はじめに
「緊縛」 をする上で、まず初めに心掛けることは 「安全」。
つまりは、事故を起こさないことです。
あなたの愛する人、あるいは、あなたの趣味や性癖に理解を示してくれる人を傷付けることは、あなたにとっても不本意なはずですし、そもそも 「受け手」 を傷付けたり痛めつけたりすることが、「緊縛」 の目的ではありません。
当初は、「緊縛事故」 について細々と書くと、これから挑戦してみようと思っている読者の方の不安をあおってしまわないかと躊躇しておりましたが、「受け手」 であれ、「縛り手」 であれ、「緊縛」 を正しく理解し、安全にプレイして貰うことが大切だと思い、書いてみることにしました。
自分の知識や見識も十分と言えるものではありませんが、初心者の方や、緊縛に興味を持たれている方は、基礎知識を身に付ける意味で、経験者の方や玄人の方も、自分の知識や経験を振り返る意味で読まれてみて下さい。
また、記述の不足や間違い等に気付かれた方は、アドバイス頂けると大変助かります。
「緊縛事故」 のこと
自分はあまり詳しい方ではありませんが、事故の多くは、「神経麻痺」 あるいは 「痺(しび)れ」 といった神経障害です。
有名なところでは、こんな事件があります。
「NHKまた不祥事! 自転車泥棒の次はSMプロデューサー、過激プレイで女性一時左半身マヒ」
このプロデューサーは、それなりの技術を持たれていたとは言われていますが、しかし、プレイ当時は 「飲酒」 していたという話もあり、また吊った後に放置し、話にかまけている等、あまりにも杜撰な態度が招いた事故と言えそうです。
女性は、神経が圧迫された結果、全治4カ月以上の 「橈骨(とうこつ)神経マヒ」 と診断され、また女性は一時期、左半身マヒが続き、この記事の取材当時も後遺症が残っていたといいます。
こういった事故を防ぐためには、人の身体の構造を十分に理解しておく必要があります。
そして、縄が、首はもちろんのこと、膝や肘、手首や足首の関節に掛からないようにし、膝や肘、腋や股間の内側を圧迫しないように縛るのは基本ですし、事前に 「セーフワード」 を決めておいたり、「受け手」 の状態を観察するのはもちろん、長時間放置したり、飲酒を避けるのは、基本中の基本です。
特に 「吊り」 の場合は、縄が切れたり、「すっぽ抜け」 を起こして、「落下事故」 や、縄が絡む事故を起こす可能性も全くないとは言えないので、きちんとした技術を身に付けるのはもちろん、その場を離れたりしないのは、「当たり前」 な筈ですし、そもそも、きちんと 「安全」 が確保されることを信じているからこそ、「受け手」 は 「縛り手」 に対して、全てを委ねられるのです。
「床縄」 と呼ばれる、「吊り」 を伴わない 「緊縛」 であっても、高手小手で縛られた状態で仰向けになると、腕が圧迫されますので、やはり、長時間その状態に置くことは危険ですし、手や腕が痺れたり、感覚がなくなったりしていないか、適宜確認が必要なのは言うまでもありません。
そういった基本を怠り、「受け手」 に怪我を負わせるなんて言うのは、「緊縛」 で最も大事とされる、「受け手」 と 「縛り手」 の間の信頼関係。その 「受け手」 の信頼を裏切ることになるわけですから、もう最悪。最低としか言いようがありません。
きちんとした知識を身につける必要性
「緊縛事故」 は、プロの縄師にとってはもちろん、アマチュアであっても大変不名誉なこと。
ホテルのレストランで食中毒を出したような場合、そこの総料理長は、「食中毒」 という不名誉の看板と共にクビを切られますが、縄師にとって、レストランや飲食店の 「食中毒」 と同じくらいの 「恥」 であり 「不名誉」 なのが、この 「緊縛事故」 なのです。
「緊縛事故」 という言葉、そして、「神経麻痺」 という言葉を聞いて、「ゲゲー」 と思った読者もいらっしゃるでしょうし、「緊縛」 に興味はあったけど、「そんなリスクがあるのなら、やめておこう」 と思った読者の方もいらっしゃるかも知れませんが、こういった事故のほとんどは、「吊り(suspension)」 に伴うもの。
しかし、「床縄」 であっても、後ろ手に縛られたまま、長時間仰向けの状態で寝かされる等、腕が圧迫される状況も全くないわけでもありませんので、やはり、こういった 「安全」 に関わる予備知識は、「緊縛」 もしくは 「SM」 に関わる全ての人たちが持っていることが望ましいと思っています。
「食事」 には、常に 「食中毒」 というリスクが付き纏いますし、「自動車」 に乗ってもそうですが、例え自動車に乗らなくても、一歩、家の外に出たら、「交通事故」 というリスクが付き纏います。
「緊縛」 には、「緊縛事故」 というリスクがある以上、そのリスクをきちんと認識し、予防することでリスクを最小限に抑える必要があるということです。
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この動画は、「緊縛」 とは関係なく、車を借りて皆で何処かに出掛けようとしているオタク5人組が乗った車の車載カメラの動画です。
「逆ハン(カウンターステア)」 を切るだけの自動車の運転能力もないヤツが、慣れない車のハンドルを握ると、冗談が冗談では済まず、このような大事故に遭う場合もあるという例ですので、皆さんも十分気を付けましょう。(苦笑)
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(つづく)
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