れられない、正にこの年を代表するハーコーSHITだね。15曲目のリミックスは、オケはそのままでラッパーが増えるという、よくあるアレ。とは言え、メスやレッドマン、バスタも入っているので、コチラも聴き逃がしは厳禁。しかもこの曲のプロデュースはファラオ自身。さすがポールCの弟子なだけあるよ。

バスタを迎えた10曲目「The Next Shit」もヤバめ。ファラオとバスタというラップ巧者だけでもヨダレだけど、ここでファラオが展開するビートは、正にネクストシット!12曲目「The Light」は、ダイアモンド制作の、哀愁系トラック。こういうのホント上手いねダイアモンドは。乗っかるファラオのスキルもソートーだけどさ。14曲目「The Truth」も、ダイアモンド仕事。これはコモンにタリブクウェリと、コンシャスMC2人を迎えた、泣きの1曲。

全15曲。
アルバムジャケもゴジラをイメージしているファラオ。オーガナイズド時代から折り紙付きのスキルは、今作でも全く衰えを見せないし、トラックメイキングの才も秀でているという、文武両道っぷりをここでもキッチリと見せつけてくれる。

しかし2003年頃に親元のMCAが倒産したから、RAWKUSもしょうがないとは言え活動停止。ファラオもこのアルバムの後は、フィーチャリングや単発シングルを出すものの、2007年までアルバムのリリースが出来ないという、不遇に見合われる事に…。取り敢えず、このアルバムが今は廃盤ってのは実に勿体ない事じゃね?

マイク4本、いや、4000VOLT。




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