今回は、「NTR(寝取られ・寝取らせ)」 の話の続編。

 

「NTR(寝取られ寝取らせ)」 とは、自分のパートナーの女性を、他の男性に 「寝取らせ」 たり、「寝取られ」 ることで 「快楽」 を感じたり、あるいは、楽しみを覚える人達、もしくは、その 「行為(プレイ)」 を指します。

これは、「変態性/交」 の中でも比較的 ”新しいジャンル” ですが、一部の人達に根強い人気があるため、以前にも、

 

   「『都市伝説』という言葉で片づけない(4)- 複数プレイ篇」 

   「妄想くんの果てしなき NTR 願望」 

 

といった記事でご紹介しましたが、今回は 「妄想くんの果てしなき NTR 願望」 の続編として、もう少し 「NTR の心理」 を掘り下げてみたいと思います。

 

 

NTR という性癖

 

「NTR (寝取られ・寝取らせ) 」 とは、自分のパートナーの女性を、他の男性に 「寝取らせ」 たり、「寝取られ」 ることで 「快楽」 を感じたり、あるいは、楽しみを覚える人達、もしくは、その 「行為(プレイ)」 を指します。

そして、「プレイ」 の主導権をどちらが握るかによって、「寝取られ(寝取り寝取られ)」「寝取らせ(寝取り寝取らせ)」 かが決まります。

 

世間一般では、「NTR(寝取り寝取られ)」 と呼ばれる方が多いようですが、「寝取り」 なんてものは 「浮気」 も 「不倫」 も言ってしまえば、「寝取り行為」 そのものなのですが、そのような行為は 「NTR」 とは呼ばれません。

あくまでも、寝取る側の男性と寝取られる側の男性の間に意思疎通があり、寝取り男性と女性の間で行われる 「不純異性交遊」 が 「NTR」 と呼ばれるようです。

 

ちなみに、「寝取られ(寝取り寝取られ)」 では、首謀者は 「寝取られ側」 で、主導権は 「寝取り」 側に、「寝取らせ(寝取り寝取らせ)」 では、首謀者も主導権も 「寝取らせ」 側が握ります。

いずれの場合でも、「寝取り」 とは 「寝取り役」 とした方が理解しやすいでしょう。別名 「他/人棒」 と呼ばれることもあります。

 

 

NTR への持ち込み方

 

しかし、「NTR」 願望のある人達の多くは実際に、どのようにしたら 「NTR」 の状態に持っていけるのかで悩みます。

ひとつのやり方としては、自分のパートナーに自ら性癖を 「カミングアウト」 し、相手の同意を得た上で適当な相手を見つけてくるという方法があります。

しかし、一部の 「寝取り寝取られ」 系の人達は、やはり自分の性嗜好の一切を妻やパートナーに知られることなく、隠れたところで妻やパートナーが寝取り男に寝取られた後の、二人の情事や痴態を覗き見たいと思っていたりします。

このような場合は、実に厄介ではあるのですが、依頼された 「寝取り役」 の男性は、その男性の奥さんもしくはパートナーを口説き落とすところから始める必要があります。

 

このとき注意することは、守秘義務をきちんと守れる男性であることはもちろん、特に 「寝取られ系」 の男性の場合は、「寝取り」 のパフォーマンスだけでなく、きちんと信頼のおける 「寝取り役」 を見つけなければいけないということです。

また、「寝取り役」 の方も、素性を明かさずに女性に近づく場合は、絶対に 「寝取り寝取られ」 の事実を 「寝取られ側」 の男性が奥さんもしくはパートナーに知らせないという確証を得ておく必要があります。

 

 

パートナーの性癖を理解することの重要性

 

では、自分の性癖をパートナーに 「カミングアウト」 して、相手の同意を得る場合はどうしたら良いでしょうか。

多くの人は、こんな話を聞いて、「何が嬉しくて、わざわざ、自分の愛するパートナーを他の男とさせるのか」 疑問に感じることでしょう。

 

「自分の女房を他の男に抱かせて何が楽しいんだ?」

 

「何で好きでもない男に抱かれなくちゃいけないの?」

 

という声が聞こえて来そうです。(笑)


なかなか 「性癖」 というのは厄介なもの。

例えば 「女装癖」 などもそうですし、「フェチ」 などもそうですが、

 

「変態!」

 

と一言で否定することも可能です。しかし本来であれば、お互いに相手の 「性の嗜好」 に出来るだけ寄り添おうとするのが、夫婦あるいはパートナーのあるべき姿。

何故かと言えば、「セ/ックス」 とは、男女間の相互の思い遣りが基本にあるから。

頭ごなしの否定は、「カミングアウト」 した方の心に大きなダメージを残したり、相互の信頼を揺るがしかねません。

 

「何をバカなこと言ってるの!」

 

という前に、直接的であれ間接的であれ、まずは相手の真意を確認し、相手の嗜好を理解しようと努めることがとても重要になります。

自分が対応できるか否かはその次なのです。まずは相手に真摯に向き合って相手を理解し、そして自分が対応できることと、出来ないことを明らかにすることが肝要かと思います。

 

「性癖」 というのは怖ろしいもので、仕事や日常のストレスが高まってくると、急にその欲求が頭をもたげて来るのです。

夫婦でお互いの 「性癖」 なり 「性的嗜好」 に対する理解が深ければ、特段問題はないのですが、厄介なことに、「性の隠し事」 は時として、その人を 「婚外恋愛」 に導くキッカケになったりします。

 

「寄り添う」 という行為は、自分のことばかり考えるのではなく、相手に思い遣りの気持ちを以って接すること。 

夫婦がお互いに寄り添うというのは、ある意味、「性」 においてもお互いにきちんと寄り添うことが求められているということです。
 

 

NTR の歴史

 

この 「NTR」 という言葉は比較的新しいものですが、行為自体は、決して新しいものではありません。

昔も、夫婦間で 「浮気公認」 というのもありました。男女の年齢が離れている 「年の差カップル」 などで、妻を十分に楽しませることが出来ないことを自認する男性の中には、妻に 「浮気」 を公認する粋な男性もいたようです。

また自分が信頼を寄せる古くからの友人や、自分に忠実な部下を家に頻繁に呼び、お互いに面識を持たせたり、機会を設けることで、直接的間接的に自分の妻に男を宛がう場合もあったようです。

 

そして、善がる妻あるいは頑なに拒む妻の痴態を覗き見したり、妻に 「浮気」 の経過を一部始終報告させては、間接的に性的な興奮を感じているような人達は、現代で言う 「NTR(寝取り寝取らせ)」 もしくは 「NTR(寝取り寝取られ)」 の一種であると言えるでしょう。

 

次回は、NTR の心理について切り込んでみたいと思います。

 

(つづく)

 

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