自虐広告は本当に有効なのか
SONYが実施した自虐広告
「倒産しそうです。助けてください」
的な広告を自虐広告と言います。
これは、かなり有効だと考えられていますが、
はたしてそうでしょうか。
前回までにお話した。
ビデオ戦争やゲーム業界での
シェア争いでも、
この自虐広告がありました。
SONYが1984年に4日間連続で行った、
新聞広告が有名です。
「ベータマックスはなくなるの?」
「ベータマックスを買うと損するの?」
「ベータマックスはこれからどうなるの?」
「ますます面白くなるベータマックス!」で
締めくくる、4日間連続の
ストリー的な広告だったのですが、
当然、ベータマックスの優秀性を説明し、
ベータマックスの購入者の不安を
拭い去ることを
目的としたものです。
4日間連続で完結するという、
回りくどいやり方が失敗だったのか、
この広告は、
全く効果のない結果となりました。
むしろ、
この広告を境に
ベータマックス離れは加速され、
1988年には
メインのソニーも
ベータマックスから
撤退したのです。
ゲーム業界での自虐広告
ゲーム業界での、
自虐広告はセガの例があります。
セガはゲームセンターでの
ゲーム機ではトップメーカーです。
このノウハウとソフトを武器に、
家庭用機器に乗り出したのですが、
任天堂とソニー
(プレイステーション)の
シェアを崩すことが
できなかったのです。
そこで、行ったのが
「セガは倒れたままなのか」
という広告です。
また、TVCMでは
「セガなんてだせえよな!」
「プレステの方がおもしろいよな!」
という小学生の声で始まり、
セガの逆襲が始まるという
ストーリーでした。
多数派工作時の自虐広告は危険
全体としては、
自虐的な雰囲気のある
CMだったのです。
多数派を競っている場合は
「売れています」という
情報が有効です。
自虐的広告は全く逆の手法です。
ただ、結果は両者とも
撤退となっています。
もちろん、撤退の原因は、
ソフトや他の原因であり、
広告の失敗だけではありません。
でも、状況を好転させることが
できなかったのですから、
ムダな金を使ったといえます。
お客様にメリットがなければ効果はない
お客様にも、判官びいき
という面はあります。
「助けてください」と
いわれれば、
心も動くでしょう。
でも、お客様にとって
メリットがなく、
むしろデメリットのほうが
大きい場合は、
思惑通りには
動いてくれません。
お客様には、
そこまで、協力する
義理もないのです。
上記の広告では、
お客様にデメリットに
なるということを
明確にしているようなものです。
でも、上記の広告は
広告としては優秀で、
各種の広告賞を受賞した
というから皮肉なものです。
今回のまとめ
自虐広告は
お客様にメリットがなければ
逆効果になります。
慎重に実行しましょう。
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