先日のある大会時に実際にあった事案です。
ラリー中に指とラバーに当たり(2度打ち)相手側に返球した時、相手側の選手がその球を手で掴んで『今のは2度打ちだからミス』とラリーを止めてしまいました・・・でその時の審判の判断も当方側のミス(失点)と判定・・・でも当方から強く「これこれ云々」と言って訂正を迫ったがなかなか分かってもらえなかった。対戦中の選手(その大会の代表役員)も『そんなルールは無い・・・いつからできたの?』とのこと。
『2・3年前頃から改正され、日本卓球協会にも記してあるはずです』と反論したが・・・・結局そのポイントは無かったこと(ノーカウント)に
確か以前コアラさんのブログにも紹介されてたと思いますが、まだまだ皆さんに浸透されてないようですね!
日本卓球協会のFAQ欄にありました。
Q23: 競技者は故意ではないにも係らず、一振りの動作の中で、続けて2度打球する場合があります。 ルール解釈からすると「故意」でなければ、一振りの動作の中で「ほぼ同時に」でなくても2度打ちはOKと判断すればよろしいでしょうか?
A1: 2度打ちに関して、現在の解釈は、主審が故意でないと判断した場合、2度打ちは失点になりません。ほぼ同時か同時でないかは問題にされません。
ルールブック2011に解説が載っていましたが、ルールブック2013にはその解説は削除され、ルール1.10.1.7「相手競技者が故意にボールを続けて2回打った場合。」だけになりました。これは、このルールの採用時、国際卓球連盟(ITTF)は、明らかな2度打ちは故意であると判断していましたが、その後、そうではないケースも考えられたことから、解釈を変更しました。ITTFの解釈変更に合わせ解説文が削除されました。
したがって、2度打ちの判定は、故意かどうかで判断されます。その判断は、主審の権限となります。
A2:ルール改正により、ラケットハンドにボールが2回当たってしまう《ダブルヒット》は〈ほぼ同時に当たった場合〉〈故意でなければ〉OK!となりました。 が、まだまだ選手の方々への浸透が浅く、〈ポンポン!〉とラケットハンドに2回当たると「ミス!ミス!」という人は多いようです。 問題は、〈故意〉であるかどうかの判断を的確に行えるか?というところでしょうか… 因みに《ダブルヒット》は、ラケットハンドに2回当たった場合…です。 ラケットハンドというのは、ラケットを持っている手の手首からラケット迄ですから、ラケット本体に2回当たろうが、指とラケットに当たろうが、同じです。