№13

日付:1978/8/20

タイトル:宇宙戦艦ヤマト

監督:舛田利雄(共同脚本)、松本零士

劇場名:福岡中州ピカデリー1

パンフレット:あり(価格不明)

評価:-

 

初見から2週間後に再び劇場へ。何か入場者特典でもあったのかしら。

今回再見して改めて、ヤマトの挿入歌「無限に広がる大宇宙」は、日本のスキャット史上「夜明けのスキャット」@由紀さおりさんに並ぶ名曲だと感じ入りました。動力炉を破壊するために決死の覚悟で侵攻した要塞都市の内部で、真田さんが古代ひとりを帰艦させるシーンでも印象的に使われていて、涙でスクリーンが滲みました。

 

 

→ 48年振りの再見はこちら

 

№11

日付:1978/8/6

タイトル:さらば宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち

監督:舛田利雄(共同脚本)、松本零士

劇場名:福岡中州ピカデリー2/1

パンフレット:あり(価格不明)

評価:-

 

「ヤマト」ブームの余勢を駆って製作された劇場版(という名のTVシリーズの総集編)がヒットしたことで生まれた、オリジナルの劇場版アニメ。平和を取り戻した地球を襲う新たな敵。再び飛び立ったヤマトとそのクルー達の壮絶なる戦いに、ただただ圧倒されました。

公開初日は1978年8月5日の土曜日なので、2日目の日曜に観に行ったことになる。初日と2日目は入場者特典のセル画プレゼントもあり、徹夜組が出るような状況だったと記憶しています。

当時の映画館は指定席でもなければ入れ替え制でもなかった。この日はピカデリー2で1回目の鑑賞を終えた後にピカデリー1に移動して、都合3回連続で鑑賞することとなった(実は4回目も鑑賞していたのだけれど、鑑賞途中トイレに行って戻ってきたら他の人に席を取られていて、そのまま帰る事にした)。同じ作品をこんなに連続で鑑賞するなんて私の映画人生で初めての事で、本作の衝撃の大きさを物語っていた。

ジュリーが歌ったエンディングのテーマ曲もヒット。でも何故だか歌番組で歌う事をよしとせず、当時ランクインしていた「ザ・ベストテン」でもたった1回のみの披露でした。

後ろ髪を引かれながらも、こういう形でヤマトの物語に終止符を打った西崎プロデューサーの大英断に心からの拍手を送ったものでしたが、そんな気持ちはその後のTVシリーズで裏切られる事になるのでした。

とはいえ本作が生み出した一大ブームは、まさにエポックメイキングな出来事でした。

 

2026年8月8日

WOWOWシネマ放送(2026/5/27)分を鑑賞。

イスカンダルからの帰還からわずか1年。驚異的な復興と共に過去を忘れ驕りを取り戻した地球の民を憂う古代たちが受信した謎のメッセージ。自らの力を過信し取り合おうとしない地球防衛軍に反旗を翻し、再びヤマトと共に宇宙に飛び立つ古代進たちクルー。

TVシリーズから格段に向上したアニメーション品質のおかげで、森雪が可愛い事♡。逆賊から一転、強大な敵に一隻で立ち向かうヤマトが繰り広げる戦いは、まさに死闘。ようやく打ち負かしたと思えた後に現れる、新たな敵の正体に当時は息もつけなかった。旧敵デスラーの登場のさせ方も絶妙。ほんと、良く出来てるなぁ。

 

良くも悪くも日本らしい死生観で、当時も批判を招く部分がありましたが、そんな意見をねじ伏せるだけの作品力があると私は思います。敵を絶体悪と位置付けた上での、誰かを守る為の自己犠牲の精神はアニメだから許されるのかも。

 

劇場版公開後に始まったTVシリーズ「宇宙戦艦ヤマト2」では、ヤマトの生みの親でもあり育ての親でもある西崎義展氏の心変わりか、はたまた周囲の圧力か、その後の続編に支障が出ないようにヤマトも主要メンバーも生き恥を晒す事になったのでした。

古代とヤマトが星になり、ジュリーが歌う「ヤマトより愛をこめて」が流れた後にテロップされる、ヤマトのファンに向けられたお別れのメッセージが、公開当時のものに戻っているのは本当によかった。

 

 

 

 

 

 

パンフレット

  • 企画意図/解説
  • プロデューサーからのメッセージ
  • ストーリー/キャラクター紹介
  • 彗星帝国ガトランティス
  • メイン・スタッフからのメッセージ
  • 制作こぼれ話
  • ヤマトより愛をこめて

チラシ表裏

前売り半券

 

1回目の鑑賞後にロビーでボーっとしていたら、目の前に人だかりができていて、そこではなんとロビーカード類が売られていた。出遅れた私が購入できたのはこちらのみ。森雪のロビーカードはもう1種類あったのに、そちらは買い損ねた。

 

モノクロ版の小サイズも

 

先着入場者に配られたセル画。本作のものではなく、TVシリーズのものなのではと長年思っているのですが、実際のところどうなのかはわからない。

あと実はこの品は、私が入場時に貰ったものではありません。誰かがこの日、とても悲しい思いをした筈。今考えると落とし物として劇場に届けるべきだったのかもです。

№34
日付:2026/8/2
タイトル:キングダム 魂の決戦
監督:佐藤信介
劇場名:シネプレックス平塚 screen1
パンフレット:あり(\1,100)
評価:5.5

 

友達に勧められたと言って、最近うちの娘が「HUNTER×HUNTER」にハマっている。週末帰ってきた際も、スマホで熱心に読んでると思ったら、観ていたのは漫画ではなくアニメだった(それも1.5倍速でえー?)。「鬼滅」を例に出すまでもなく、最近は原作ではなくアニメから入る若いコが随分と多いらしい。

まぁ、私が幼い頃も「巨人の星」に「タイガーマスク」に「アタック№1」と、そういうケースはいくらでもありましたものね。

 

実写の世界においても、1本の映画として成立させてしまう成功例が後を絶たない。アメコミに比べてかなりハードルが高かったのも今は昔。この「キングダム」シリーズも然りです。

現時点で80巻目前の原作において、劇場版5作目となる本作で描かれるのはようやく25巻以降で描かれる「合従軍編」。大長編漫画となった原作から主要なエピソードを2時間強の映画に収める為に、原作者を脚本担当に招聘するという超贅沢な布陣は前作までと同様。

ただ何でしょうね、前4作同様にそれなりに楽しめはするのだけれど、結局は原作の料理の仕方を吟味しているかのような、そんな楽しみ方のようでもある。

それに今回は楊端和@長澤まさみも登場しなければ羌瘣@清野菜名もほんの一瞬で、少々華に欠ける(チラ見せの媧燐もクレジット見るまで誰だかわからない)。でもってその終盤、原作で描かれる戦いの中でも屈指の大戦(おおいくさ)である事を思い知らされた。最初から前編ですとかPART1ですとか宣言してよ!って感じで終わってしまった。きっと撮影は完了している筈なので、とっとと公開してよって感じです。

 

アニメ版を一通り見終わって幻影旅団推しと化した娘が、今度は「暗黒大陸・王位継承編」のコミックを大人買いしていた。残りの原作を1巻からプレゼントしちゃおうかと考えている父(=私)なのでした。

ちなみに父が今一番ハマっているのは「黄泉のツガイ」です。

 

キングダム(2019年)

キングダムⅡ 遥かなる大地へ(2022年)

キングダム 運命の炎(2023年)

キングダム 大将軍の帰還(2024年)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パンフレット

  • イントロダクション
  • 主要キャラクター/キャスト
  • これまでの『キングダム』/戦国七雄之図
  • 人物相関図
  • キャスト・インタビュー 山﨑賢人
  • キャスト・コメント 吉沢亮/橋本環奈
  • キャスト・コメント 坂口憲二/蒔田彩珠/志尊淳/神尾楓珠
  • キャスト・インタビュー 山田裕貴
  • キャスト・コメント 斎藤工/豊川悦司/玉木宏/小栗旬
  • キャスト・プロフィール
  • 函谷関とは―!?/「函谷関攻防戦」開戦時の布陣/「函谷関攻防戦」開戦時布陣図
  • 「函谷関攻防戦」1日目の展開
  • インタビュー 佐藤信介監督
  • インタビュー 原泰久(原作・共同脚本)
  • スタッフ・コメント 黒岩勉(共同脚本)/やまだ豊(音楽)
  • プロダクション・ノート 松橋真三(プロデューサー)インタビュー
  • 下村勇二アクション監督インタビュー キャストへのコメント
  • 主題歌
  • クレジット

チラシ

№33
日付:2026/8/1
タイトル:急に具合が悪くなる | SOUDAIN
監督・共同脚本:濱口竜介
劇場名:あつぎのえいがかん kiki スクリーン1
パンフレット:あり(\1,200)
評価:6.5

 

待望の濱口竜介監督作品。前作は個人的に受け入れがたかったし、上映時間3時間16分は観に行くのにちょっと勇気が要ります。朝イチで上映してくれないと一日潰れてしまうし、思った以上に上映館数も少ない。


フランスの介護施設で理想の環境作りに奮闘する女性と、舞台演出家として公演活動を送る日本人女性の、短くも濃密な交流を描いた作品。初めて出会った日から別れを迎える日まで、まるで長年にわたる戦友のように互いを理解しリスペクトし合う2人の交流が、日記のように綴られてゆく。

 

低賃金に過重労働といった、介護業界における問題は万国共通のようで、構造改革に情熱を燃やすマリー=ルー(ヴィルジニー・エフィラ)が直面する経営陣や現場の看護師との軋轢が説得力を持って描かれる(「ナースコール」そして本作と、今年は人を看る仕事が抱える問題を描いた作品に秀作が多い)。

マリー=ルーが奇妙な縁で結ばれる日本人の舞台演出家、森崎真理(岡本多緒)。「ドライブ・マイ・カー」同様に劇中劇とそれを演じる役者達が重要な役割を担いながら、2人の人生にも寄り添っている。

濱口監督作品の魅力である2人の会話劇は本作でも見所の一つで、少々理屈っぽかったりもしますが、劇中劇と共に本作の重要なプロットとして作品を成立させてもいる。

 

マリー=ルーと真理が互いの領域に相手を招き入れ、お互いの人生に大きな意味と影響を及ぼし合うその終盤、私は涙が止まらなくなりました。

映画が始まってしばらくは、「3時間超って、もっと絞れるシーンあるんじゃないの?」と、穿った見方をしていた私ですが、いやいやいつものことながら、あっという間の3時間16分。一見何でもないようなシーンにも、濱口監督の魔法がちゃんと掛かっていました。

 

死を扱う作品が安直に誘う涙とは異なり、この世界で人が他人と交わる事で生まれる"生きる意味"を描いた本作。いや、テーマ云々以前に、濱口作品は映画として面白い。監督のインタビュー記事を読むと、作品の各カットにどれだけの下準備が施されているかが判って実に興味深い。長尺の中の隙のなさというか自然でいて綿密というか、スクリーンから目が離せなくなる理由がそこにはありました。

 

鑑賞後に原作があることを知り、やはり読んでみたくなった。インタビュー記事で「キャストもスタッフも、驚くほど献身的に仕事をしてくれました。その根本には、自分たちは今価値のある仕事をしているのだ、という感覚があったと思いますし、それは原作から与えていただいたものと感じています。」と監督が語っていましたが、原作にインスパイアされた濱口監督が本作で描いた2人の女性の生き様は、今度は観客に同様の感情を与えてくれる作品でした。

 

 

 

 

 

 

 

Félicitations pour votre prix !

 

パンフレット

  • 日本人初! 女優賞受賞の快挙
  • お詫びと訂正
  • イントロダクション
  • ストーリー
  • キーワード
  • パリのロケーション 文:松田広子
  • 美術セット
  • 第79回カンヌ国際映画祭リポート
  • 各界コメント
  • 濱口竜介監督
  • 濱口竜介監督インタビュー
  • 磯野真穂(原作者)インタビュー
  • インタビュー ヴィルジニー・エフィラ × 岡本多緒
  • インタビュー 長塚京三 × 黒崎煌代
  • キャスト
  • スタッフ
  • 砂連尾理(劇中ワークショップ・演劇指導)インタビュー/li>
  • レビュー ソフィはなぜ、白衣を脱ぎたがらないのか。 金原由佳(映画ジャーナリスト)
  • エッセイ ラインを跨いで、人が寝そべる 折坂悠太(シンガーソングライター)
  • コラム 奇跡的な瞬間以後に始まる作品 畠山丑雄(作家)
  • プロダクションノート 「急に」ではなく少しづつ映画は出来上がった 松田広子(プロデューサー)
  • クレジット
  • Da Vicino e Normale

チラシ①

チラシ②

 

以前別のブログで「ルパン最大の謎」と題して、原作の謎について記した事があるのですが、未だにその謎は謎のまま。そんな中、二階堂有希子さんの訃報が飛び込んできました。

私にとって、ルパン三世は原作の94話までとTVアニメの第1シーズン、それも厳密には大隅正秋氏が演出した前半まで。峰不二子の声は二階堂有希子さん、五ェ門の声は大塚周夫で決まりなのです。

峰不二子のアンニュイな雰囲気は、二階堂さんの声でないと決して醸し出せなかった。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

 

こういった訃報に接する機会が増える昨今、自分がいかに歳を取ったかを実感します。