以下の動画をご覧ください。
日本では、豚を屠殺場へ運ぶ際、このようにトラックにぎゅうぎゅう詰めにして運びます。
過密状態のまま、長距離、長時間、座ることもできず、運ばれるのです。
豚たちは大きなストレスを抱えながら、運ばれ続けます。
そのストレスは攻撃に変わり、豚どうしで闘争が起きます。
無理もないでしょう。
我々で言えば満員電車の状態で、目的地も聞かされないまま、長時間、延々と過ごさなければいけないようなものです。
それまでの飼育環境ばかりが注目されますが、
飼育環境が良かろうと悪かろうと、最後はこのようにして屠殺場へ運ばれます。
真夏のうだるような暑さであろうと、真冬の凍えるような寒さであろうと、
当然のことながら、水なし、餌なし、温度管理なしで、過密状態で、運ばれます。
どうせ殺す命に、配慮など存在しないのです。
到着する頃には、衰弱して歩くのが困難になっていたり、死んでしまう豚もいます。
このような苦しみに耐え、ようやく屠殺場に到着すると、
今度は中に運ぶ際に、職員によって暴力を奮われることがあります。
蹴る
豚の上に乗って蹴る
棒で叩く
ホースで鞭打つ
電気スタンガン
自分の仕事を早く終わらせることしか考えていない職員たち。
殺すというこれ以上ない暴力が行われている場所です。
このような職員がいても、何ら不思議はありません。
さらに、と殺が翌日に行われるときは、吹きさらしの係留所で、またもや過密状態のまま、一晩放置されます。
係留所でもストレスから、闘争が起こります。
豚は寒さに弱いですが、吹きさらしの係留所では、雪の降る極寒の中であっても、一晩過ごさなければなりません。
この苦しみに耐えたところで、待っているのは屠殺、つまり死があるだけです。
出荷からと殺までだけで、豚はこれだけの苦しみを味わいます。
そして、豚の苦しみは何も出荷の時に限った話ではありません。
生まれた子豚は、生後1週間以内に、3つの虐待が行われます。
1つ目は、歯の切断。
麻酔なしでニッパーで歯が切断されます。
言うまでもなく、激痛です。
皆さんが麻酔なしで歯を抜かれたことを想像してもらえばよいでしょう。
60%以上の養豚場がこの虐待行為を行っています。
2つ目は、尻尾の切断。
麻酔なしで尻尾が切られます。
言うまでもなく、激痛です。
自分の飼っている犬猫が、麻酔なしで尻尾を切られた時を想像してみるとよいでしょう。
80%以上の養豚場がこの虐待行為を行っています。
そして3つ目は、オスの子ブタの去勢。
麻酔なしで、切り開いて睾丸を取り出す作業を行っているのです。
血がふきでて、言うまでもなく激痛であり、子ブタは鳴き叫びます(血がふきでた画像)。
あまりの痛みに、痛みが2~3日続くと考えられています。
自分の飼っている犬猫が、麻酔なしで去勢された時を想像してみるとよいでしょう。
90%以上の養豚場がこの虐待行為を行っています。
また、赤ちゃんや子豚は、床に叩きつけて殺されることがあります。
成長不良、病気、奇形などといった理由で、業者の利益にならないためです。
これを業界では、淘汰といいます。
あたかも自然淘汰のように言ってぼやかしていますが、やっていることはただの虐殺です
日本では、他にも、心臓に消毒剤を注射するなどして殺されます。
注射された子豚は、数分苦しみ もがいた後に、絶命します。
殺された豚たちは、ゴミのように捨てられます。
豚の生産では、幼い頃にこれだけのありえない虐待が行われているんですね。
そしてこれらの虐待行為は、母豚の前で行われることがあります。
また、個体識別のために、耳が切り取られることもあります。
もちろん麻酔なしです。
母豚は種付けされると、この妊娠ストールという狭い檻で拘束されながら、飼育されます。
一生のほとんどを、転回もできない、身動きができない、何もやることがない、この狭い檻で閉じ込められて生きるのです。
食事も、トイレも、この檻の中で行います。
必然的に、檻の中は、糞尿だらけの不衛生な場所になります。
豚は本来、綺麗好きにも関わらず、自分達の体は、自分達の糞で汚れていきます。
あまりの辛さに、豚たちは精神的に追い詰められていきます。
88%以上の養豚場で、この妊娠ストールが使用されています。
閉じ込めておいた方が、職員が、母豚たちの受胎・流産の確認や、給餌管理をしやすくなるからです。
母豚は、妊娠ストールで約4か月を過ごし、出産間近となります。
出産前になると、分娩ストールという檻にうつされます。
ここで、生まれた子供たちは、母豚の母乳を吸って大きくなります。
この檻も、妊娠ストールと同様、非常に狭い檻なので、母豚の苦しみは続きます。
母豚は身動きができないため、子育てはできませんし、
子供の具合が悪くても、助けることは不可能です。
母豚は、3週間程度、分娩ストールで過ごした後、子供と引き離され、また種付けされ、妊娠ストールへ。
このようなサイクルを何度も繰り返し、4~5年で生産効率が落ち使い物にならなくなれば、屠殺場へ送られます。
種付けは、人工授精によって妊娠させられることがあります。
膣に器具を挿入される、非常におぞましい行為です。
この人工授精のための精子を、種豚から採取するのです。
https://aipork.com/policy/safety/
このように、自然からかけ離れたおぞましい行為を、当たり前のように行っている業界なのです。
繁殖用の豚以外が大多数であり、その豚たちはわずか6か月の子供のうちに殺され、肉にされます。
豚たちは、短期間で大きくなるように品種改良されているためです。
写真は、生後4か月の姿。異常な大きさです。
品種改良には
・ 一日でも早く出荷するための「成長率の向上」
・ 脂肪が交雑した霜降り肉などを作るための「肉質改良」
・ より多くの子供を産ませるための「繁殖能力の向上」
などがあり、
人間都合の品種改良によって、豚は苦痛を感じたり、病気を抱えやすくなっています。
まずは、脚弱。
足が弱り、立ち上がることが困難になります。
脚弱は、床の状態、拘束飼育による運動不足など様々な要因がありますが、成長率向上による品種改良も要因の一つです。
生後4、5か月の豚の多くが四肢の関節に骨軟骨症があり、徐々に進行して、やがて脚弱という症状になって現れます。
次に、母豚の空腹による異常行動。
太るように改良されたことにより、豚たちはお腹が空きやすくなっています。
しかし母豚は、妊娠期間中、生殖能力を最適化するために、餌を制限されます。
餌を満足に食べることの出来ない母豚は、空腹に苦しみ、
目の前の柵をかじり続けたり、
口にモノが入っていないのに口を動かし続けたり(偽咀嚼)などの異常行動を起こします。
そして、子豚の死亡率の増加。
日本の母豚1頭あたりの産子数は11頭。
豚はイノシシの品種改良ですが、イノシシの産子数は4~5頭ほどなので、かなり多産になってきていることが分かります。
母豚が多産になるにつれて、離乳前の子豚の死亡率は増えます。
ある研究では、13年間で、生まれた豚が3.0頭増加し、離乳前の死亡率は5.4%増加していることがわかりました。
さらに、母豚の脱肛。
脱肛は直腸、膣、子宮が外に出てしまう疾患で、母豚は痛みで苦悩し、治癒しなければ死に至ります。
脱肛の原因は様々ですが、品種改良による繁殖率の向上が1つの要因と考えられています。
脱肛の増加により、アメリカでは2013年から2016年の間に母豚の死亡率が約2倍に上昇したというデータが出ました。
脚弱、空腹、多産、脱肛など、品種改良は豚たちに様々な苦しみを与えています。
このような苦しみの末に、出荷があり、
出荷からと殺に至るまでも、苦しみしかないのです。
そして、最後は恐怖の中、頸動脈を切られ、出血多量で死亡します。
これまでを見ていれば想像がつくと思いますが、当然、と殺の際も配慮など存在しません。
上の動画では、豚が見ている前で、仲間の豚を殺します。
豚肉を食べる人たちは、しっかりご覧ください。
日本人はすぐに感謝していただくことに意味があるなどと言いますが、
殺された後に感謝してくれれば、このような悲惨な一生を送ってもいいという奇特な方がいらっしゃれば教えてください。
このような言葉は、現実をまるで知らない人か、欲に勝てない人や、倫理観のない人が建前で使う、ただの言葉です。
豚も、感情があり、個性のある生き物です。
肉からしか摂れない栄養はなく、タンパク質不足になるなど大嘘です。
・ 菜食の始め方
・ 人間の体と食べ物
美味しいという欲だけのために、豚を苦しめるのをやめましょう。
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