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 9×9魔法陣に託し込まれている2つの法則から、読者は重要なポイントを学び取ることができるだろう。2011年4月初版。

 

【MRAコードと数霊】
 MRAコードがどのような仕組みでできているのか、その法則を開発者の方が教えてくれませんでした。そのためにMRAコードの法則を知らないまま、ただひたすら測定を行っていたのです。(p.43)
 MRAコードというのは、MRAという波動測定器を使う時に必要な5桁の数値のこと。
 様々な水の結晶写真で有名な江本勝さんも、このMRA波動測定器を用いていた。
   《参照》  『水が伝える愛のかたち』 江本勝 (徳間書店)
            【病を引き起こしているもの】
 江本勝さんは“言霊(ことだま)”という視点でMRAを用いていたようだけれど、著者の吉野内さんは“数霊(かずたま)”という視点でMRAを用いていた。そして、9×9魔法陣に関する重要な法則に気付いたことで、MRAコードで用いることができる有効な法則を見出したらしい。

 

【 “言霊(ことたま)” と “数霊(かずたま)” 】
 言葉を使えば自分が見たり聞いたりしたことや、自分の思い、考えなどを詳細に相手の人に伝えることができますが、数ではそれができません。・・・中略・・・。言葉は多種多様であるがゆえ細かい表現が可能なのですが、複雑すぎて上手に使いこなすのが難しい側面もあります。
 それに比べて、数は万国共通です。世界中どこに行っても、数字の成り立ちや、計算式は全て共通です。おそらく宇宙のどこに行っても、数は共通ではないかと思います。単純であるがゆえにどこでも使えるのですが、情報を伝えるための手段としては難しいのです。
 数は全ての基本であります。哲学者であり数学者でもあったピタゴラスは、「万物は数からできている」との有名な言葉を歴史の中に残しています。(p.50-51)
 ちなみに、言霊と数霊は、相互に変換可能な体系を持っているけれど、その「対応表」も「3×3魔法陣」も「9×9魔法陣」も、下記リンクの表紙写真の両側に掲載してあります。
   《参照》  『数霊に秘められた宇宙の叡智』 深田剛史・はせくらみゆき (徳間書店)
            【言霊と数霊】

 

【相対界と絶対界】

 1~9の数字でできた魔法陣は私たちが住んでいるこの宇宙をあらわしています。この宇宙は相対界であり、すべてが相対的に作られています。その相対界が生まれる基の世界が0で表すことのできる絶対界なのです。0の絶対界から1~9の相対界が生じているというわけです。(p.64)
 0を絶対界と表現してしまうのはチョット行き過ぎでは・・・と思ったりするけれど、ここでは割り切りよく表現することで主旨が分かりやすいというメリットもあるので、受け入れておこう。
 下記リンクでは、“「0」とは何もないことではなくて、+-が中和し、別次元である4次元のポテンシャルに変換されていること” ないし “次元の通過点” と表現されている。
   《参照》  『新ミレニアムの科学原理』 実藤遠 (東明社) 《前編》
            【形而上とゼロ】
 相対世界の現われだけで物事を考える人の知を“知恵”といい、「0」を意識の基盤に据えて世界の事象を考える人の知を“智恵・智慧”というのではないか。智慧に到れる可能性が最も高いのは、とりもなおさず日本人である。
   《参照》  『出光佐三の日本人にかえれ』 北尾吉孝 (あさ出版) 《後編》
            【日本道徳の根幹】
   《参照》  『新ミレニアムの科学原理』 実藤遠 (東明社) 《後編》
            【フィボナッチ数列の欠陥】
            【西田哲学の弁証法】
            【自由と必然性】

 

【9×9魔法陣の法則性①】

 1から81までの数値からなる9×9魔法陣の並び方には、法則性がある。3×3魔法陣を基としたその法則性を理解しさえすれば、暗記しなくても誰でもこの9×9魔法陣を作ることができるのだけれど、ここで言っている法則性①は、数値が並んだ結果から見い出せるもの。
 横の列が9列、縦の列が9列、そして斜めが2列ありますが、すべての列の数字の合計は、369になるのです。
 396=ミロクと読むことができますので、この魔法陣は「ミロクの魔法陣」と呼ばれています。ちなみに、古神道において369の数字は天照大神を表す数字だそうです。そして、魔法陣の真ん中にある41の数字は、天之御中主神を表す数字になるそうです。(p.70)
 1つ目の法則性は、縦横斜めの合計がいずれも369になること。
 法則性①の組み合わせは、全部で9(縦)+9(横)+2(斜め)=20組ある。

 

【9×9魔法陣の法則性②】

 私は新しく発見した法則を、「シンメトリーの法則」と名付けました。・・・中略・・・。その法則とは、縦、横、斜め、いずれの方向から見ても、対象の位置関係にある8個の数字と、中央の1個の数字の組み合わせになっているのです。(p.81)
 対象の位置関係にある8個の数字と中央の1個(41)を合計すると、ここでも369になる。
 法則性②(シンメトリー)になる組み合わせは、全部で10組ある。
 ちなみに、27×27魔法陣では、シンメトリーの組み合わせは90通りになる。
 理系の学生がこの本を読んだら、エクセルを使って、27×27魔法陣や、81×81魔法陣でこの法則性を確認したくなることだろう。

 

【法則性①と法則性②の意味】
 実は、この2つの法則は、3次元と4次元の相対性を表していたのです。(p.87)
 3次元は、私たちの肉体が存在している世界のことです。この世界に肉体を持って生まれてくる時に、私たちは必ず男性か女性になります。つまり性別が生じるわけです。その相対的な性別の情報が含まれている3次元の法則・・・中略・・・を、魔法陣の中で探した時に、20通りの組み合わせがありました。
 それに対し4次元は、私たちの意識が存在している世界です。その意識の世界では、私たちは誰もが男性性と女性性を合わせ持った状態で存在しています。・・・中略・・・。その4次元の相対性を表しているシンメトリーの法則においては、組合せが10通りになるのです。つまり、男性女性という相対性がなくなるので、半分の10通りになるのです。(p.88)
 この認識は、MRAを用いた波動カウンセリングを行っている人にとっての快刀というべき優れものの根拠になっている。例えば、性格的な偏りを打ち消すために、それを中和するMRAコード(数霊)の特定に役立つということなのだろう。
 江本勝さんの水の結晶で示されているように、水はあらゆる周波数を忠実に取り込む最高の媒体なので、著者さんは、それぞれのクライアントに相応しいように、特定の性格傾向を中和するMRAコードを転写した水を「数霊セラピーウォーター」としてカウンセリング特効水に用いている。

 

【センタリングした状態】

 3次元においては3つの方向性でしたが、4次元においては4つの方向性になります。この4次元における方向性のバランスがきれいに整っている時には、4本の直線は1カ所できれいに交差します。その交差している場所がセンターになります。
 このセンターは、3次元の正6面体、4次元の正四面体、5次元の正8面体、すべての中心になります。
 各次元の相対的な方向において、エネルギーのバランスが整うと、センター(中心)がはっきりしてくるのです。その状態を「センタリングした状態」と言います。(p.126-127)
 3次元(肉体界)・4次元(分離意識界)・5次元(統合意識界)を顕わす幾何学図形に関する認識は、スピリチュアルを解する人々によって先導されつつ、これからどんどん人々の意識に取り込まれてゆくことだろう。
 現在は、平面で描かれていたカバラの「生命の樹」が、立体に構造化されたものとして作られているし、著者さんは、3・4・5次元の立体を球体の中に彫り込んだ「ホロンクリスタル」を作っている。こういったものは、身に付けたり、自分の部屋に置いておくだけでも、肉体と意識の調律に役立つことだろう。
 エネルギーのバランスが整い、センタリングが起きると人はどのような状態になれるのでしょうか?
 まず、中心がはっきりしてきます。この中心は身体の中心になりますので、立っている時や歩いている時など、安定した状態でいられます。そして、4次元、5次元意識の中心でもありますので、意識が安定した状態になれます。
 意識が安定した状態になると、あまりネガティブな感情が湧かなくなります。そして、自信がつきます。自分一人で安定していられるので、他の誰かを頼ったり、依存したり、拠り所を求めなくてもよい状態になります。(p.128)
 センタリングの効果は、上記以外に、
 ・物事の判断を誤らない
 ・自然と調和した生き方ができる
 と書かれている。
 これらは、まさに、スピリチュアルを学んでいる人々が目指し望んでいる生き方である。

 

【ヤハウェーの星】

 宇佐神宮を参拝していた時、ふと太陽の写真を撮りたくなり、戻ってから現像してみると、太陽の下に星が写っていたという。その星について、ある人が、ヤハウェーという星であることを教えてくれた。
 その「ヤハウェーの星」は地球と同じ公転軌道と公転周期で太陽の周りを回っている星らしく、太陽をはさんでいつも地球の反対側にいるので、地球からは見ることができない星だということでした。
 そしてその星は、地球のように物質でできているのではなく、エネルギー体として存在しており、そこには地球人よりも意識レベルの高い生命体が住んでおり、いつも地球をサポートしてくれているとのことでした。地球などの惑星においても、陰陽の相対的な位置関係の星が存在していたことに驚きを隠せませんでした。(p.190-191)
 地球進化に関わっているヤハウェーについては、下記リンクに紐付くリンクを全部辿ってください。
    《参照》   『プレアデス・メシアメジャーとエドガー・ケイシーの未来リーディング』 白鳥哲・小川雅弘・村中愛  (ヒカルランド) 《前編》
              【地球は、太陽を抜けて・・・】
 この情報を知った時に、私はすべてが腑に落ちたのです。なぜ私のような普通の人間が、夢の中で不思議な図を見たり、ホロンクリスタルの映像を受け取ったり、ついには魔法陣の中に隠された法則を発見して、数霊セラピーシステムを開発できたのか。それは、ヤハウェー星の人たちが、地球の行く末を案じて、必要な情報を送り続けてくれていた、その情報を私が共鳴現象で受け取ったのです。
 MRAの波動コードが作られている法則を知りたくて、いつもそのことばかり考えていたから、これらの情報を受け取ることができたのでしょう。
 おそらく、この宇宙にはヤハウェー星の人たちだけではなくて、もっとたくさんの意識体が私たち地球人をサポートしてくれているのではないでしょうか? (p.191)
 スピリチュアルに開かれた意識の人々は、特に多くのサポートを受け取っているだろう。
 スピリチュアルを突き詰めれば、宇宙の意識体からサポートされて、「天の理」に則した生き方に行き着くのが必然。宇宙の意識体から得た情報は、著者さんのように惜しみなく開示し循環させることで、地球善化に寄与することが可能になるだろう。

 

 

                    <了>