朝の速歩の帰り道
公園の向こうに見えたシーン
玄関先で親子で記念撮影してる
ああ今日は公立高校の卒業式だ
真ん中に今日最後となるなる制服姿の息子さん
両端にスーツ姿のお父さんとお母さん
お母さんのジャケットの胸元のコサージュから
お祝いのセレモニーへ向かう気持ちの
華やかさが感じられ胸がジーンときました
小学生から中学生に
中学生から高校生に
高校生から大学生にと
だんだん我が子の世界は広がっていき
親から離れていきます
反対にかかる資金の役目は
増えていきますけどね
口は出さずにお金は出してくれって感じ
寂しい気もしますが
所詮子供は大きくなるにつれて
親をどんどん裏切っていくものです
それは自分のことを振り返れば明らか
最終的には好きな人ができれば
はいさようならです
また帰ってきたうちの娘の例もありますが
これもまた出ていく日が来るでしょう
そうであって欲しい
でもまたその日が来ると寂しい気持ちに
なるんだろうな
出ていって欲しいと
寂しい気持ち
矛盾だらけの親の胸の内です
お母さん辞めます
私は娘が社会人になったその日に
「お母さん辞めます」宣言
をしました
朝食の支度も弁当も作らない
夫に対してもです
夫には妻辞めます宣言はしていないのですが
必然的に娘と同じ
朝食もお弁当も作らなくなりました
それまでは家で1番早く起き
朝の準備をしていましたが
起きません
作りません
それ以来寝ていたいだけ寝て
自分のタイミングで起きています
ベッドの中から
2人が仕事へ行く音を聞く日もあります
これ、なかなかに根性が入りますよ
めちゃくちゃ悪い人間のような気になります
怖かったです
だけど辞めたんです
結果、イヤミを言われることも
嫌われることもありませんでした
お母さん辞めます宣言は同時に
娘の行動にも
いっさい口出しもしませんです
娘はともかく
側から見れば
自分で弁当を作る夫
朝ご飯を自分で用意し食べて
仕事へ行く夫の姿は
気の毒のように思われるかもしれません
もう9年ほど経ちますが
本人から不満を聞いたこともなく
愛情が減ったことも感じません
お母さん辞めますの真意
なぜお母さん辞めます宣言をしたのか
この先は自分のために生きると決めた
そういう真意がありました
子供が社会人になったタイミングは
もうそれも許されると思いました
そうしなくてはいけない
という気持ちでもありました
社会人になるということの自覚
1歩大人になって欲しい
野生の動物は親が無理やり子を追い立て
親離れを促します
ちょっとそんな心境だったかな
もれなく夫にもそうなってしまいましたけどね
妻たるもの、母たるものは
こうあるべき、そうあるべきを
外していって今があります
今は自分を生きるのに忙しいです
四季が巡るように
誰にだって訪れる色んな季節があります
その季節季節をしっかり味わって
過ぎれば次の季節を生きる準備を
すればいい
そう思います
あくまでもこうでなくてはいけないという
そんなものはなく
「自分がそうしたいから」
それでいいんだと思います
”お母さん辞めます宣言”
それは味わい尽くした先に訪れた
私の新しい季節の到来でした。
今日も楽しむ事に目を向けて
２度とない１日を楽しみましょ🎵
