事故を防ぐのは、心の安全から。
心の安全設計室
心の安全コンサルタント
安田伸也です。

いつも企業講演をご紹介していただき、お世話になっているシステムブレーンさんに、「ゲートキーパー研修」のおすすめ講師として選んでいただきました。
ありがたいことに、ゲートキーパー研修・自殺予防に関する講演の講師としてご紹介いただいています。
今回は、ゲートキーパーとはどのような役割なのか、そして私がゲートキーパー研修で大切にしている「傾聴」や、研修を通じて実現していきたいことについてお伝えします。
ゲートキーパーとは?
「ゲートキーパー」という言葉を、初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。
厚生労働省では、ゲートキーパーを、悩んでいる人に気づき、声をかけることができる人としています。
何か特別な資格を持っている人だけがなるものではありません。
家族や友人、職場の仲間など、身近な人の様子が「いつもとちょっと違うな」と感じたときに声をかける。
そして、相手の話に耳を傾ける。
そうした行動もゲートキーパーとしての大切な役割です。
厚生労働省では、ゲートキーパーに期待される役割として、主に次の4つを挙げています。
1.変化に気づく
家族や仲間など、身近な人の変化に気づき、声をかけること。
2.じっくりと耳を傾ける
悩んでいる本人の気持ちを尊重しながら、話に耳を傾けること。
3.必要な支援先につなげる
必要に応じて、専門家や相談窓口などへの相談を促すこと。
4.温かく見守る
相手に寄り添いながら、焦らず温かく見守っていくこと。
この4つすべてを完璧にできなければいけない、ということではありません。
どれか一つでもできれば、悩んでいる方にとって大きな支えになると思います。
ゲートキーパー研修に「傾聴」を取り入れています
私は産業カウンセラー養成講座で、傾聴などについて学んできました。
「話を聴く」と言葉にすると簡単そうですが、実際に相手の気持ちに寄り添いながら話を聴くことは、意外と難しいものです。
ついアドバイスをしたくなったり、「こうしたほうがいいよ」と答えを伝えたくなったりすることもあります。
でも、悩んでいる人にとっては、自分の話を否定されずに聴いてもらえることそのものが、大切な時間になることがあります。
そうした傾聴の考え方に加えて、私がこれまで取り組んできたMRP(メンタル・リセット・プログラム)を取り入れたゲートキーパー研修のカリキュラムを、システムブレーンさんにお渡ししていました。
今回、その内容も評価していただけたようです。
ほんと、ありがたいし、身が引き締まる思いです。
ゲートキーパー研修を通じて「気づける人」を増やしたい
職場でも家庭でも、悩みを抱えている人が必ず「助けてください」と言ってくれるとは限りません。
だからこそ、周囲にいる人がちょっとした変化に気づくこと。
そして、
「最近どう?」
「何かあった?」
と声をかけることが、とても大切だと思っています。
もちろん、ゲートキーパー自身がすべての問題を解決する必要はありません。
話を聴き、必要であれば専門的な支援につなげ、温かく見守る。
そのための知識やコミュニケーションについて学ぶのが、ゲートキーパー養成研修の大切な役割の一つです。
厚生労働省からもゲートキーパー養成研修用のテキストが配布されているので、私自身もしっかり参考にしながら、今後の研修に活かしていきたいと思います。
自死ゼロ・事故ゼロの世界を創るために
今回、ゲートキーパー研修のおすすめ講師として選んでいただいたことは、とてもありがたいことです。
同時に、人の命や心に関わるテーマだからこそ、あらためて責任の大きさも感じています。
ゲートキーパーという存在を知る人が増え、職場や家庭、地域の中で、
「ちょっと様子が違うな」
と気づいたときに、自然に声をかけられる人が一人でも増えてほしい。
そして、一人で悩みを抱え込む人を少しでも減らしていきたいと思っています。
今後も研修や講演を通して、自死ゼロ・事故ゼロの世界を創るために活動していきます。
まとめ
ゲートキーパーは、特別な資格を持つ人だけのものではありません。
身近な人の変化に気づき、声をかけ、話に耳を傾け、必要に応じて支援につなぐ。
職場や家庭の中に、そんな「気づける人」が一人でも増えていくことが、一人で悩みを抱え込む人を減らすことにつながるのではないかと思っています。
私自身も、傾聴やMRP(メンタル・リセット・プログラム)を取り入れながら、ゲートキーパー研修や講演を通じて、そのための知識とコミュニケーションをお伝えしていきます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、身近な人の変化に気づき、声をかけ、話を聴くことの大切さについて考える切っ掛けになれば嬉しく思います。
筆者プロフィール|安田伸也
元海上保安官・潜水士。海上保安庁に約35年間勤務し、潜水士、巡視船航海士、巡視艇船長などを経験。海難救助、転覆船や沈没船の捜索、領海警備など、3,000件以上の事件・事故に関わる。一方、在職中には職場の人間関係やコミュニケーションに悩み、約20年間メンタル不調を繰り返す。退職後に心理学やコーチングを学び、現在は心の安全コンサルタントとして、事故防止、心理的安全性、職場のコミュニケーション、メンタルヘルス、傾聴などをテーマに企業の安全大会や研修で講演。「自死ゼロ・事故ゼロの世界を創り、笑顔で働く人を増やす」ことを使命に活動しています。
