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メンタルの弱い旦那
やんちゃな息子２人、老犬一匹をつれて
認知症の母と少し偏屈な父と同居開始
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我が家のワンコが急に具合が悪くなった
運悪く、その日は日曜日でかかりつけの病院はお休み
子どもたちやワンコが調子を崩すのが
決まって病院がお休みの日曜・祝日なのは何故なのだろう・・・
そう恨めしく思いつつも、何やら非常につらそうなワンコを見ていられず
タクシーで日曜日でもやっている病院に行くことにした
そのときの時間は午後２時
病院へは３０分ほどで行けるけれど
その病院は数少ない夜間や休日も診てくれる病院
かなり遠くからやってくる患者もおり、いつも混んでいる
そのため待ち時間も長く
家に帰れるのがかなり遅い時間になってしまいそうだった
そこで、念の為、父には事情を話し、夕飯作れないかも！と伝えておいた
こんなとき親と同居は大変だ
夕飯はいつも私が作っているから
作れなかったり、時間が遅くなってしまうと両親に迷惑がかかってしまう
それに、毎月、食費として父からお金を受け取っているので
私の都合で夕飯を作らないのは非常に申し訳ない気持ちなってしまうのだ
しかし、父は「夕飯、無理しなくて良いぞ」と
嫌な顔せず言ってくれたので助かった
結局、その後、病院での診察が終わったのが夕方５時
家に帰ってこれたのが５時半すぎだった
我が家の夕飯はいつも夜６時である
あと３０分あるので簡単なものなら作れそうだったが
病院との往復、診察での先生との会話、ワンコの心配
私はヘトヘトだった
今から夕飯を作るのか・・・と考えただけで
疲れた体がより一層、重くなった気がした
とりあえず、帰宅してすぐに父へ報告へ行った
父もワンコのことを心配してくれていたようで
「精巣炎で手術になった」と伝えると
「それは心配だな・・・」と父は不安そうに言った
しかし、その次に父の口から出てきた言葉に驚いた
「夕飯はお弁当買ってきたからお父さんとお母さんの分はいらないからな」
と言ってくれたのだ
「そうなの！？ありがとーーー！！！！助かるーーーーー！！」
思わず私は叫んでしまった
息子たちの夕飯だけなら、カップラーメンでもパスタでも
なんでも大丈夫だ
両親の分を作らないだけでも、かなりラクになる
父の私への優しさが疲れた体に染みた
しかも、家でお留守番していた息子たちに
ジュースの差し入れまでしてくれていた
親不在の息子たちが寂しがってないか気にしてくれての行動だろう
私が認知症の母と、これから老いていく父の面倒を見るのだ！
と息巻いて同居を始めたけれど
面倒を見てもらっているのは私のほうかもしれない
４０歳過ぎて、結婚し子供が出来ても
まだまだ親には心配をかけて、守ってもらっている
昔、母が
「親はいくつになっても親だからね。あなたが何歳になっても親は心配するものなのよ」とよく言っていた
その言葉の意味を、今になって身にしみて感じている
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