4月20日

病院に行ってきた。1週間検診。

先生「もぅ大丈夫ですね。普通の生活に戻ってイイですよ。また何か困ったことがあったら来て下さいね。ニッコリ。」


と、言われた。

ホッとして涙がこぼれそうになった。やっぱり、自分の体って心配なんだなぁ。

大丈夫だとわかりきっていても、そう言われるとやっぱり安心する。ニッコリ笑ってくれた先生の顔を見て、私も思わずニッコリして「ありがとうございました。」と、言って診察室を出た。


ミズキが居なくなって、淋しさと悲しさでいっぱいだった。今でも淋しい。

この日、ミズキに「もぅ大丈夫だって。」って、報告した。


検診中に携帯が震えた。すぐに彼だと確信していた。

病院を出て携帯を見たら桜の写真が添付されてあった。


電話をした。

私「こっちはもぅほとんど散っちゃってるよ。」

彼「…何処に居るの?」

私「…昨夜言おうと思ったんだけど、今日は1週間検診だったの。」

彼「そっか…もぅ帰ってくるの?今夜は会える?」

私「会えるよ。なるべく早く行くから。」

彼「うん、待ってる。」



「大丈夫」と言われて安心したこと。お腹はもぅ痛くないこと。まだ少し出血があること。水子供養のこと。等々。話した。



一緒に眠ったこの夜、13歳も年上の彼がまるで子供のように私の腕の中で眠っていた。私の腕枕の中で、ピタっとしがみつくように眠っていた。何を思っていたのだろう。心地よさそうに寝息を立てていた。




4月21日

2人でスウィーツフェアに行った。

2人で出掛けるのは久しぶりだった。2人でケーキを6個も食べてしまった…。私より甘党の彼は「えぇ!?もぅ食べないの?…じゃあ…お土産で買って帰ろう。」と。。。まだ食べるのか。。。


その帰りにお店に寄った。ジュエリーショップ。

リングを買ってもらった。ダイヤモンドとブラックダイヤモンドが花のモチーフで綺麗に飾られているリング。最終的にこのリングを選んだんだけど、迷いに迷ったリングがもぅ1つあった。

ダイヤとピンクダイヤのデザインリング。可愛らしくて、キラキラしていた。値段は半分くらいの金額で、彼にとってはこっちのリングの方が優しかったんだけど、結局選んだのは花のモチーフのリング。「飽きない方がイイだろう。第一印象でコレだったのだから。」というコトで。


だけど、サイズが12号しかなくて縮めてもらうように頼んだんだけど、8号まで縮めるのには無理があり、結局同じデザインで最初から作ってもらうことになった。その為出来上がってくるのは1ヶ月後。


「特に急がないからイイんじゃないか?」と、彼。



お店の人にはとても迷惑を掛けた。

まず悩んだ時間(かなりかかった)と、サイズ変更の手間。


悩んでいる間、お店の人がポツリ。「仲がよろしいんですね。」「えぇ、まぁ。ハイ。」

会話の中でまたポツリ。「彼に選んでもらいたいですよね♪」「ねっ♪」「…早く選べ。どっちでもイイから。」


1ヶ月後にリングが届く。楽しみ。


彼からのリングは、私とミズキに贈られたモノのような気がしている。

彼は多くを喋らないから。


最初はもっと安いリングを選んだんだけど、彼の「もっとイイモノにしろ。」という一言で、高価なモノになった。もちろん予算のバー。

部屋に戻ってから、夕食の準備をしたのだけど、眠くて少しだけ眠った。小さいこたつの一片に2人で横になって、向き合って眠った。起きると、彼がキスをした。滅多に自分からキスなんてしないのに。



夕飯を食べてから、実家に戻ると伝えると、「後で来る?」と。

ハッキリわからなかったから「わかんないから、後で連絡する。」と言ったら、「今決めて。待つこっちの身にもなって。」と。。。「わかった、後で来る。」と言ったらすかさず「何時に?」と。「23時頃かな。」と答えたら「わかった。待ってる。」と。


一緒に居たい気持ちがひしひしと伝わってきた。

「来るかもしれない」と、思いながら待っていたのに「行けない。。。」と言われたら、どんなに落ち込むか。わかる。




今まで、自分からキスするような人じゃなかった。自分からキスをするなんて、Hする時以外考えられなかった。あると言えば、ホントに数えられる程度。

「今決めて。待つこっちの身にもなって。」なんて、言われたこともなかった。だから正直言って驚いた。




4月23日

私の27歳の誕生日だった。

この日、仕事を休んで埼玉に潜在意識の講演を聞きに行った。

とても面白かった。

全てが願ったコトが叶うのなら、願う。強く。

全て潜在意識でコトが運ぶなら。願う。強く。

帰りの新幹線の中で携帯にメールが届いた。

彼「今夜来れる?早く来れる?」

私「早めに行くね。」

彼「大丈夫なんだけど 風邪ひいた。」

私「早く行くよ、待っててね。」

実家に戻って、食事を済ませ私のために用意されていたケーキを食べた。

願い事をして27本のろうそくを消した。

甘すぎない地元のケーキ屋さんの生クリームはとても美味しい。

ケーキを食べてお風呂に入って彼のトコへ急いだ。

アロエジュースを飲ませて、お風呂に入れて、背中をマッサージして寝かせた。幸い、熱は無かった。お風呂を洗って、食事を片付けて。彼が眠りにつくまで…1分も経っただろうか?グゥグゥというイビキと共に気持ちよさそうに眠った。


眠りについた頃、私は彼に潜在意識を使おうと思った。

彼の枕元で「一晩で風邪が治る。一晩で風邪が治る。」と、ブツブツ。さて、回復しているか楽しみ。



彼の風邪で私の誕生日は締めくくった。

大きな収穫をした気がした。潜在意識・友達から誕生日を祝ってくれるメール・彼からのプレゼント・体調が悪いときに頼ってくれた彼。

「今日は沢山の友達から誕生日おめでとうメールをもらったよ。」と、彼に言ったら「はっ!」と。

どうやらすっかり忘れていたみたい。

「まさか…忘れていたなんてコトないよね?」


彼は携帯を取りだし「おめでとう」と、私にメールを送って眠った。サプライズなんて期待してなかったけど、まさか忘れてたとは(笑)プレゼントを買ったし、ケーキを食べたからホッとしていたらしい。ダメだこりゃ。まぁ、別にイイんだけど。






だんだん誕生日に執着しなくなってきた。

ただ「あぁ、今日は誕生日だ。」という程度。

誕生日が終わって27歳になった。来年もきっとこんな感覚で誕生日が終わって28歳になるんだろうな。





久しぶりにデートをした。潜在意識を勉強した。誕生日が終わった。

なんだか濃い数日間だった。イイ誕生日だった。

彼と今後の方向性を定める約束をした。




今後の方向性…


別れるか、別れないか。


今月中に、決める。




猶予は1ヶ月あった。


途中経過は「お前のトコから仕事に通う。」だった。




あと10日。




何故、方向性を定めようかと思ったかというと、自分達の将来を考えたから。


もうすぐ私は27歳になって、彼は今年40歳になる。


腹を決めなければ一緒になんて居れない。


いずれ別れるのであれば、今、別れる。


結婚するなら彼以外は考えられない。


何故なら、こんな私の横に居れるのは彼以外に考えられないから。


そして、ミズキが居るから。


ミズキの父親は彼だけだから。


それに、子供が出来るかどうかわからないのに、図々しくて、他の人との結婚なんて望めない。


さらに、中絶したり流産したりした女を、誰が望んで結婚したいなんて思う?


子供への思いはミズキにあるし。


ミズキに会えなくなったばかりだからかもしれないけど、また妊娠して出産なんて、考えられない。


だって、私はミズキに会いたいのだから。もぅ会えないんだけど。。。


もしもこの先、彼と一緒になっても子供は望まないと思う。


だって、やっぱり私が会いたいのはミズキだから。


それにもしも、また流産したら…そう考えると、もぅ妊娠したくない。


彼も望まないと思う。


ミズキがもしも産まれていて、ハタチになった頃には彼は60歳だし。


彼自身、自信が無いと思う。






結婚・妊娠・出産が、必ずしも幸せとは限らない。


ただ私達は、今後の方向性をきちんと定めなければもぅ一緒に居れないと思った。


いつか別れるという不安の中で、一緒に居れないと思った。


いつか別れるコトが無ければ一緒に居れる。


その方向性を定める。


いつまでもダラダラと一緒に居ることは出来ない。







タイムリミットまで、あと10日。


10日で、私達の今後が決まるのかと思うと、彼と一緒にいるのが息苦しい。






今月は、今までの半分くらいの時間しか一緒に居なかったけど、とても濃かった。


しばらく会わないでいようかな。






時々、襲ってくる胸の苦しみと共に、涙を止めることが出来ない時がある。


外回りから帰ってきて、車を止めた瞬間に溢れてくる涙がある。


ハンドルにしがみついて、涙を止める。


何事もなかったかのように、車を降りる。


毎日この繰り返し。







姉に「平気そうに見える。」と、言われた。


当然だろう。


平静を装っているのだから。


「平気なワケないだろ。」と、言った。


平気なワケない。


それでも毎日はやってくる。


仕事はある。


上を見ることはまだ出来ない。


ただ、前を見ること。


下ばかり見ていても、幸せが落ちているワケじゃない。


平気なワケないだろ。


苦しいに決まってる。


悲しいに決まってる。


駐車場で一瞬にして泣いていることを、誰も知らない。


平気なワケない。

4月13日金曜日。


PM2:30ミズキと離れた。




*この先は少しリアルなので、気分を害すると感じる人は…今のウチに逃げた方がイイよ*




麻酔が投入されて11秒まで数えたのを覚えている。


1.2.3.4.5.6.7..8...9....10.......11...........




麻酔が切れ始めたのは、手術が今にも終了しそうな頃。


開かれた子宮を閉じようとしていたその頃、気づき始めてしまった。。。


痛くて「痛い!ミズキ!!」って、名前を呼んだことを覚えている。


ミズキが私の体の中から出される…「やめてぇ…」と、声にならなかった気がする。


機械が外されていく。


下半身が楽になっていく。


手際よく下着を履かされる。


目を開けると全ての物がグニャグニャになっていて、目を開けていられない。


手術室の白い壁が歪んで見える。


看護婦さんのピンク色の白衣と他の色が混じり合って、薄い黄色が見える。


手術台からストレッチャーに運ばれた。


看護婦さんが「もうすぐ終わるからね!」と、声を掛けてくれたのを覚えている。


10分程度の手術が終わって、ベッドに戻された途端に嘔吐。


胃の中には何も無かったから、吐いたのは胃液。


看護婦さんが背中をさすってくれる。


苦しくて苦しくて、そのまま眠った。


看護婦さんが「少し眠りなさい」と、言ってくれた気がした。。。






1時間近く眠った。



意識が戻り始めて、枕元にあった携帯を出した。


やっと見える画面をのぞき込んで彼にメールした。


私「終わった。意識がハッキリしてきた。「ミズキ」ってずっと呼んでいたコトは覚えてる。ミズキが居ない。。。どうしよう、涙が止まらない。」

彼「もぅ居ないの?もぅ…。曇って運転できない。」

私「ミズキに誓う。アナタを大事に思う。」

彼「俺も誓う。ミズキに。ちょんを大切にする。」



涙が止まらないまま、起きあがれるまで待った。


看護婦さんが来てくれて、術後と薬の説明をしてくれた。


再び診察で、先生の話を聞いた。

「まれに激しい痛みがあることがあります。発熱することもあります。その場合は、座薬を使って下さい。」




ボーーっとしたまま、どのくらい時間が掛かったかわからず家に帰った。


彼に会いたかった。でもこの日は早く眠った。


寝る前にまた泣いた。泣き疲れて眠った。


翌日の土曜はゆっくり寝ていて、朝起きてすぐに部屋掃除をした。


荷造りもかねて。マリーゴールドの手入れもした。2日後には蕾がふっくらした。


夜、姉の友達に会った。


イロイロ話していたら3:30を廻ってしまって、結局その日は友達の家に泊めてもらった。


彼女は私の親と同じくらいの年齢で、現在、独身。マンション住まい。


数年前に旦那と離婚。子供は3姉妹。すでに全員成人している。末娘は私の友達。


来月から新しいマンションに引っ越すことになっていて、今の所は引き払う形になっていた。


その部屋に私が入ることになった。


彼女が使っていた所だし、イロンナ意味で安心。


ホントにイロイロな話しをした。


ミズキのコト。彼女のコト。彼のコト。彼女の元カレのコト。


彼女の子供のコト。私の親のコト。仕事のコト。


日曜日は、彼女も私も時間があったので、午後の2時まで話していた。


貴重な時間だった。





夕方から彼に会った。


なんだか、とても久しぶりに会ったような気分だった。


食事をしている途中で泣き出してしまった。


泣きたくて仕方なかった。


食べながら泣いてた。


彼はずっと黙ってた。


しばらく泣いた。


彼は後ろから抱きしめながら…寝てた。寝るか?普通。


お風呂に入って、一緒に眠った。


くっついて寝た。


彼は、ミズキの居ないお腹に手を当てていつの間にか寝た。


夜中3時過ぎ、夢見が悪くて目が覚めた。


そのまま実家に帰った。しばらく眠れずに4時過ぎにまた眠った。


ミズキに伝わるように。彼の手の平から、ミズキに伝わるように。






ミズキが居なくなって、繋がりが切れたような怖さを感じた。


「ミズキが居なくなったから、この話はもぅ終わりなの?アナタの中で終わった話しなの?」と、感情的に言ってしまった。


「何を言ってるんだ!?何を突っかかってるんだ!?」と、怒られた。






ミズキが居ない淋しさだろうか。

必要以上に感情的になって、彼を責めた。

泣きながら、怒りながら、彼にくっついたまま…まるで子供だ。。。



「ミズキに会いたかった。」という思いだけで、泣けてきて仕方ない。

シクシクと痛む下腹部は、ミズキが居た頃の痛みとは違う。

完璧に戻った食欲。胃の違和感は何も無い。ミズキが居ない証拠。。。






「今月中に、今後の方向性を定める。お前のトコから仕事、通う。」

と、片道35分(最短)の道のりを理解しつつ、言ってくれた。



この言葉がどんな意味を持つのか、わかってる。腹を決め始めている。お互いに。






手術前から会えないってわかっていても、やっぱりミズキに会いたい。ミズキを感じたい。


お腹の鈍い痛みは、ミズキの痛みじゃない。


ミズキが居なくなった痛み。





ミズキに会いたい。

私が赤ちゃんの母で居れるのは、あと2日。




今朝方、早い時間に目が覚めた彼が、私のお腹を撫でながら私を抱き寄せた。


「どうした?」と、聞くと「目が覚めた。」と。


5時頃に目を覚まして、ゴロゴロしながら少し話したり、また眠ったり。


私「赤ちゃんの名前、決めてたんだよ。」

彼「何?」

私「ミズキ」

彼「うん、可愛い名前だね。」

2人「グゥグゥ」


彼「漢字は?」

私「満月 か 深月」

彼「ふぅ~ん。イイね。」

2人「グゥグゥ」



不思議なんだけど、どちらかが眠れなかったり、どちらかが目を覚ますと、必ず目を覚ます。


もちろん「眠れなくてゴメンネ。」っていう気持ちはあるんだけど、互いにそんなに苦にならない。


最近、彼は私が寝ていても、平気で抱き寄せる。起こすことになっても、抱き寄せてキスをしてまた眠る。多分、ほとんど寝ぼけてるんだろうな。


タバコの匂いが苦手になった私に付き合って、禁煙をしている。換気扇の下で吸うようにしていたんだけど、「吸わなくても平気」って、換気扇の下で吸うのもやめて禁煙してくれている。20年以上吸ってきたのに。





どんな時でも一緒に居た。

嬉しい時も悲しい時も、一緒に居た。

互いに、その時の感情をあまり表現してこなかった。

ただ「一緒に居たい」という思いだけで、私達は一緒に居た。

将来の約束も、来月の約束さえも出来なかった。

もちろん不満はあったし、不安しかなかった。

互いの気持ちをわかっていながら、どうしてやることも出来ない時が多々あった。

イライラして不安になって、一緒に居ることが苦しくなった時もあった。


今回こそ、もぅダメだと思った。

もぅ側に居れないと思った。

でも、離れることの方が出来なかった。


泣きながら喧嘩した夜。

私は彼に対して、初めて憎しみを覚えた。

それと同時に、彼の思いを初めて知った。

泣きながら「行くな」と、言った彼の気持ちを初めて知った。


約束が出来ない悔しさ。

希望を言えない悔しさ。


私はもっと、彼のその思いを汲んであげればよかった。

気づいてあげればよかった。




そして、彼は今、私に約束が出来るように。希望を言えるように努力している。



言いたいことも言えなかった。

不満も言えなかった。

それは互いに、無言の圧力だった。



でも、今は。

きちんと伝えている。

きとんと答えてくれる。




一緒に居れるように。

心地よく居れるように。


ずっと一緒に居た。

どんな時も一緒に居た。

嬉しい時も、悲しい時も一緒に居た。

これからも、一緒に居る。




私達は今、互いをきちんと目を開いて見ている。





赤ちゃんの父親。

赤ちゃんに会えなくても、お腹に手を当てて眠る人。

聞こえるかどうかわからなくても、「行ってきます。」って、お腹の赤ちゃんに言ってくれる人。

「お腹の中に居る間に、何処かへ行きたかったな。」って、言ってくれる人。

「産まれてきて、触れあわなきゃ、愛情なんて湧いてこない。男ってそんな生き物なんだろうなぁ。」って、言うわりに、思ってくれる人。



赤ちゃんの父親は、こんな人。

先週、病院に行ってきた。



赤ちゃんの成長が止まってしまった…

今週末、手術をします。。。



名前を決めていた。男の子でも女の子でもイイような名前。

彼に話したらきっと泣いてしまうので、名前のコトは言わないコトにした。



私のお腹に顔をくっつけながら泣いた彼。2人で泣いた。

でも、仕方ない。赤ちゃんの成長は止まってしまった。



体調は回復してきている。気持ち悪さも無くなってきて、ご飯も食べれるようになってきた。

何と言っても、朝食を食べれるようになってきた。


匂いには相変わらず敏感で、タバコの匂いが気になる(ついこの前まで、自分でも吸ってたのに…)。

銀行や郵便局での匂いや、馴れない人の匂い。吐き気までは無いが、眉間にしわを寄せたくなる。



赤ちゃんの成長が止まったと共に、体がラクになるなんて…



ココロとカラダは、今、正直言ってツライ。

だけど、悲しむのも慈しむのも1人じゃない。



赤ちゃんは死んでしまったけど、会うことは出来ないけど、それでも毎晩お腹に手を当てて「おやすみ」って言う。彼も同じようにしてくれる。



「赤ちゃんが出来にくい。」と、言われても出来た。だけど、流産してしまった。私のお腹では成長できなかった。

強いストレスもあったと思う。私自身のストレスが、赤ちゃんに伝わってしまい、赤ちゃんは死んでしまったのかもしれない。可愛そうなことをしてしまった。。。


何人かの友達から「調子はどう?」と、連絡をもらう。ありがたい。

気にしてもらえるだけで、お腹の赤ちゃんも喜んでいると思う。どうか、友達の想いも、私達の想いも、赤ちゃんに伝わりますように。



ある方からメールを頂いた。

「ちょんさん、今はなんてお声をかけたらイイのか、言葉が見つかりません。ただ、この辛さは母親でなければわからないことです。辛い時、苦しい時、淋しい時、我慢せず思い切り声を出して泣いた方がイイですよ。大丈夫、お腹の赤ちゃんはきっとアナタの気持ちをわかってくれるから。泣くだけ泣いたら、月は背筋を伸ばして歩くようにしてごらん。落ち着いてオシャベリしたくなったらいつでもおいで。」



きっと私の気持ちをわかってくれる。

弱い体でゴメンネ。守ってあげれなくてゴメンネ。せっかく授かったのにね。一緒に過ごした時間、辛かったけど嬉しかった。いっぱい”ココに居るよ!”って、存在を感じさせてくれた。せっかく私のお腹の中に入ってくれたのに。私は、赤ちゃんを守ってあげることが出来なかった。




赤ちゃんが、死んでしまう瞬間がわかった月曜の午後。私はどうしても体が辛くて、仕事を早退してしまった。

部屋のベッドで眠っていると、お腹が脈を打ったみたいにドキドキドキドキした。多分、その瞬間に赤ちゃんは死んでしまったのだと思う。思わず手を当てて「逝かないで。。。」と、言ってた。しばらくその状態が繰り返し続き、いつの間にかまた眠ってしまった。翌朝まで眠って、毎朝あったはずの気持ち悪さが軽減していた。




少しの時間だったけど、愛しいと思えた。今も思っている。

母親でなければわからない痛みや悲しみ苦しみ、そして歓び。

それは、赤ちゃんを通して教えてもらったことだった。



そしてもう一つ。母親の愛情深さを知った。

「お前の気持ちはわかる!苦しい気持ちも、嬉しい気持ちも、産みたいと思うお前の気持ちもわかる!」と、泣いてくれた母。

私は母に「一緒に苦しんでくれてありがとう。」と、言った。母は目に涙をいっぱい溜めて「1人で抱え込んじゃダメだよ。」と、言った。



赤ちゃんには会えないけど、沢山のことを教えてもらって感謝してもしきれない。沢山のことを私に教えたくて、その為だけに宿ってくれたのかもしれない。守ってあげられなかったけど、何もしてあげれなかったけど、一瞬でも赤ちゃんの母親になれてよかった。




彼が泣きながら言ったコト。

彼「どうして出来ないと言われていたのに出来たんだろう?6年間出来なかったのに、今、出来た。…不思議で仕方ない。」

私「どうしてだろう…??わかんない。」

彼「お前が…俺のことを大事だと思ってくれているからかな。」

私「アナタは?」

彼「俺も思ってるから。だからかもしれないな。」



この後も蛇口をひねったかのように、2人でワンワン泣いた。

せっかく授かった赤ちゃんに会えなくなってしまった。



あまりの悲しみに、彼との別れも考えた。

また繰り返してしまわないように。同じ悲しみを与えないように。感じないように。

何より、一緒に居て、同じ悲しみを共有しなくてイイように。




だけど、私達は別れることが出来なかった。

付き合うことは簡単でも、別れるコトってムズカシイ。

想い合っている2人が離れるコトって、ムズカシイのかもしれない。





早くて来月から実家を出る。実家から車で30分くらい離れたトコで生活をする予定。


休日、母親と一緒に物件を見に行った。最大限離れてもココまでの距離!ってトコはなるべく避けたかったけど、結局、その物件になりそうだ。通勤に辛いけど、その部屋は日当たりがとても良くて、今すぐにでも真っ暗な穴に落ちそうな私には救いの手かもしれない。キッチンのシンクは狭いけど、カウンター式になっていて、明るい中で食事が出来そうだ。部屋もリビングの他に6畳の和室があるから2人でも狭くない。1人の日も、日当たりが良ければ気分が良いと思った。気持ちはほぼ固まっている。



通勤に30分かかるけど。冬は45分くらいかかりそうだけど。ウチの会社は8:00出勤で朝が早いけど。でも、家族も「いつでも遊びにおいで。泊まってもイイから。」と、言ってくれる。冬は度々厄介になりそうだ。





気分も一新。早くて来月から新生活がスタートする。まるで新社会人みたい。と、図々しいことを思ってみた再来週には27歳の独身女デス。ハイ。







******************



この週末はイロイロなことがあった。


先週の金曜にいとこが亡くなった。47歳だった。子供は高校生の男の子が2人。

事故死で、亡くなっている現場を見つけたのは次男だった。


次男の高校入学式の日、父親の葬式。


残された家族は悲しい、悔しい、やり切れない。だけど、それを一番に感じているのは亡くなった本人かも知れない。



長男は身内に「お前がしっかりしなきゃダメだぞ!」と、言われていたが、泣いている高校生の長男に今言わなくてもイイだろう…って思ったのは私だけだろうか。私はただ、長男と次男を抱きしめた。



次男が私の顔を見るなり、私の肩で泣いた。まだ16歳の肩は小さかった。

長男の背中を撫でた。18歳の背中は広く大きくなったけど、背負うモノはもっと大きく重いだろう。



私はなるべく泣かないようにした。

だって、多くの人が泣いているから。



遺体が病院から戻ってくる前に、新しい塩を用意して家の木戸から敷地内に蒔いた。亡くなった場所には盛り塩をした。


伯母さん(亡くなったいとこの母親)は、病院に通っていて、帰ってくるなり車から降りてこれなかった。お嫁さんに連れられて降りてきた時、お嫁さんに掛けていた言葉が忘れらんない。


「お前、出てかないでくれないか…?お前に出ていかれたら…私達はどうしたらイイのか…」


と、泣いていた。お嫁さんは


「出て行くワケないでしょ!ココに一緒に居させて。」


と、泣きながら答えていた。



この日は一日、ただただ悲しくて悲しくて。誰も何も出来なくて、ただ亡くなったいとこの側を誰もが離れようとしなかった。





翌日の土曜日。

私は友達の結婚式で、友人代表スピーチをさせてもらった。

友人は私の親戚でもあった。

いとこの死を知らなかった友人にかけた言葉は「どうか、今、隣にある命を感じて下さい。大切さ。尊さを感じて下さい。そしていつか産まれて来るであろう、2人の赤ちゃんにもそれを感じて欲しいデス。」と、言った。


友人の両親は、いとこの死を知っていたのか、スピーチ終了後、私のトコへ来て私を抱きしめながら「辛いことをさせたね…」と、泣いた。


両親への手紙。両親からのメッセージ。


楽しくて、素敵な結婚式だった。こんなめでたい席に呼んでもらって、スピーチまでさせてもらって、ありがたかった。良い結婚式だった。






そして、月曜。

いとこの葬儀が行われて、滞りなく全ての式は終わった。雨の葬儀だったけど、出棺の時は雨が止んで、火葬場に向かうときは晴れ間まで差した。火を入れて、私は外の煙突を見に行った。煙は高く真っ直ぐに伸びていた。帰りはまた雨が降った。戻ってからお昼ご飯を食べて、少し眠った。


昨夜は泥のように眠った。クタクタに疲れた。

あっという間に時間が過ぎて、自分のコトを考えている余裕も無かった。





いとこの死も、多くのことを残された家族に教えてくれたような気がする。意味のないコトなんて無い。必ず意味がある。意味があってのコト。どうかその意味の全てに気づくことが出来ますように。



いとこの死と、赤ちゃんの死。全てのコトに、気づくことが出来ますように。

昨夜、彼から電話。

彼「仕事終わった?」

私「終わったよ。」

彼「今夜は仕事で遅くなりそうなんだ。土日、休みだろ?俺、土曜は仕事だけど、日曜休みだから来ないか?」

私「…うん、わかった。」

彼「体調はどう?」

私「相変わらず。ちょっと気持ち悪い程度。」

彼「そっか。早く休めよ?」



土日に決着か?






今朝、ものすごく気持ち悪くて何も食べれなかった。歯磨きでさえ嗚咽が出るほど。


今日は始まったばかりなのに、仕事がとても忙しいのに、なんだかもぅ疲れちゃった。


やらなきゃいけないことだけはやらなきゃ。






起こることの全てに、意味のないことなんて無い。

必ず意味がある。

それは全て自分の糧になるために。

例えそれが、苦しいことでも。

例えそれが、悲しいことでも。

例えそれが、楽しく嬉しいことでも。

起こることの全てに、意味のないことなんて無い。

3月29日

体温、37.4度

朝食、ミックスジュース




昨夜、妊娠検査を行った。

結果は陽性。

近々、病院に行ってこよっと。



検査結果を彼に話した。

彼は、大きなため息をついて黙ってうなだれた。

私に発せられた言葉は無かった。



そんな彼を見ているのが辛くて、「そんなに落ち込まないで」と、言って彼の部屋を出た。

…ツライのはこっちの方なんだけど。と、思いながら。





今後のことを随時書いていきたいけど、書く勇気が私にあるかな。。。



確定すると、不思議と「どうしようどうしよう」って、焦って泣いてあたふたする自分が居ない。もちろん答えは出さなきゃいけないし、いつまでも先送りに出来ない話なんだけど、意外と落ち着いている。



今朝、彼が私に「大丈夫?」って、聞いた。私は笑って「(アナタの方が)大丈夫?」って、聞き返した。彼は力無く笑っていたけど、それ以上話すことなく、私はそのまま出掛けた。



昨夜は眠れなくて、眠っても何度も何度も目を覚ました。


だけど、その都度の眠りが深かったみたいで、眠気は無い。ただ、すごく冷静な自分が居る。冷静なのか、多くのことを諦めているのか、逆にどうしたらいいのかわからなくて動けないだけなのかもしれないけど。



ただ、わかっていることは、互いが願った結果じゃないというコト。

相手の願いを叶えてあげられなくて苦しい。自分の願いを叶えてもらえなくて淋しい。

互いが大事だと思うモノを大事だと思えない。

そんな2人が一緒に居て、楽しいのだろうか。



自らが願えなければ、それは幸せとは言えないんだと思う。

私は彼に、それを強要できない。彼が自ら願わなければ、彼は苦しむだけ。



そんな簡単なことに、今さら気づくなんて。私はどうしてこんなに愚かなんだろう。

このブログを読んで「ちょんって、ホントバカだな。」って、思われるかも知れない。呆れられるかも知れない。



6年前、お医者さんに言われたこと。

「今後の妊娠は…ムズカシイですね。。。」


あの時、どれだけショックだったか。「私はもぅ妊娠しないんだ…」って、自分の体がどれだけダメな体なのかを思い知った。それでも願っていた。いつか妊娠出来るように。人並みの体になれるように。



今年に入って、生理が止まった。3ヶ月止まると、「生理不順」ではなく「無月経」と呼ばれる。何度も無月経を味わって、「排卵どころか、生理もないなんて…」って、自分の体を憎んだし悔しかった。




だから、今にビックリしたし泣いたけど、嬉しいと思った。そしてその芽を潰したくないと思った。








左手の小指の爪が割れてる。根本から3分の1が剥がれている。今月の初め頃から膿始めて、今は膿も出なくてただ3分の1の爪が剥がれている。よく見ないとわからない程度だけど、わかった人は「どぅしたん、これ!?」ってビックリしてる。当然爪は変形していて、今後も変形して生えてくるだろうと思う。この爪は、私に何を訴えたいのだろうか。

3月27日

生理予定日7日目 最終日

体温37.0度

朝食、コーヒー・ミックスジュース

昼食、ご飯・納豆

夕食、うどん

夕食後、今まではずっと我慢していたのだけど、さすがに辛くてソファーで寝てしまった。気づくと1時間以上眠っていた。

お風呂に入って、またすぐにベッドに入った。

「今夜は実家で寝る」と、伝えるために彼に電話をした。うっかり「気持ち悪くて。。。」と、言ったら「食い過ぎか?」と、言われて笑った。

3月28日

体温、37.2度

相変わらず37度台をキープ。ある意味優秀。

朝食、コーヒー・ミックスジュース

この後、なんだかケチャップ味が食べたくなって、パンとウィンナーを焼いた。レタスを入れてケチャップをかけて食べた。そして寝た。

今朝、彼から電話「大丈夫か?食いしん坊なんだからゆっくり休めよ。」と、ワケがわからないコトを言われた。今日は半休取った。

昼食、目玉焼き・ご飯

午後から仕事。午前中より調子は良い。このまま夜までもってほしい。

彼から連絡有り。「食い過ぎの調子はどう?」だから、食い過ぎじゃねぇっての。

数日前から、右側の背中と腰の境目当たりが痛む。ズキンと、時々痛みが走って一瞬動けなくなる。

腰は我慢。それと、先祖供養を暗示しているらしい。お墓参りに行ってこようかな。

3月24日

生理予定日4日目。


体温37.1度。高い。


下腹部痛、相変わらず。


朝食、コーヒー・雑炊。


昼食、クッパ。


食事、食べれるけど多くは食べれず。


夜、37.5度。早めに寝る。







3月25日

生理予定日5日目。


体温37.2度。高い。


下腹部痛、相変わらず。


朝食、パンとコーヒー。


昼食、カレー。


夕食、雑煮・ほっけ(一口でさようなら)・ほうれん草ときのこのお浸し・オレンジジュース。


夕食後、体調が悪くて10分程度寝る。




3月26日

生理予定日6日目。


体温37.2度。高い。


下腹部痛、相変わらず。


朝食、パンとコーヒー。コーヒー…不味い。。。


昼食、サラサラと食べたかったため、卵かけご飯・みそ汁・おから。


昼食後、30分寝る。






あきらかに体調が悪い。

妊娠じゃないにしても、微熱と食事に驚いている。

お腹は空くんだけど、食べるんだけど、食べる気持ちが全然無い。やっつけで食べてる感じ。どうかしてる。




微熱は3月6日頃から続いている。


もぅすぐ3週間続くことになる。


正直、しんどい。


とりあえずこの体調不良から抜け出したい。


イライラする。家族に当たる。彼に当たる。


時々、下腹部の鈍痛にもイライラするし泣きたくなる。


寝ているときも痛いので、仰向けで寝るのがツライ。突っ張る感じで。


足がラクじゃなくて、座ってても何度も動かす。寝てるときもしかり。






精神状態が良くないのがわかる。


ココからも早く抜け出したい。





もぅ…マジツライ・°・(ノД`)・°・

生理予定日3日目。


体温37.3度。高い。


下腹部痛、チクチク継続中。


胸の張り。一頃より落ち着いたけど、相変わらず。


朝食:ババロア・お餅1個・コーヒー。…胸焼け。。。


昼食:お寿司。全部食べきれず。




昨夜、甥っ子1が急に一言。家族勢揃い&姉の友達。


「ちょんママの赤ちゃん、可愛いよ!女の子!」


…………


「ありがとう!」と、言いました。ビックリしたけど。

私の妊娠疑惑に気づいた母は、私の顔を見て目を丸くしてました。



すかさず甥っ子2が私のトコへ来て、私のお腹を触りながら

「ちょんママのお腹に赤ちゃんが居るんだよ!可愛いんだよ!」と。




その後、甥っ子1に聞いた。

私「ねぇ、聞きたいことがあるんだけど、イイ?」

甥1「イイよ?」

私「ちょんママ、赤ちゃんいるの?」

甥1「うん。」

私「お腹の中に?」

甥1「うん、可愛いよ。女の子♪」

私「そっか。ありがとう。」

甥1「うん、おやすみ☆チュ☆」





そういえば、先週、甥っ子2が私の部屋に「安産祈願」のお守りを持ってきた。






我が甥っ子ながら、不思議ちゃ~~ん……