№27
日付:2024/6/27
タイトル:碁盤斬り
監督:白石和彌
劇場名:小田原コロナシネマワールド SCREEN3
パンフレット:あり(\880)
評価:5.5

 

白石和彌監督作品初観賞。

役者草彅剛の印象が少しずつ変わってきていて、朝ドラ「ブギウギ」あたりから、とても好感を持つようになっています。この不器用な役者を生かすも殺すも監督あるいはキャスティング・ディレクター次第だと思いながら、白石監督が草薙君とタッグを組んだ本作に興味をそそられました。

 

元彦根藩士、柳田格之進とその娘お絹を巡る物語。

訳あって浪人となり長屋で清貧な暮らしを送る格之進が、碁会所で出会った“好敵手”。ささやかな楽しみを見出した彼に再び降り掛かる謂れなき嫌疑と、明らかになった過去の因縁を前にして、武士の面子を掛けた格之進の「勝負」が始まる。

 

本作観賞後に、落語「柳田格之進」を動画で観賞(個人的には志ん朝さんの一席が一番よかった)。なんで格之進が娘を質入れしてまで50両を用立てるのか、映画の筋立てだけではどうにも腑に落ちない点が腹落ちしました。

この古典落語をベースに、柳田親子の運命や如何に的な展開を巡らせる本作。大晦日という節目の日に全てのオチを手際よく取り纏めた結果が巷の高評価に結びついているような。宿敵柴田兵庫(斎藤工)と相対するシーンは、時代劇の醍醐味でもある殺陣の演出をもっと頑張って欲しかった。碁盤上の対決に比べて少々迫力に欠けるのが残念。あと、台詞の一部に違和感を感じる箇所がありました。

時代劇しか撮らない映画監督さんなんて、今時食べてはいけないのでしょうが、そんな専門職の必要性を感じたりもしてしまいます。

 

 

 

 

番頭見習いの中川大志君が、じれったい役柄を好演

ホント張り倒したくなりました(笑)

 

 

 

 

 

パンフレット

・イントロダクション

・ストーリー

・草彅剛インタビュー

・キャスト・コメント

 清原果耶

 中川大志

 奥野瑛太

 音尾琢真

 市川正親

 斎藤工

 小泉今日子

 國村隼

・ティザーポスター

・白石監督インタビュー

・スタッフ・コメント

 加藤正人(脚本)

 阿部海太郎(音楽)

 今村力(美術監督)

・スタッフ・プロフィール

・レビュー 日本映画の遺伝子を受け継ぐ者 石津文子(映画評論家)

・プロダクション・ノート

・クレジット

チラシ

入場特典のステッカー(こんなの貰っても・・・)