アツコは空港前で、トオルの携帯に何度もかけ直した。
「まだ?」
リナが走って出てきた。
「出ないわ。何しているのかしら」
「その幹部の女とトンズラしたんじゃないでしょうね」
「ヤマザキはそんな人間ではないわよ。と思うけど」
アツコは携帯を閉じた。
「怪しいわね。何がSATよ。ウルトラマンじゃあるまいし」
「あいつ男の恋人がいるから、そういう点では大丈夫だと思う」
アツコがぼそっとそう口にした時
「何、そいつ○○なの」
とリナは興奮気味だった。
「駄目よ、そんな差別用語使っては。誰も本当のことを聞けずにいるんだから」
リナの脳内で元腐女子の血が騒いだ。誰にも内緒だが、青春時代は2次創作にかけたのだ。本物に会えるかも、という腐った喜びを気づかれないよう、リナは唇をかんで耐えた。
(怖い顔して。よほど偏見があるのね)
アツコは適当に解釈した。
 女2人の微妙な会話を聞いていたノボルは震えた。通勤電車で男の痴漢に合って以来、そういう話は苦手なのだ。なぜ女はその手の話題が大好きなのだろう。震えを寒さのせいにするため、愛用のチェスター・フィールドのコートの襟を立てた。
 
 
 3万打記念に書き始めたのに、4万打までに絶対終わりません。カッタウェイさん(及びそのファン)が本当は怒っていないか心配です。次はどうなるでしょう。

1 妄想戦隊の一員トルネードブルーからアツコに電話が入る
2 トオルの恋人と目される、カリスマホストしげる登場
3 トオルとミユキ(マユミ)が蜂の巣になる
4 ノボルがトオルに蜂の巣にされる

 多分どれにもなりませんが。

 

 

 3月1日の記事。完結した時には4万6000弱くらいでした。アメブロはカウンターつけていないからキリ番企画ができませんね。妄想小説は、5万打の時には使えなそうです。5万てかなりキリ番(かなりって?)だから何か考えた方がいいですよね。(プレッシャー)今日多分4万7000踏まれます。ありがとうございます。

 カーチェイス、といきたいところだったがあいにく高速は渋滞だった。カウンタックといえどそうそうスピードは出せない。
「煙草吸ってもいいかしら」
助手席からマユミが聞いた。
「駄目だ」
「どうして」
「女の煙草は許さない主義だから」
「保守的ね」
マユミは時計を気にした。この渋滞では、最終便に間に合わないかも知れない。
「自首しないか」
トオルは言ってみた。
「馬鹿なこと言わないで」
「いい弁護士を紹介するよ。君の立場なら執行猶予つくだろう」
「お断りよ。それとも最初からそのつもりで」
「違うよ、悪かった」
会話を止めるつもりでラジオをつけた。交通情報が流れる。気まずい沈黙のまま、時間だけが過ぎていく。
 
 マユミのバッグの中で携帯が鳴った。マユミのではなく、トオルから取り上げた携帯だった。マユミは黙ってその携帯をトオルに渡した。トオルは応答したが
「わかった、今あまり話せないから」
と一方的に切った。
「君の大好きな社長が、逮捕された。君のマンションにも家宅捜索が入る」
「私は、どうなるの。逮捕されるの」
「どうする。このまま逃げようか」
高速出口が近い。高速を出れば空いた道に出られる。行き先を選ばなければ。
「一緒に逃げてくれるの」
「いいよ」
マユミはそっぽを向いて窓の外を眺めた。トオルは隣の車線が空いたのを見て、車線を変更し、前の車を追い抜いた。
 
 
 今年は月1回くらいは妄想小説書こう、と目標にしています。妄想ではなくてちゃんと小説を書こうと思ったら、カウンタックの運転席がどんな風になっているか調べたりとか、モデルになる高速道路をちゃんと走ってみたりとかしないといけません。設定をしっかりしようとすると、小説を書くというのは結構大変です。(書く気か?)
 免許を持っている人に、自分が運転できなくても頭文字Dのような暴走シーンが描けるか聞いてみましたが、それは無理だろうということです。ハンドルとブレーキとアクセルくらいしか知りません。拳銃は撃ったことあるんですが。外国で。

 

 

 2月5日の記事。月1回くらいは書こう、というからには今月(5月)も書かないとな。3万打記念が定番企画になってしまいました。

 イタリアンレストランで食事中、リナが突然言った。
「息子に会ってくれないかしら」
ひろしは驚きのあまりどこから突っこむべきか迷った。
「君、子持ちだったの」
バツイチとは聞いていた。結婚はこりごりとも言った。だから安心して誘いに乗った、というずるい計算はあった。
「ずっと母にあずけていたんだけど、今登校拒否しているのよね。来年中学生だから、学区の違う私の家に引き取って、小学校の同級生のいない中学に入れようかと思っているけど、不定期でいいから勉強みてやってくれない」
「そんな大きな子供がいたんだ」
「学生結婚だったのよ。うちの大学、学生同士が結婚すると授業料半額になるから。おまけにできちゃった結婚。若気の至りだったわ」
年齢のばれそうな話題にリナは不機嫌を隠さなかった。
「荷が重いな。時々海外出張だってあるし、責任もって引き受けられるか」
「だからいいのよ。そういう話を聞かせてあげて、こんな大人になりたいなと思わせるの。あの子外国大好きなのよ。行ったことないけど。謝礼はするわ」
「なるほど」
もっともらしい話ではある。
「土曜日は暇?」
「うん」
「じゃあ○○線××駅改札で午前11時ね。お昼くらいごちそうするから」
いつも強引に押し切られるが、それも少し楽しい。
 
 ミカは年下で、初めて会った18の時の初々しいイメージが今も抜けない。どうしているだろう。ひろしが帰国した時にはミカは転勤していたが、結婚していれば大学の友人か職場の同僚から自分の耳にも入るだろう。それがないということは、結婚していない可能性が高い。
 1回携帯に電話したら何も言わずに切られてしまった。携帯の番号が変わっただけかも知れないけれど。
 
 しかし小学6年の家庭教師など気が重いことには変わりない。それでも断わらなかったのは、自分にも経験があるからだ。登校拒否こそしなかったけど学校に行くのがいやでいやで。母が連れてきた家庭教師は、海外青年協力隊から帰ったばかりの日焼けした青年。外国の話をいっぱいしてくれて、自分も行ってみたいと心から思った。
 そこまで考えて、ひろしは血の気が引いた。あの青年、まさか母とつきあっていたのでは。いやいや、そんなはずはない。リナは独身だが、母には一応父がいたのだから。一応だが。
 
 
 1月20日の記事。活脳ドリル に書いた、計算ドリルの文章題に触発された妄想、辛抱できずにやってしまいました。まだ妄想コンビニエンスストアシリーズも完結できていないというのに。

 他の方のブログの記事やコメント欄に散らばって、設定がわかりにくくなっている妄想小説シリーズ。これまで登場した人物を1回まとめてみます。
 
トオル
 公安の秘密組織SATの調査員。射撃の名手だが、筆力不足のためそのシーンが書けない。なぜか元カリスマデザイナー。六本木のカリスマホストしげるから裏世界の情報をもらっていることから、周囲にあらぬ誤解を受けている。
 
ミユキ(マユミ)
 トオルの貧乏暮らし時代に通っていたコンビニのおねえさん。その後多角経営を手がける売春組織の元締めに出世し、別人のように化粧が濃くなる。銃を構えるシーンがあるが、実は撃てない。
 
リナ
 末端の事件のみ扱う、警視庁秘密組織STCの幹部。トレードマークはサングラス。目つきが悪いのがコンプレックス。愛車は赤のポルシェ。
 
ノボル
 警視庁秘密組織STCの新人。学生時代、任務中のトオルと出くわし、彼が残したチェスターフィールドの高級コートをいただいてしまったことがある。そのコートは今も大事に着ているが、お互い顔を覚えていない。
 
アツコ
 国際空港の手荷物検査係。実は海外逃亡直前の犯人にいちゃもんつけて阻止するため、SATから送りこまれた。ついでに好みの男にいちゃもんつける悪い癖がある。
 
ひろし
 ニューヨーク勤務から帰国したばかりの商社マン。なぜか女にもてる。今はリナとつきあっているらしいが、別れた学生時代からの恋人ミカにも未練がある。
 
ミカ
 ひろしと学生時代からつきあっていたが、男女の結婚を考える時期の違いから別れ、別な男性とつきあうが破局した。ひろしとやり直したいと思いつつも、自分からは声をかけられずにいる。
 
カメイ
 ノボルが通っていた大学の学部長にして、ブログ界をにぎわすバトンの総長と言われる、腹黒な人物。
 
ナカガワ
 多角経営の売春組織の経営者だが、名前しか出てこず、全くキャラが立っていない。黄色のカウンタックを所有するなどイキなところもあるおっさん。盆栽が趣味の50代。
 
 新たな妄想が入っているような。

 

 

 1月14日の記事。話が広がるばかりで訳わからなくなりかけたので、常連様のご提案によりまとめることにしました。人様のブログのコメント欄に書いておいて、どの記事に書いたか忘れたりしています。ひろしとミカの話だったのにすっかり脇役になってしまいました。関係者の皆様、次回作のご要望(あるのか?)は随時受付中です。

 リナは高速を飛ばして空港に向かった。助手席にはノボルがいた。
「本当に顔見ればわかるのね」
「わかりますよ」
ノボルはシホに連れていかれた宝石店で高価なジュエリーを買わされそうになったところを、別件で組織を追っていた公安の秘密組織SATの調査員、ヤマザキにより解放された。ナカガワが、ノボルが警察の者であることに気づかなかったのが幸いだった。
 SATから連絡が入り、拘束中のヤマザキからの連絡で、ナカガワが海外逃亡を図ったことが知らされた。続いて、空港の係員として潜むSATメンバーから、ナカガワを手荷物に危険物が入っていたとして拘束したという知らせも届いた。
「お待ちしておりました」
空港に到着すると、二人を空港保安係のアツコが迎えた。
 
 トオル、マユミ、運転手がエレベータホールを出ると、マンションの玄関前に黄色のカウンタックが止まっていた。
「すごい車だ」
「社長の成金趣味でね」
トオルは運転手をちらっと見て
「男2人、女1人だと怪しまれる。カップルの方が言い訳しやすい」
と言った。
「それもそうね」
マユミは運転手を帰らせた。
「素直だな」
「殺人現場の証人は少ない方がいい」
マユミは銀色の拳銃をバックの中で握り締めた。トオルは運転席に座り、シートベルトを締めた。
 
 
 いかにもつなぎですね。はい、つなぎです。黄色のカウンタックで逃亡したら目立つに決まっていますね。妄想にリアリティ求めてはいけません。来年こそ完結させます。トルネード戦隊を呼んででも。
 今頃みんな、家族と
「来年もいい年にしたいね」「うん」
とか言いながら紅白なんか見ていてブログなんか見ていないのだろうなと思うと何かやましい感情が芽生えます。(やましいことは何もないのですが)
 お世話になりました。よいお年を。

 

 

 12月31日の記事。紅白見ながら書いています。何とか12月中に終わらせなければ、と一応思っていたんですが全然終わる気配がありません。

 ところで、連休中にテーマを整理してYahooの書庫に近くしました。アメブロ版にしかない記事(Yahooには載せていない記事)は、シリーズものでも「新作」に入っています。