「一夫一婦型」 の動物でも浮気はする

 

ヒトは遺伝子的には、「ボノボ」 という類人猿に一番近いらしいのですが、この 「ボノボ」 は、テナガザルのように 「一夫一婦型」 でもなければ、ゴリラのように 「一夫多妻型」 でもなく、チンパンジーと同じ 「乱婚型」 だと言われています。

ここで 「型」 と呼んでいるのは、類人猿が 「制度」 を作って運用しているわけではないから。

 

ちなみに 「一夫一婦制」 を取る哺乳類は、哺乳類全体の3~5%未満と言われています。

有名なのが 「プレーリーハタネズミ」。あとは 「ペンギン」 や 「狼」、「オシドリ」 などが有名ですが鳥類の多くもツガイを作ります。

しかし、これら 「一夫一婦制」 の動物も、「ペンギン」 のように繁殖期の期間限定であったり、「狼」 の場合は一度に一匹だけというだけの話で、別れたらまた新たなパートナーを探すようで、動物園にいる 「ペンギン」 も、江戸時代の日本人よろしく、毎日 「恋」 に勤しんでいる様子。(笑)

 

 

ちなみに、「一夫一婦制」 の動物でも、「浮気」 はするそうです。(笑)

浮気を仲間に見つかった 「ペンギン」 の修羅場を捉えたスクープ映像がコチラ。

 

 

あと 「ペンギン」 は比較的浮気はしないそうですが、「スズメ」、「モズ」、「シジュウカラ」 といった何処にでもいる鳥でも、調べられているだけで 10%の浮気率があるそうです。(笑)

 

「浮気をする鳥、イルカを産む人間? 多様化する人間と動物の愛のかたち(前編)」

「浮気をする鳥、イルカを産む人間? 多様化する人間と動物の愛のかたち(後編)」

 

オス(男)は、出来るだけ広範囲にばら撒こうとし、メス(女)は出来るだけ良い遺伝子を選び残そうとするのは、祖先から受け継がれた動物の 「本能」 です。

 

ヒトは、知性と理性とで生きています。

しかし、何かの理由で知性や理性が鈍ってきたとき、野生の 「本能」 が顔を出すのです。

 

ヒトは元来 「乱婚型」

 

では、ヒトも 「ボノボ」 も同じとされる 「乱婚型」 とは、どのような形態なのでしょうか。

「乱婚」 とは、「雑婚」 や 「群婚」 あるいは 「集団婚」 とも呼ばれるようですが、集団内のオスとメスが共に、複数の相手と性的関係を持つ配偶形態で、「チンパンジー」 の場合、遺伝上の父である可能性のある複数のオスが、「父」 として振る舞うそうです。

不思議なのは、「クジャク」 のように、オスとメスで外形が異なる性質のことを 「性的二型」 と呼ぶそうなのですが、一夫一婦型は 「性的二型」 の度合いが低く、外形からはオスとメスの区別が付かないそうですが、「乱婚型」 から 「一夫多妻型」 となるにつれ、この 「性的二型」 の度合いが強くなっていくそうです。

 

考古学的には、遺跡などから発掘される古代人の遺跡などからは、どれも家族という単位で暮らしていたとみられることは、「乱婚」 とは必ずしも適合していないとする反論もあるそうです。

 

しかし、日本であれば、平安時代の 「通い婚」 は、「多夫一妻」 ですし、公家や将軍、藩主を始めとする武家の側室もそうですし、明治から昭和の戦前まで続いた 「妾(めかけ)」 なども戦後大きく改めるまで 「家制度」 と共に続いてきた一種の 「一夫多妻」 です。

江戸時代は、「不義密通」 今でいう 「不倫」 は重罪でしたが、しかし当時の日本人は 「性」 には開放的であり、「一夫一婦制」 の考え方は、当時日本を訪れていた宣教師などの外国人によってもたらされたものです。

また、明治から昭和初期まで続いた 「妾制度」 も、「妻」 とは別に自分の好きな女性を 「妾」 として囲うばかりでなく、死別や離別などで困窮している女性の生活を支援する側面もあり、特に 「名士」 と呼ばれる家柄には、そのような役割も期待されていました。

 

地方の農村などに残っていた 「村文化」 も、当初は 「村」 という単位がひとつの生活共同体でした。それぞれの村には、それぞれ特色のある風習があり、有名な話では、「盆踊り」 の晩は、無礼講と称し村民が一堂に会し、「乱/交」 が行われるなど、「性」 にまつわる風習も残っていました。

このような風習は、明治から昭和に至るまで、官権による排斥の圧力を受けることになります。

 

「盆踊り、乱交の民俗学」

 

 

良く見ると、男が女性の着物の裾をめくり、顔を突っ込んでいるのが分かります。(笑)

 

 

***

 

夜這い文化に、乱/交文化。

しかしこの 「夜這い(よばい)」 も、最終的な決定選択権は女性にあり、男は断られれば、すごすごと帰らざるを得なかったと言います。

 

ヒトの 「乱婚型」 は、「チンパンジー」 や 「ボノボ」 の乱婚とは同じではなく、現在では、「一夫一婦制の結婚が乱れたもの」 に進化を遂げているのです。(笑)

 

(つづく)

 

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