【口切の茶事】という話を聞きますね。
それは、それは大変にありがたい
一大事です。
茶摘が5月初旬として、抹茶の製造過程だと
蒸して、乾かして、荒茶となり、
茎や不要な部分を取り除いて、
石臼で挽く段階まで来た
碾茶/てんちゃ となり、
この碾茶の状態で、
茶壷などに入れられ半年間
冷暗所に寝かせ熟成させたものを、
開炉の正月祝いに合わせた
「新抹茶」として
お披露目されるということです。
私の実家のある、つくばの家でも
小学校から帰ると親戚のおじさんや
おばさんが来てて、畑で茶摘みをしていました。
摘んだ茶葉は、じいちゃんと一緒に
荒川沖の製茶工場へ持っていきました。
完成すると、一斗缶に入って届きました。
味は
マジ苦~ う~濃いよ~
ばあちゃんに病気の時に飲まされた
千振 並みだよ~💧
子供がカフェイン取りすぎでしたね。
だから、
宇治や静岡だけでなく
皆さんの周り日本全国、お茶も
みんな自給自足だったんですね~
何だかとても、あの時代が
有り難くなりました。
ごまみそずい
茶壺に追われて
どっぴんしゃん
抜けたら、どんどこしょ
おっとさんがよんでも、おっかさんがよんでも、行きっこなしよ
井戸のまわりで、お茶碗欠いたのだぁれ
ゆえに
50年も60年も茶の湯を修道され
極めている先達の茶道家の方々でも、
人生に一度あるかないかの茶事となります。
あらためて【口切りの茶事】の
格の高さを痛感しますね~
先ほどの お茶壺道中の童歌のように
田植え中? お茶壺道中が通る?
田植えって大体
日本では5月連休前後ですが💧
つまり、
もう一つ大切なことは、
【夏口切】もあるぐらいですから、
開炉と口切はまったく
関連していない!という事です。
【開炉】と【口切の茶事】が
セットのようなイメージは全く違いましたね。
また実際には、
石臼で人数分の濃茶、まして薄茶の
量をひくのは、かなりの努力も
必要だと思います。