親牛にとっては拉致事件のようなもの | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

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愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

以下は、日本の酪農家による投稿です。

 

大人の牛が数頭と、赤ちゃんの牛がいます。

母牛が外で赤ちゃんを産んだようです。

 

そこに農家が袋を持ってきて、そこに赤ちゃん牛を入れ、運んでいきました。

 

牛舎に到着すると、赤ちゃん牛が取り出され、檻のような場所に入れられました。

 

この農家さんは、概要欄で

親牛にとっては拉致事件のようなものですが。

と述べています。

 

 

これは酪農で必ず行われる、親子の引き離し作業です。

 

酪農では、生まれた子牛は母牛からすぐに引き離されます。

 

酪農家によって、どの程度で引き離すかは様々ですが、

↓この画像の 日本の酪農家の元で生まれた子牛は、わずか50分で母牛から引き離されました。

50分で引き離される

 

↓この画像の子牛も、日本の酪農家の元で生まれましたが、なんと母牛が生んだ直後に連れ去られました。

 

 

なぜこのような事を行うのかというと、

子牛が母牛の母乳を飲むことを覚えると、哺乳瓶でミルクを飲まなくなってしまうからです。

 

人間が飲む牛乳とは、牛の母乳。

牛乳を売る事で、酪農家は儲けているわけです。

なので 酪農側は、子牛に母乳を飲ませてはならないのです。

 

そのため、親子をすぐに引き離して、カーフハッチと呼ばれる小さな牛舎に隔離し、

 

初乳をバケツや、哺乳瓶などで与えます。

 

 

お腹を痛めて産んだ子供が、あっという間に奪われるのです。

 

 

人間同様、子供を奪われることで、母牛は精神的苦痛を感じます。

 

人間に、目の前で子供を連れ去られた母牛。

 

それを見て、あとを追いかけます。

 

子牛が捕らえられた車のまわりをウロウロして、気にかけています。

 

走り去る車を追いかけます。

 

母牛は最後の最後まで、車を追いかけました。

しかし、もう二度と、この親子が会う事はないでしょう。

 

この動画の母牛は、子牛を奪われ、精神的苦痛で悲痛な鳴き声をあげ続けています。

 

以下は日本の酪農家による投稿ですが、同様に子牛の方を見て悲痛な鳴き声を上げています。

 

これは、2020年4月の朝日新聞の投書欄。

元酪農家の娘が小学生時代に体験した出来事です。

声がかすれても鳴き続けた

 

子牛を奪われた母牛は、夜通し鳴き続け、声がかすれて出なくなっても鳴き続けた。

眼の下には、涙の筋が何本もあった。

 

 

牛乳生産マシーンとして扱われる牛にも感情があります。

子供を奪われれば悲しみを感じ、涙も流します。

 

 

こちらの母牛は、妊娠中に、サンクチュアリで保護された母牛、クララベル。

母牛が自分の子供を隠した理由

 

クララベルは無事出産しましたが、出産した子供を、人間に見られないように茂みに隠していたのです。

 

これまで、何度も自分の子供を取り上げられてきたからです。

茂みに隠すことで取り上げられることを阻止しようと、知恵を使ったのです。

 

 

 

こちらの母牛は、双子を出産。

 

自分の子供を奪われたくない母牛は、双子のうち1匹を農家に差し出し、もう1匹を茂みに隠し母乳を与えていたのです。

そのため、そのうち母乳の出が悪くなり、おかしいと感じた農家に後をつけられ、もう1匹の子供が見つかってしまいました。

 

彼女は、人間に支配される自分の運命を受け入れ、知恵をしぼり、

双子のうち1匹を農家に差し出してカモフラージュし、もう1匹を救う決意をしたのです。

 

しかし、その素晴らしい知恵も、人間には通用せず、その子供も取り上げられてしまいました。

 

こうして知恵をふりしぼらなければならないほど、母牛達は精神的苦痛を感じ、追い込まれているということなのです。

 

 

子供を取り上げられた後、子牛のための母乳は、人間のために奪われ続けます。

 

牛乳のために乳房はパンパンに膨れ上がり

 

1日2回、妊娠直後の乳牛で25~30L、少ない牛で3~5Lの乳が絞りだされます。

 

 

乳牛は品種改良により、母乳を大量に出す体に変えられてしまっています。

 

肉牛の年間乳量が1000kgほどに対し、乳牛の年間乳量は8500kg以上もあります。

中には、年間2万kg以上も出す乳牛もいます。

 

牛の乳は、牛の血液からつくられています。

 

牛乳1パック分のお乳をつくるのに必要な血液は400~500リットル。

1日に約30リットルの乳を出す牛は、毎日約1万リットル以上もの血液を乳房に送り込んでいることになります。

 

カロリーの高い濃厚飼料が与えられ、

大量の乳を出すことにエネルギーを費やす体にされてしまった牛は、代謝機能が阻害されるため、

乳房炎、ケトーシス、第四胃変位などの様々な病気にかかりやすくなっています。

 

こちらは、北海道で、2020年に、乳牛を診療した頭数と、病名の上位20位を表したものです。

2020年次 産業動物(診療・死亡頭数 上位病名) 

 

診療された牛の合計を見ると、約61万頭となっています。

北海道の牛は、約83万頭なので、およそ73%の牛が何らかの病気にかかっているということになります。

全く診療にかからない牛の方が圧倒的に少ない、ということです。

 

病気が増えるのは、本来の牛の生理生体には合っていない穀物主体の食事にも原因があります。

 

また、ホルスタインは暑さにも弱いです。

このように人間都合の品種改良によって、不自然な体、病弱な体にされてしまった事も決して無関係ではないでしょう。

 

 

牛乳は牛の母乳です。

母乳を出すために、牛は何度も何度も妊娠させられます。

 

メスの牛は、好みのオスの牛と交尾させてもらって妊娠するわけではありません。

人工授精 つまり 人間の手によって、妊娠させられるのです。

 

その方法は、非常におぞましく、

人間が、牛の肛門から腕を突っ込んで糞を掻き出し、腸の中から膣を掴んで、器具を用いて精子を注入します。

 

人工授精は、別名レイプ繫殖と呼ばれています。

https://www.instagram.com/p/CWcytsVPcB2/?utm_source=ig_web_copy_link

 

当然、牛は嫌がります。

これを業界の人間は喜んでいるといったり、受け入れているなどと言って、嘘をついています。

 

 

オス牛も強制的に精子を採取されます。

擬牝台(牛の皮で作った乗駕用の台)や人工膣などを用いて精子を採取します。

老齢や肢蹄故障で採精できないという時は電気ショックが用いられることさえあります。

 

擬牝台にうまく乗らないという場合は生きた牛が乗駕用に連れてこられ

雌牛だけでなく、おとなしい雄牛、去勢雄牛が使われることもあります。

 

これらの非常に気持ちの悪いことを、当たり前に行っているのが酪農業界です。

 

 

冒頭の農家は放牧を行っていました。

あのように、乳牛は放牧によって飼われていると思い込んでいる人が多いと思います。

しかし、それはメディアによる刷り込みです。

 

飼育される牛の70%以上は、つなぎ飼いという拘束飼育をされています。

牛乳を考え直そう

 

見ての通り、ほとんど身動きができない、ひどい飼育方法です。

 

40%以上の農場が、24時間365日、ずっとこの状態です。

 

皆さんが放牧のイメージを抱いているであろう、北海道ですら60%がつなぎ飼いであり、放牧はわずか10%以下。

北海道の酪農の実態

 

北海道だけで約27万頭もの牛が、繋ぎっぱなしで飼育されています。

すなわち日本の牛たちは、ほとんどが繋ぎっぱなしで飼育されているといっていいでしょう。

 

繋ぎをするだけでもひどいですが、さらに繋ぎ方までがひどい農家がいるのです。

冒頭の牛舎の牛は、上体が四方から縛られ、足かせまでつけられて拘束されていました。

 

こちらの牛舎の牛は、顔を動かすことすら制限されています。

 

牛の位置を制御するために、カウトレーナーという電流を流す器具を用いて、牛たちに電流を流して痛みを与えることで、さらに動きを制御する農家もいます。

 

牛たちに電流を流して痛みを与えることで、さらに動きを制御しているのです。

 

糞を同じ場所に落とすようにして掃除を楽にするため、と言った理由でしょう。

 

出産する時ですら繋いだままにする酪農家もいます。

出産時も繋がれたまま

 

 

 

牛の出産では、人間が牛の出産の介助をしているシーンをよく見かけます。

しかし、牛は本来自力で出産が可能とのことです。

 

つなぎ飼育を行うことにより、母牛が運動不足となり、

体力と筋力がつかず、ストレスから無気力となり、出産が困難になってしまうことも原因であるようです。

 

 

牛は、人間の160倍以上の糞をするため、掃除をしても追い付かず、床が糞尿まみれであることがほとんどです。

 

牛の体が汚れているのをよく目にしますが、掃除が行き届かず、糞尿で汚れてしまうためです。

 

こちらは繋いだまま出産させ、糞尿だらけの床に産み落とされた子牛です。

 

糞尿まみれのため、ひづめの間に菌が入り込み、

炎症になって、出血したり、足を引きずって歩くようになることもあります。

 

この足を痛めて、ひきずって歩くことを跛行(はこう)といいます。

 

不衛生な環境下で、不自然な動作で寝起きを繰り返すことで、炎症がおきます。

 

 

ひどくなると、穴があき、中の肉や骨が見えてしまうことまであります。

アカネの一生

 

立てなくなってしまう牛もおり、こうなってしまえば農家にとって使い物にならないので、と殺場に送られ殺されます。

 

 

農場で不要になった、牛を殺す場合もあります。

パコマという消毒薬を注射し、30秒で泡をふいて死亡します。

業界は、このようなものを安楽死などと言っています。

 

恐ろしいことに、生きたままレンダリングに出して圧死する牛も一部いるとのことです。

 

 

また、乳牛は約73%が、麻酔なしで角を切断されます。

 

生後3ヶ月以内の牛の場合は、角芽を焼くために、熱された焼きゴテで、皮膚をやけどさせられます。

 

 

除角・断角が牛に与える苦痛

 

 

角が育ってしまった牛の場合は、ワイヤーのこぎりで、神経を含めて角を切ってから、焼きごてを押し当てられます。

 

 

除角の時の牛の痛みは相当なもので、失神してしまうこともあります。

 

首を固定した状態で大きな恐怖と苦痛を与えることで、頚椎脱臼・骨折などでショック死させてしまうこともあります。

 

 

麻酔なしで、しっぽを切られることもあります。

 

尾を切断された牛は慢性的な疼痛を感じています。

 

 

さらに、麻酔なしで鼻輪をつけられることがあり

 

麻酔なしで耳標を付けられます。

 

 

乳牛たちは、これらの苦しみを経て、

レイプ→妊娠→出産 のサイクルを3~4回繰り返し、

乳量が減って用済みになれば、と殺場へ送られます。

 

北海道から東京までの長距離だろうと、夏場のうだる暑さ、冬場の凍える寒さであろうと、体調不良や病気や骨折で立てなかろうと、

ぎゅうぎゅう詰めにしたり、紐で結んだりして、荷台に乗せられ、

どれだけ辛かろうと、動物達の都合で休憩することもなく、長距離を人間のペースで移動させられます。

と殺場に着いた頃には、ぐったりして動けない牛もいれば、死んでいる牛もいます。

 

動けない牛や、死んだ牛は、このようにして、片足を吊り上げられ運ばれます。

巨体を片足で釣り上げられる

 

 

 

と殺場では、短い紐で繋ぎながら、水を飲むこともできず、一晩中、放置されることがあります。

 

この子は立てないほど疲弊してぐったりしているのですが、

短い紐でつながれていたため、寝ることはおろか、座る事すらできませんでした。

 

そして最後は、眉間にと畜銃を打たれ、頸動脈を切られ、出血多量で死亡します。

牛乳を飲む人、乳製品、牛肉を食べる人は、動画をしっかりご覧ください。

 

 

日本人はすぐに、感謝すればいいとか、いただきますと言えばいいなんていいますが、

殺された後に感謝してくれれば、このような悲惨な一生を送ってもいいという、おかしな方がいらっしゃれば、ぜひ名乗り出てください。

 

感謝やいただきますなんて言ったところで、牛には伝わることはありませんし、

伝わったところで、牛からすればあなたの感謝なんて何の役にも立ちません。

感謝しなくていいから、子供を奪わないでほしい、母乳を奪わないでほしい、殺さないでほしいと願っていることでしょう。

 

 

牛乳の代替品は沢山あります。

 

つまり、あなたが乳製品を食べる理由は、美味しいという欲のみです。

 

犬猫の虐待や生体販売に反対しておきながら、乳製品を食べる人が大多数です。

 

 

人間は、牛乳や乳製品を摂取しなくても生きていけます。

 

・ 菜食の始め方

 

・ タンパク質は組み合わせが鍵

 

・ 人間の体と食べ物 

 

以下、ちょっとだけ乳製品の料理や代替品をまとめておきました。

 

牛乳を飲むのをやめ、乳製品を食べるのをやめましょう。

 

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