№8
日付:2026/3/1
タイトル:ブゴニア | BUGONIA
監督:Yorgos Lanthimos
劇場名:シネプレックス平塚 screen7
パンフレット:あり(\990)
評価:5.5

 

米国のとある田舎町で企てられた、女性CEOの誘拐劇。地球の危機を信じて疑わない男の狂信的な犯行に思えた中、誘拐犯と彼女が経営する企業との関係が徐々に明らかになってゆく。

復讐劇なのか、はたまた狂信的な被害妄想なのか・・・

 

韓国映画のリメイクである事を鑑賞後に知りました。といっても本作の世界観はヨルゴス・ランティモス監督作品そのもの。

今回もエマ・ストーンが頭の切れる女性CEO役を体当たりで熱演。囚われの身となった彼女の脱出劇はなかなか見応えあります。

 

ヨルゴス・ランティモス監督作品の観賞は「哀れなるものたち」に次いで2作目ですが、やっぱり好きにはなれない監督だと改めて思いました。そのディテールに色々と難癖を付けたくなってしまいます。有名雑誌の表紙を飾る“時の女社長”の豪邸にセキュリティ設備が皆無なのもどうかと思うし、ラストのオチも透けて見える。何よりその貧困なるB級映画的イマジネーションにはもはや苦笑するしかなかった。

ノミネート作品だしなと劇場に足を運びましたが、本作もオスカー受賞(作品賞)はないと断言します。

 

 

 

 

 

 

パンフレット

  • イントロダクション
  • ストーリー
  • キャスト
  • インタビュー エマ・ストーン&ジェシー・プレモンス
  • 監督
  • インタビュー ヨルゴス・ランティモス監督
  • 比類なき「総合芸術」としての完成度を誇るランティモス映画 佐藤久理子(ジャーナリスト・批評家)
  • ランティモス流「選曲の方程式」の到達点 新谷洋子(音楽ライター)
  • プロダクション・ノート
  • リメイクで変容させた「守るべき地球」の正体 渥美志保(映画ライター)
  • スタッフ
  • クレジット

チラシ

№7
日付:2026/2/28
タイトル:レンタル・ファミリー | RENTAL FAMILY
監督・共同脚本:HIKARI
劇場名:小田原コロナシネマワールド SCREEN2
パンフレット:あり(\1,000)
評価:7

 

かつて演じたCMキャラクターで人気を得るも、今では忘れ去られた外人タレントに舞い込んだ奇妙な仕事。“演じる”というスキルを活かした「解決屋」に身を置いた彼が、“顧客”との触れ合いの中で手にする新たな人生をハートウォーミングに描いた本作。かなり心が温まりました。

 

てっきり日本を舞台にしたハリウッド映画(「ロスト・イン・トランスレーション」みたいな)かと思ってたら、それはその通りなのですが、監督があちらで活動している日本人の方だった。英語と日本語のセリフが入り混じりながら、ちょっと怪しげでニッチな新ビジネスに飛び込んだ中年の異邦人が、会社の社長や同僚と共に苦悩しながらも、遣り甲斐と生き甲斐を見出してゆく。

ちなみにこの手の代行業は、監督が調べたところ日本で3百社程あるのだそうです。最近TVドラマでも有名私立小学校に合格するためにニセの母親を雇うという話がありましたが、本作ではそんな突拍子もない犯罪まがいの依頼を、ちゃんとお伽噺として描けてもいる。このビジネスが抱える負の部分も創業者自身の闇も驚きのシチュエーションで描きつつ、性善説の素晴らしさみたいなものを感じさせてくれる作品でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 

「MOVIE WALKER PRESS vol.34」というサーチライト・ピクチャーズが発行する冊子形式のパンフレット

  • イントロダクション
  • RENTAL FAMILY HISTORY
  • インタビュー ブレンダン・フレイザー
  • インタビュー 柄本明
  • インタビュー 山本真理 × 平岳大
  • インタビュー ゴーマン シャノン 眞陽
  • キャスト・プロフィール
  • ロケーション
  • HIKARI監督 × ブレンダン・フレイザーが東京で語る、東京ロケの思い出
  • 自分の内なる声に、耳を傾ける。“オーディション”の先に待つ、自己対話の旅 轟夕起夫(映画評論家)
  • 見知らぬ世界に戸惑い、心を交わすブレンダン・フレイザーのイノセントな輝き 山崎まどか(コラムニスト)
  • スタッフ・インタビュー 磯田典宏(美術)
  • スタッフ・インタビュー 望月恵(衣装)
  • プロダクション・ノート

チラシ①

チラシ②

№6
日付:2026/2/26
タイトル:たしかにあった幻
監督・脚本:河瀬直美
劇場名:シネプレックス平塚 screen5
パンフレット:あり(\1,200)
評価:4.5

 

河瀬監督作品は「あん」以来となります。前回同様、一つの社会問題を背景に据えて、そこにかかわる人たちの心模様を描く本作。

おそらく前回も感じたのですが、作品のモチーフともいえる社会問題の扱いや掘り下げ方と、登場人物の人間模様とのパワーバランスがどこか中途半端に思えてしまう。データに見る日本の医療の問題と現場の課題を観客に突きつける一方で、日本で臓器移植の普及を目指すフランス人コリーの私生活にも行方をくらます恋人 迅の話にも興味をそそられない。育ての親に実に失礼な話にも思えてしまった。

そんな中、弁当屋の夫婦を演じる北村一輝と尾野真千子が存在感を放っている。特に尾野さんの演技に心揺さぶられました。

屋久島のシーンに代表されるように、登場人物の出自や心境をエモーショナルに描いた作品なだけに、彼/彼女らに感情移入できないと満足度が上がらない。私は距離を置いて作品を観る事となりました。

大切な家族を失った人達と、コリーや迅が抱える喪失感。私は似て非なるものにしか思えませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

パンフレット

  • イントロダクション
  • ストーリー
  • インタビュー 河瀨直美監督
  • インタビュー ヴィッキー・クリープス
  • インタビュー 筧一郎
  • インタビュー 尾野真千子
  • インタビュー 北村一輝
  • インタビュー 永瀬正敏
  • その他キャスト
  • プロダクション・ノート
  • 幻の糸に導かれて V・クリープスと監督河瀨直美、出会いの必然 川口敦子(映画評論家)
  • 「生きる/存在する」 虚像と現実が混じり合う 斎藤工(俳優・フィルムメーカー)
  • クレジット

 

日付:2026/2/18

タイトル:いのこりぐみ

作・演出:三谷幸喜

劇場名:IMM THEATER

パンフレット:あり(¥2,000)

評価:6.5点

 

三谷芝居の“黄金比”だと勝手に思っています、4人芝居。小学校の教師3人と生徒の母親1人とが繰り広げる、放課後の一幕を最前列で観劇。

三谷組の常連は相島さんひとりで、他の演者はTVドラマでのご縁はあるものの三谷幸喜作・演出の舞台は初めての方ばかり。しかしながら三谷作品としての完成度は非常に高く、見応えと満足度の高いお芝居でした。

今回はコメディ路線というよりも、観客の先入観を巧みに利用した謎解き路線。当然のことながら随所で笑いは起きつつも、4人の役者さんが演じる登場人物の本来の姿が徐々に露わになってゆく。

小栗旬さんの三谷芝居との相性はかなりのものだと推察されました。というよりもお芝居に対するキャパの広さと言った方が良いのかもしれない。シリアスにもコメディにも適応できる“素”のキャラクター力が感じられた。

三谷さんへのインタビュー記事によると本作は今回が初舞台である“菊地凛子ファースト”仕様だったようなのですが、学校関係者3人に挑むモンペを見事に演じていて、本作の盛り上がりは彼女の怪演によるところが大きい。

小栗さんは「きっとこれはリピーターを呼べる舞台だと思う」とコメントされていましたが、まさにその通りだと思います。チケット入手は困難極まりないけれど。

教室の時計の進みと同時進行するこの日の上演時間は1時間43分。あー面白かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公演パンフレット

  • <ロング・インタビュー> 三谷幸喜が語る『いのこりぐみ』ができるまで
  • 出演者コメント 小栗旬
  • 出演者コメント 菊地凛子
  • 出演者コメント 平岩紙
  • 出演者コメント 相島一之
  • 三谷幸喜の静かな冒険 山口宏子
  • いのこり座談会 『いのこりぐみ』と三谷幸喜をみんなで語ろう
  • スタッフ(CREATIVES)紹介
  • クレジット

 

2024年1月10日に開館したIMM THEATER。吉本興業と東京ドームの共同運営だそうで、劇場の命名は明石家さんまさん(IkiterudakedeMaruMouke)。

705席という座席数は、程良いサイズでどの座席からも舞台を観賞しやすそう。前列との間隔も余裕があって、窮屈感がない。

今回は幸運にもA列26番という最前列での観賞となりました(小栗君までの最短直線距離は約2メートル)。

 

 

 

この年の劇場鑑賞は39本。

東京の大学に合格し、4月からは都内の映画館に通うようになった。「シティ情報ふくおか」から「ぴあ」へ。オールナイト上映なんてのも初体験。一緒に観に行く友達もできて、人生で一番楽しい時期が幕を開けた年でした。

 

1983年鑑賞作品一覧:

01 バンデットQ

02 幻魔大戦
03 若者のすべて -ロッコと兄弟たち-  

04 クラッシャージョウ
05 バンビ
06 きつねと猟犬
07 うる星やつら/オンリー・ユー
08 翔んだカップル ラブコール*HIROKO オリジナル版 

09 ウッドストック

10 レッド・ツェッペリン/狂熱のライブ

11 トッツィー

12 ゴルゴ13

13 フラッシュダンス

14 ザ・ローリング・ストーンズ

15 フラッシュダンス

16 007/オクトパシー

17 ドキュメント・太陽の牙ダグラム

18 チョロQダグラム

19 ザブングル・グラフィティ

20 スター・ウオーズ/ジェダイの復讐 

21 レーサー

22 明日に向かって撃て

23 スティング

24 新・動く標的

25 サイコ2

26 ゴジラ

27 怪獣大戦争 キングギドラ対ゴジラ 

28 時の支配者

29 勝利への脱出

30 ジャグラー/ニューヨーク25時  new!!

31 ランボー

32 ブレードランナー 

33 フィツカラルド

34 2001年宇宙の旅

35 48時間 

36 シャイニング

37 時計じかけのオレンジ

38 姿三四郎

39 一番美しく