都合(「都」はすべての意) 【広辞苑第四版】
1 合計。ひっくるめて。
2 ほかの事柄との関係。なりゆき。具合。
3 やりくり。てはず。
4 ぐあいのよいさま。またぐあいのよい場所。
5 要するに。結局。
1 合計。ひっくるめて。
2 ほかの事柄との関係。なりゆき。具合。
3 やりくり。てはず。
4 ぐあいのよいさま。またぐあいのよい場所。
5 要するに。結局。
広辞苑から面白い言葉を選んで五十音順にタイトルにするシリーズ第18弾(注1)。またまた約1年ぶりの復活。罪か都合か迷いましたが説教テンプレ(注 2)
「そんな都合のいい世界はありませんよ」
にも含まれる都合で、都合をつけました。
まず、
都=すべて
すなわち
都合=すべてが合う
であったとは、最初から驚かされます。
すべてという言葉は、どこがどうすべてなのかと考え始めると哲学的です。芸能人の結婚会見で
「〇〇さんのどこがお好きですか」「すべてです」
というのを聞くと何も答えていないかごまかしているように思えます。
説教テンプレの方ですが
「そんな都合のいい世界はありませんよ」=「すべてが合う世界はない」
これも物悲しい言葉です。障害者がより軽度の障害者を攻撃する背景があるだけに、
「誰にとっても生きやすい世界などない」
という「事実」を醸し出します。そういう世界はないんですけど、あると信じる、という気概が欲しいということなんでしょう。
都合の都は都(みやこ)でもありますが、都(みやこ)も「すべて」の意味だったと考えられます。すべてを手に入れようとし続ける人々にとって、都はどこ かにある桃源郷(注3)なのです。
(注1) 広辞苑書庫
(注2) 過去記事「鳩山総理を説教する 」など
(注3) 過去記事「地上の楽園 」
4月10日の記事。そんな都合のいい世界が、どこかにあることを願う。