昨日の記事 「屁理屈(2)」 では、僭越ながら、喜多氏のツイートを自分なりの解釈で、解説させて頂きました。そして、常に緊張している女性を例にとって、話をしました。

 

 

「緊張」 と 「弛緩」

 

「オーガズム」 は、肉体的にも心理的にも、「リラックス」 している状態から、肉体的な 「緊張」 が徐々に心理的な 「緊張」 を高めていき、精神的心理的な 「緊張」 が限界に達することで起こります。

肉体的な 「緊張」 と 「弛緩」 の振れ幅は、自転車の空気入れと同じで、「興奮」 の振れ幅でもあるのです。

肉体的な刺激によって、肉体的な 「興奮」 が、心理的肉体的な 「緊張」 を高め、それがまた肉体的な刺激となる場合もありますし、心理的な 「興奮」 が、心理的肉体的な 「緊張」 を高め、それがまた心理的肉体的な刺激となって、高まっていく場合もあります。

肉体的な 「緊張」 は、「刺激」 を高め、心理的な 「緊張」 は、「刺激」 に対する感度を高めます。

 

リラックスの重要性

 

イケない女性の特徴のひとつなのですが、身体が常に緊張状態にあることが、少なくありません。

このようなひとの場合、何が問題かというと、「弛緩」 の状態にあっても 「緊張」 状態にあることから、「緊張」 と 「弛緩」 の幅(落差)が短くなってしまっているのです。

丁度、最低血圧が高いひとと同じで、踏ん張りが効かないわけです。

 

「緊縛」 による導き方

 

このような人に対し、「SM(緊縛)」 は、どのように向き合っているのかについて説明します。

但し、緊縛をしていれば誰しもが 「意識」 していることでもありませんので、「知らない人」 は知らないと思います。

 

緊縛しても、頑なに 「緊張」 を保持するタイプの人と、「諦めたか」 のように、無駄に足掻くのをやめ、「脱力」 するタイプの人がいます。

前者の場合は、その保持する 「緊張」 を利用し、極限まで 「緊張」 を高めるように追い込みますが、これは、身体に力を込めていること自体が、無駄な抵抗であることを学習させるためです。

望ましいのは、もちろん後者です。後者の場合は、完全に 「脱力」 出来ているかを確認します。

 

「緊縛」 は、実際に 「受け手」 のことを縛りはしますが、「縛られている状態」 は、全ての自由が奪われている状態、「隷属」 の状態にあることを意味しています。

身体の 「緊張」 は、まだ 「抗(あらが)う」 気持ちがあることを示しています。

身体に力が入ってしまうのは、まだ自分自身を自分で守ろうという 「防衛本能」 が働いている状態。身体の一切の無駄な力を抜き、縄に自分自身を委ねることが出来れば、十分に力が抜けて、肉体的には 「リラックス」 出来ている状態と言えます。

 

「受け手」 が完全に 「縄」 に委ねられているとき、その 「受け手」 は、自分で自分のことすら思い通りには出来ず、自分の思い通りにすることを諦めた状態。

肉体的には、「拘束」 されているのですが、精神的には、全ての 「社会的規範」 や 「責任」 といったものから 「解放」 されている状態にあるのです。

そして、「縄」 を解かれるということは、肉体的には 「解放」 を意味しますが、精神的には、夢から覚めた状態、「現実」 への帰還を意味します。

これらのポイントがきちんと押さえられていれば、「受け手」 は、「縄」 に縛られていたにもかかわらず、まるで誰かに抱きしめられているかのように、「縄」 に抱きしめられていたような 「陶酔感」 すら覚えることがあります。

 

「緊縛」 などの 「SM」 を通じて、何故これだけ多くの女性が 「中イキ」 出来るようになったり、あるいは、それを超えて 「脳イキ」 出来るようになるのかと言えば、それは、「受け手」 をリラックスさせるのと同時に、「防衛本能」 を発動しないように、「受け手」 の気持ちを導いているためです。

 

「緊縛」 にも、一種の 「催眠術」 的な効果があるわけで、それを利用して 「トランス状態」 に導いていると言っても過言ではないかも知れません。

しかし、これは逆に言うと、「催眠術」 に掛かろうとしない人には、「催眠術」 が掛からないのと同じように、きちんと 「縛り手」 を信用し、敬意を以って真摯に対応できない人には、効果が見込めないということです。

 

「瞑想」 による導き方

 

では、「SM」 趣味などない普通の人達は、どうしたら良いのでしょうか。

ひとつの有力な方法としてあげられるのが、「瞑想」 を用いる方法です。

 

「瞑想法」 としては、以前では、「超越瞑想: TM(Transcendental Meditation)」 と呼ばれる瞑想法が有名でしたが、最近では、「マインドフルネス(mindfulness)」 などがメジャーになってきています。

これらは時代こそ違いますが、仏教における 「坐禅」 や 「瞑想」 から仏教思想などの宗教色を排除して、心理学的視点から単純化した 「方法論」 です。

 

「マインドフルネス」 も賛否両論で、中には 「オーガズム瞑想」 なるものもあるようです。

「タントラ・セックス」 みたいなのもありますが、ここまで来ると、まるで 真言立川流。(苦笑)

「究極のセックス・プラクティス。全米で話題の『オーガズム瞑想』とは何か?」

 

大事なことは、腹式呼吸による瞑想であり、余計な雑念を払い、身体を 「リラックス」 させることにあります。

 

次回は、その具体的な方法について、昔習った方法を書いてみたいと思います。

 

(つづく)

 

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