№2

日付:1998/1/14

タイトル:エアフォース・ワン | AIR FORCE ONE

監督:Wolfgang Petersen

劇場名:ワーナー・マイカル・シネマズ茅ヶ崎5

パンフレット:あり(\500)

評価:-


世界に一人だけ実在する合衆国大統領という職務を担う男を、映画の世界でヒーローに仕立て上げた本作品。

専用機ごとハイジャックされた大統領が、自ら八面六臂の活躍で事件を解決するという、いかにもハリウッドらしいアクション映画。プレジデント役はアンケートで選ばれた理想の大統領的ハリソン・フォード。副大統領に女性を設定したりと近未来的シチュエーションの味付けも。

大統領専用機が"エアフォース・ワン"と呼ばれている事をこの映画で初めて知った。

作品自体は暇潰しにしかならなかった印象しかありません。

 

映画の記憶・・・と記録-AIR FORCE ONE


映画の記憶・・・と記録-AIR FORCE ONE
 

 
 

11月11日

WOWOWシネマ放送(2012/9/22)分を鑑賞。

大統領としての職責を全うしつつ妻と子供も守ろうと奮闘するハリソン・フォードが、画に描いたような理想のヒーロー然として描かれていて、なんだかなぁって感じもしていたのですが、同じ年頃の娘を持つ身で観直してみると、これが結構シビれました。"Get off my plane"(私の飛行機から出ていけ)なんて決め台詞と共に悪を葬る演出、カッコ良過ぎます♪


世界一警備が厳しい筈の大統領機がハイジャックされるまでのいきさつはどうでもいい感じでスルーされ、テロリストに単身挑む彼の大統領ばなれした活躍をひたすら描いている。あくまで生身の人間に過ぎない"ただの"大統領がテロリストに挑む為の素養をさりげなく盛り込み、かつ年甲斐もなく頑張っている様をハリソン・フォードが好演。

ゲイリー・オールドマンは、最も得意とする役どころで本領発揮。ロシア語訛りも堂に入っている感じ。副大統領役のグレン・クローズは「危険な情事」の強烈な印象を引き摺ってしまいますが、実力派女優である事を再認識。その他も敵味方共に俳優陣の配置は見事。


ウォルフガング・ペーターゼンって「U・ボート」の監督ですか。その後の作品を見ると大作に関わってはいるものの、作品の出来としてはもうひとつ伸び悩んで今日まで来てしまっている感じです。本作品もそのキャリアを輝かせるほどのものではないような。


当時(1997年)の大統領はビル・クリントン。今振り返るとここ何代かの中では最も見栄えのするプレジデントの時代だった。実社会の複雑さが当時より増す一方の今のご時世では、銀幕の中で勧善懲悪のヒーロー然と描かれるのは何だか危うい気もしてしまいます。