★ご訪問ありがとうございます★
メンタルの弱い旦那
やんちゃな息子2人、老犬一匹をつれて
認知症の母と少し偏屈な父と同居開始

沢山の「いいね」や「フォロー」ありがとうございます!励みになります!

 

 

 

父が午後に仕事の日は

姉が我が家にきて、母を見ててくれることも多い

 

 

 

現在の母は認知症も進み、一人にしておけないので

姉には感謝しかない

 

 

 

 

その姉が、先日、夜にみんなでホタルを見に行こう!と誘ってくれた

 

 

姉の職場近くで見られるらしい

 

 

 

 

私の息子たちは大喜びで、その日を指折り数えて楽しみにしていた

 

 

 

 

そして当日、父は仕事で不在な中

 

母も含め、姉や息子たちと夕飯を食べたあと車で出発した

 

 

 

 

 

到着した場所は街灯も少なく薄暗い住宅街

 

 

横には鬱蒼とした木々の下に川が流れているのが音で分かった

 

 

 

いかにもホタルがいそうな雰囲気がする

 

 

 

 

車から降りた私達は

薄暗い道に沿ってホタルがいる場所に向かって歩き出す

 

 

 

 

なぜ今その場所にいるのか理解できない認知症の母は

不安そうに「どこに行くの?」と何度も聞いてきた

 

 

いきなり、こんな薄暗く鬱蒼とした場所に連れてこられたのだから無理もない

 

 

 

足元も暗く危ないので、姉がしっかりと母の腕をつかんで先を進んだ

 

 

 

 

 

 

しばらく進むと、問題が発生した

 

 

ホタルが見える場所は道の反対側

 

 

 

道を渡ればすぐに到着するのだけれど

ガードレールが行く手を阻んでいた

 

 

 

ガードレールの”切れ間”を探したけれど

数百メートルは戻るか行くかしないとなさそうで

その道も暗く険しい

 

 

「ガードレールを飛び越えよう!」

姉が言った

 

 

「えっ!お母さん大丈夫かな」

と心配している私をよそに、息子たちはヒョイッとガードレールを飛び越え道を渡った

 

 

 

姉も続いてガードレールを飛び越え

「おかあさん、これる?」と母の手をつかむ

 

 

母は「こう?」と足を上げるのだけれど

ガードレールの半分ほどの高さしか足が上がらない

 

 

転んでも困るので

私は後ろから母の両脇に腕を入れ支える

 

 

「お母さん、もうちょっと上にあげられる?」

と姉が声を掛けると

 

「こうかしら」と母は先程よりも高く足をあげた

 

 

「そうそう!もうちょっと!!」

姉は母の手を掴みつつ、母の足を少し上に持ち上げる

 

 

すると、なんとかガードレールより高く足をあげることが出来た

 

 

私はそのタイミングで

母の両脇に入れていた腕に力をいれ、母の体を持ち上げる

 

 

母も上手にガードレールをまたいでくれて

なんとか飛び越えることができた

 

 

 

 

 

夜の七時半

 

人も車もほとんど通らない真っ暗な道

 

聞こえるのは不気味な虫の声と私達の必死な声のみ

 

そんな中ガードレールを飛び越えた

歩くのもやっとな78歳、認知症の母

 

 

 

なかなかシュールな光景だった

 

 

 

 

でも頑張ったかいもあって

その後、無事にホタルが見れた

 

 

人生で初めて見たホタルの弱々しい光は

美しくて、儚くて、心にしみた

 

 

 

しかし、時期がすぎてしまっていたのか

例年よりもホタルの数がかなり少なかったらしい

 

 

「ごめんね、いつもはもっと沢山見れるんだけど」

と姉が申し訳無さそうに言うので

 

 

「いやいや、私は十分感動したよ!」と私が言うと

 

「来年もまた来れば良いじゃん!」と息子たち

 

 

 

来年も当然のように皆で来れると

信じて疑わない息子たちの言葉に複雑な気持ちになった

 

 

 

1年後の母はどうなっているのだろうか

 

 

1年前の母と比べると

現在は認知症もかなり進行して出来ないこと、困りごとが格段に増えた

 

それを考えると1年後は・・・と暗い気持ちにもなる

 

 

 

でも、そんなことは誰にも分からないし

今、考えてもしょうがないことだ

 

 

来年も母と姉と息子たちと一緒にホタルを見に来たいと

私は強く強く願う

 

 

 

 

 

Pick Item

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人気ブログランキング

 

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

 

フォローしてね…

 

 

↓母の徘徊がはじまったときの記事

1.我が家の行方不明事件 ★アメトピ掲載

2.「徘徊」の定義

3.怒りの感情に支配された母

4.疲労がたまっていく介護

5.「徘徊」のその後

 

PVアクセスランキング にほんブログ村