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メンタルの弱い旦那
やんちゃな息子2人、老犬一匹をつれて
認知症の母と少し偏屈な父と同居開始
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父が午後から仕事の日
お昼ご飯と食べ終わると父は仕事の支度を始める
私と母は食後にお茶を飲みながら
リビングでくつろいでいる中
父は洗面所に行き歯を磨き始めた
「おとうさんは?」
父の姿が見えなくなって
途端に表情が暗くなる母
「お父さん、午後からお仕事だから支度しているよ」と伝えると
「仕事なのね・・・・」とますます表情が陰る
「ここで私は寝るから大丈夫よね・・・」と
母は自分に言い聞かせるようにつぶやく
母は父がいなくなり一人きりになるのが不安なようだ
「お母さん、私いるから大丈夫だよ!」
と、少しでも安心してもらおうと言うと
「そうなのね、ありがとうね〜」
と一瞬、表情が明るくなる母だけれど
5分後にはまた
「おとうさんは?」と不安そうに聞いてくる
認知症の母にとって
今、唯一安心できる場所が父の隣のようだ
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そんな母の姿をみていると
息子たちの生後半年だった頃を思い出す
ハイハイを始めた頃の息子たちは
後追いがはじまり、私の姿が見えなくなるたび号泣していた時期
その頃の息子たちの姿と今の母の姿が重なる
今の母は生まれたての赤ちゃんのように
この世は謎に満ちていて
恐怖の塊なのかもしれない
でも、根本的に違うのは
赤ちゃんは、すごい勢いで成長し
自分の世界を広げていき
認知症の母は
少しずつ記憶を失い世界が狭まっていくのだ
↓母の徘徊がはじまったときの記事
1.我が家の行方不明事件 ★アメトピ掲載
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