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メンタルの弱い旦那
やんちゃな息子2人、老犬一匹をつれて
認知症の母と少し偏屈な父と同居開始
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夕飯が出来上がる10分前
両親のいつも使っているお椀を取りに
1階へ行くと
「もうすぐ夕飯だぞ!」
と父の声が聞こえてきた
リビングをのぞくと
おやつ用にと置いてあったチーズを
母が食べようとしているところだった
「お母さん、おかえり〜!もうすぐ夕飯できるからね〜!」
と急いで母の所に駆け寄り声をかけた
「あら、そうなの?」と振り向く母
私はテーブルの上に沢山置いてあったオヤツを
急いで戸棚にしまい
「お母さんお腹すいた〜?すぐ夕飯もってくるからね〜!」
と言うと
「あら、そうなのね!それじゃあ、これもやめとくわ」
といって手に持っていたチーズも戸棚にしまってくれた
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最近の母は
デイサービスから帰ってくると、お腹がすいているようで
夕飯までの時間に何かを食べたがる
糖尿病が悪化してきているので
できる限り何も食べさせたくないのだけれど
それを止めるのが難しいぐらい
母の食への欲求がすごい
デイサービスから帰ってきて一緒にソファに座りながらテレビをみていると
「ねぇ、なにか食べない?」と聞いてくる
「あと1時間で夕飯だからね!ちょっと我慢しようね!」
というと
「あら、まだ夕飯の時間じゃないのね」
とその場は諦めてくれるのだけれど
また3分後に
「なにか食べたいわね。なにかない?」
と、再び聞いてくる
「もうちょっとで夕飯だからね〜」と
そのたびに私も説明するのだけれど
最後は母がしびれをきらして
自分で戸棚を開けて食べ物を探し始めるから困ってしまう
デイサービスから帰ってきてから夕飯までの
30分から1時間程度の我慢が今の母には出来ないらしい
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認知症の末期になると
食欲も落ちてきて食べられなくなるらしいので
母の”食への欲求”があるのは
喜ぶべきことなのかもしれない
食べることは生きることだ
家族のことを忘れ
自分の家のことを忘れ
昔のことも忘れつつある母
以前に比べ、生気が失われつつある時間が増えてきて
心配だったけれど
何かを食べたがるときの母だけは
目に輝きが戻っていて
明らかな母の”意志”を感じる
そんな母をみていると
まだまだ「母は大丈夫だ!」という気持ちになって
勇気づけられる
Pick Item
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1.我が家の行方不明事件 ★アメトピ掲載
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