《中編》 より

 

 

【Z=1/137】
「よいか、この、Z=1/137 という数式を解くには、最低、3つのことを理解しなければ難しいだろう。
1つ、素数に対する理解。
2つ、宇宙の構造に対する理解。
3つ、反転に対する理解だ。
 ようするに、137が素数であること。宇宙の構造は33層になっているというシステム的な理解、そして、137の逆数の、1/137 に反転させることだ。
 もっと単純に言ってしまえば、宇宙は33層に分かれていて、その深淵にたどり着いたら、この式が創造の扉を開く鍵になるということなのだ。・・・中略・・・。夢と現実の狭間にアクセスするためのコードと言ってもいいだろう。(p.210)
 137は33番目の素数であることが、この記述に先行して書かれている。
 夢と現実の狭間にアクセスするためのコードである137は、【創造の秘伝】に関わっている。

 

 

【(9+13)+1】
「あなたのノートに書いてあった、第一の計算式・・・・
(9+13)+1も、素数に当てはめて考えてみれば答えは簡単さ」
「素数で?」
「見てごらんよ。9番目の素数は『23』。13番目の素数は『41』。
 よって、23+41=64
 22を超えてゆくということは、8×8=64 のシステムを超えてゆくことでもあるのさ」
 64のマトリックスは、いろいろなものに当てはまるという説明を王子は延々と続けてゆく。(p.213)
 ついでに、180-137=43 の 43は、13+1=14番目の素数。

 

 

【8月22日と8月23日の間の見えない鏡】
 (8×22)+(8×23)=176+184=360 
 時間軸に当てはめて、8月のカレンダーを見れば、22日と23日を反転のコードにして、シンメトリーが展開されてゆくのさ。22日と23日、21日と24日・・・・14日と31日と。・・・中略・・・22と23のあいだには目に見えない鏡が隠れているということさ。・・・中略・・・。でも、その法則が成立するのは、8の月だけさ」
「・・・ああ、たしかに、そう言われてみればそうね。・・・中略・・・。じゃあ、何で8の月なの?
羅針盤も8方向に○があるし、宇宙は8つの球体から生まれたって。
(1+1)の3乗は8になった。パズルが解けそうで解けないけれど、22を超えてゆくには、8が重要なヒントになっていることはたしかよ」 (p.294-295)

 

 

【創造の秘伝:エラー率】
「よく聞きなさい。きみたちに創造の秘伝を伝授しよう。そして、この奥義を表面的ではなく、深い所で納得し、腑に落としてゆきなさい。
 よいか、完璧なシンメトリーを表現する際に、必ず一カ所、脱出ゲートを確保しておくこと。すなわちシステムに若干のゆらぎや遊びを作っておくことだ。閉じた世界では、新たな創造が生れず内部はよどみ、やがて、そのシステムは崩壊へと向かうだろう。崩壊を避けるためには、意図的に特異点や螺旋を作り、破壊することなく緊急避難ゲートを確保して、シンメトリーを回避させることが重要になる。
 ただし、若干のゆらぎであり、そのエラー率は約0.72%
 すなわち全体の 1/137=0.0072以下に抑えておかなければ、まるでお話にならないのだよ。宇宙の幾何学的なパターンを表現する際に、1%以上のエラーは許されていないことは知っているだろう」 (p.310)
「CP対称性(シンメトリー)の破れ」があったからこそ、創造があったことを、小林誠先生と益川敏英先生が証明していた。
    《参照》   『名古屋 ノーベル賞物語』 社会部編集  中日新聞社
              【CP対称性の破れ】

 これは、黄金比(φ)とも深く関わっている。
 それを式で表すと、 (φの2乗)/360=1/137 になる。
 宇宙のシンメトリーから、脱出ゲートを確保する式が、1/137 でもあり、逆説的に言えば、創造によって編まれた生命を持つ者が光の糸の軌道をたどり、この式を遡ることによって、創造の第一原因へと帰還することができる。そして、再び創造の元から旅立ち、自らの光の糸を使って宇宙の創造に加わることができるのだ。 (p.312)
 ついでに、以下のことも

 

 

【137はジョーカー】
「137番目の図形・・・・螺旋の進化って、こういうことだったのね!」
「そう。螺旋はトランプのジョーカーのようなもの。その使い方さえ知っていれば、なんにでもなれる。僕らは互いの違いを比較し合うのではなく、システムの中にある特異点を探すことが重要なのさ」 (p.383)
 シンメトリーを突破する螺旋のゲートは1箇所だけではない。
「わたしたち一人ひとりが固有の振動数を持っていて、その音を使って星の扉を開ける鍵になれるってことなのね」 (p.383)

 

 

【創造の言語】
 この宇宙には、夢のなかの言語である魂の言語、すなわち創造の言語というものがある。宇宙の創造に自らの意思で加わるためには、創造の言語をハートの中心から発し、自在にコントロールできるようになりたまえ。言葉には固有の図形があり、言葉にはリズムがある。
 数字、図形、色、音、香り。これらの言葉を整合化させ、常に変わらずハートの中心から発信すること。宇宙の法則に則り言葉を本来の姿に戻すこと。これらの創造の叡智は地球人類が持っている生来の権利でもある。
 これから地球人類は、1万3000年前の秘密を解くことになるだろう。今まで人類に欠けていたもの、秘密にされていたもの、隠されてきたもの、それは創造の言語である。(p.325)
 創造の言語=言霊なのであるけれど、それほどに言霊は多様なものを含んでいる。
 22を超えて大いなる存在になれば、宇宙の創造そのものになり、創造の言語を使いこなしていることだろう。

 

 

【真の創造】
 真の創造とは誰かの物まねや模倣ではなく、ゼロの状態から何かを生み出す行為であり、なにもないところから3次元で形にすることである、誇り高き宇宙の民であれば誰でも知っていることがある。たとえ作るものは異なっていても、創造の源泉にアクセスしたことのある者は、創造に対する敬意というものを持っているのだ。なぜなら、真の創造とは、自分を受け渡し、自我を消滅させ、宇宙と一体となったときに生まれるということを経験として知っているからだ。(p.332)
 夢のネットワークにアクセスできる者達は、必要に応じて相応しい人、自分を受け渡し自我を消滅させることのできる人に、コードの一端を掴ませたりしているはず。
    《参照》   『宇宙人遭遇への扉』 リサ・ロイヤル&キース・プリースト (ネオデルフィ) 《前編》
              【ひらめき:「情報のダウンロード」】

 

 

【プログラムの全貌】
 「きみたちは覚えているだろうか。レムリア時代の人々は、誇り高き宇宙の民として、生きとし生けるものと共にあったことを・・・・。レムリアとは、言葉が彩る創造の世界、心と言葉と行動が一致していた世界であり、物質的な進化ではなく、霊的な進化が尊ばれていた。・・・中略・・・。
 レムリア時代の人々は、惑星地球の意識や他の生命体と調和を保って生きていた。夢のネットワークによって、すべてが繋がっていた。無論。きみたちは覚えているはずだが、1万3000年前、時の終わりと共に自らの手でその記憶を多次元へと転送したのだ。
 宇宙の羅針盤や星の扉を使うことによって、夢のネットワークを再構築し、惑星グリッドを復旧させること。すなわち光の幾何学の基盤を創ることによって、やがてレムリアの意識がゆるやかに地上に舞い降りてくることだろう。
 そして智慧の紋章と勇気の紋章を多次元的に理解した時、いわば宇宙と一体になり、他次元に転送したレムリアの記憶が、1万3000年ぶりに地上に降りてくるというシステムだ。
 一人のなかで、過去と未来の記憶がつながり、人々の意識は夜明けを迎え、目覚めの時がやって来る。これが惑星地球におけるプログラムの全貌である」 (p.335-336)

 

 

<了>

 

  辻麻里子・著の読書記録

     『22を超えてゆけ』

     『6と7の架け橋』

     『宇宙の羅針盤(上)』

     『宇宙の羅針盤(下)』

     『藍の書』