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 江本さんの水に関する最初の著作を読んだのは、もう今から20年ほど前になる。いくつか読書記録を書いてきたけれど、古書店にあったので、読んでみた。この本にも興味深い水の結晶写真が掲載されている。書かれていることは、「愛と感謝」の重要性である。2003年10月初版。

 

 

【病を引き起こしているもの】
 私は元来無宗教の家で育ちました。・・・中略・・・。
 ところが45歳を過ぎて、波動や水のことに関係しはじめてから、考え方が変わってしまいました。とくに、MRAという波動測定器を使って、マイクロクラスター水という蒸留水に波動を転写し、病に悩む人たちの波動相談をするうちに、そのことについての考え方が大きく変わってしまったのです。
 10年あまりの間に、延べ1万数千件の波動相談をし、その成果は経験を積めば積むほど的確なものになりました。
 そしてその改善率のパーセンテージは、いわゆるキリストや釈迦の教えに反する生き方を反省し、そのことを理解できた率に比例することに気がつかされたからです。
 その基本的な教えとは、「愛と感謝」という思いでした。
「愛と感謝」という思いの不足、それがDNAレベルにおいて、はたまた前世から引きずっているカルマレベルも含めてのことですが、それによってすべての病は引き起こされているということを、体験的に知らされたのです。(p.130-131)
 著者は、“「愛と感謝」という思いの不足”という穏やかな表現をしているけれど、もっとはっきり言えば、“「愛と感謝」の反対側の思い”で生きてきたから。欲望渦巻く世界で生きていると、人はマイナスの思念世界に引きずり込まれやすい。プラス側に位置するよう、自ら心がけるしかないだろう。

 

 

【言霊は波動】
 わが国には「言霊」という言葉がありますが、このことは霊的なものでも何でもなく、量子振動論から説明できる立派な科学ということです。(p.140)
 著者が「霊的なもの」をどう考えているのかわからないけれど、霊界も波動界である。だから生霊であっても、コントロール可能な装置が実在している。
 伯家神道の継承者である七沢賢治さんのところに集っている科学者たちは、すでにいろんな波動装置を完成させている。
   《参照》   『天皇祭祀を司っていた伯家神道』 船井幸雄・推薦 〈七沢賢治〉 (徳間書店) 《前編》
            【QES:クイント・エッセンス・システム】

 

 

【フリーエネルギーの原点】
 「愛と感謝」は互いに補完し合い、効率のよいエネルギーをつくっているのです。これこそまさにフリーエネルギーの原点です。
 科学というものも、本来はこの延長線上にあるべきでした。でも何かが途中で狂って、この原則を忘れてしまいました。
 煩悩の登場です。名誉心。物欲。権力欲。嫉妬心。死に対しての恐怖心、などなど。それがために、なかなかフリーエネルギーなるものを作り得ませんでした。
 目先のことだけを考えた破壊的エネルギーは創造できたものの、何世代も先を考えた、「愛と感謝」のエネルギー、蘇生型エネルギーをなかなかつくれないでいるのです。(p.199)
 下記の著作の中に、人類のすべての問題を解決しうるフリーエネルギー装置が完成しているにもかかわらず、これを「封印する」と書かれているけれど、その本当の理由は、産油国の経済を破壊してしまうからではなく、人類全体の「愛と感謝」のエネルギーが臨界量に達していないから、ということになる。人類全体の心の世界や精神の世界が、「愛と感謝」に則した状態になっていないと、フリーエネルギー装置を世に出しても、自然環境の世界と物質の世界を釣り合わすことが出来ないのである。
 すべては、地上においてエネルギーを運用する人間の「愛と感謝」のレベルにかかっている。
    《参照》   『これが無限の[光フリーエネルギー]発生の原理だ』 河合勝 (ヒカルランド) 《3/3》
              【フリーエネルギーは封印する】

 

 

【私たちは「何のためにここにいるのか」】
 私たちは「何のためにここにいるのか」という問いかけに対して、次のようにはっきりとその答えを見つけることができました。
「人の役割はすべての存在に対して、ひたすら『愛』という振動を与えること。そうすればおのずと『感謝』の振動が現れ、世の中は互いに補完的なエネルギーによって美しくバランスをとっていくでしょう。
 これこそが『フリーエネルギー』で、永遠に絶えることのないエネルギーです。エネルギーのもとは水であり、それはH2O。Hは感謝、Oは愛。
 愛の振動一つで、二つの感謝の振動が生れます。水は永遠なのです」 (p.200-201)
 人体の70%が水で構成されていることはよく知られているけれど、その水(H2O)は本来「愛と感謝」であると言っている。「愛と感謝」を欠いた人間は、エネルギーが滞りさまざまな障害に出会ってしまう。「愛と感謝」に満ちていれば、「地球に生まれてきた本来の使命」を果たすことが出来るだろう。


 

<了>