多治見市にある老舗 

玉木酒店のギャラリー をお借りして 


第十六回 「かまわ庵 漢塾」 

十月神無月に茶道教室を開催しました。


◼️軸を掛け、花を入れる
野山で摘んできた季節の花の中から
イメージを膨らませ花を入れます。



軸: 驀直去  まくじきこ
      泉田玉堂老師  大徳寺第530世住持
花: 秋明菊、秋桜、紫蘭  / 伴さん 


今月の軸は私の恩師である、
大徳寺 第五百三十世住持 
泉田玉堂老師 から賜ったご染筆です。


無学祖元禅師が北条時宗に授け

日本を救った教え「驀直去」とは


世界最強の大国・蒙古が、「属国になれ」と
日本に使者をよこしてきました。
その時、受けて立ったのが弱冠17歳の
執権 北条時宗です。この国難に対処すべく
蒙古の使者に酒と女をあてがいましたが、
根本的な解決になりませんでした。

そこで時宗の後見人であった
無学祖元禅師は「驀直去」を授けました。

ところが時宗はこの教えが
何日も解けず座禅をします。それでも解けず
最後は自分の額を壁にたたきつけ、
血しぶきが舞い、血だらけになります。
その瞬間に時宗は悟り、
蒙古の使者全員の首をはねてしまいました。

これがきっかけで、蒙古は
当時4000隻、10万とも15万とも
言われる大軍で九州を襲ってきました。
ところが二度の襲来とも神風が吹き、
蒙古の船が壊れて沈み、この襲来は
失敗に終わったと云われています。

「お前は酒と女をあてがう、
そんな小賢しさで国が救えるか!」という

日本を救った覚悟の教え

それが「驀直去」だったのです。


年末が近くなりましたが、
もう一度、各自が仕事や家族、
趣味への覚悟を思い返す
きっかけになれば幸いです。


◼️和菓子



栗きんとん 」だけではなく、


「栗粉餅」も岐阜県発祥の和菓子です。




◼️実技



平点前

盆略 指導 ケンタ


いよいよ、来月は「炉開き」の季節となります。
一年はあっという間です。

かまわ庵茶室も2023年春にオープン!
茶室披きの茶会を予定しています。

各自一人一人が亭主 主役となって
何百人のお客様をもてなします。

一生に一度しかない茶室披きの茶会。

一回一回の稽古や茶会経験を積み重ねて
ホームグラウンドのオープンに臨みたいと
思います。