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『22を超えてゆけ』 『6と7の架け橋』 の続編で、副題は「22を超えてゆけ・Ⅲ」となっている。2010年8月初版。

 

 

【宇宙図書館には、夢見の状態からだれでも自由にアクセスできる】
 そもそも宇宙図書館という領域は、夢見の状態からだれでも自由にアクセスできる仕組みになっている。たとえば、無自覚の裡に夢のなかで宇宙図書館を訪れている場合もあるが、寝ぼけた意識状態では夢も内容を正確に覚えておくことは難しい。意識を保ったまま、宇宙図書館の領域にアクセスすることが大切になる。別のいい方をすると、宇宙図書館にアクセスするということは、目覚めた意識で夢を見ることでもあり、意識的に夢見の状態を創ること。目覚めたまま脳波をθ波に保つようなものかもしれないが、なにも難しく考えることはなく、ただ単に「ゼロポイント」の図形の中心にフォーカスすればいい。そして、X軸、Y軸、Z軸の三方向の軸を取り。ゼロポイントの図形をハートの中心に重ね「カチッ」とはめる。ただそれだけのこと。
 何て簡単な方法なのかと思われるかもしれないが、惑星意識と人類の集合意識が同調しつつある今だからこそできる方法であって、21世紀よりも以前にはもっと複雑なプロセスを踏んでいたのだという。(p.33-34)
 「ゼロポイントの図形」とは、『22を超えてゆけ』の表紙に描かれている図形のこと。
 「夢の調査」に関して、重要な点を二つ、下記に書き出しておいた。

 

 

【新月ゾーンでの夢の調査】
「夢の調査員であるあなたは、すでにご存知だと思いますが、新月のゾーンで見る夢には、注意を払う必要があります。・・・中略・・・。新月のゾーンとは新月の前後二日間を含めた三日間をさします。この間に見る夢は、個人的な夢というよりは、人類の集合意識から配信される情報にアクセスしやすい傾向にありますので、夢の調査をするうえでは、ことさら重要になるでしょう。・・・中略・・・。
 一方、満月の日は、集合意識がざわざわしていて騒がしく、自分のものではない他者の夢を拾ってしまうことが多々あるでしょう。満月の日に見る夢は、感謝を持って手放してゆく、必要な人に渡す、ということが重要です」(p.128-129)

 

 

【北枕で】
「宇宙の情報は北からやってくるのは、ご存知ですね?」
「頭のてっぺんを北の方角に向けて寝ると、夢を鮮明に覚えていられます。北枕にして寝ると周りの人にいやがられますが、頭が冴えてスッキリするんです」
 ・・・中略・・・、夢の調査をするにあたっては、頭を北に向けて寝ることはとても大切なことで、もし北枕で寝ることを禁止されたら「夢の調査員」としては全く機能しなくなるだろう。夢のなかで多次元の情報にアクセスできないようにするために、あえて北枕で寝ることを忌み嫌うことで、真実が隠されてきたのではないかと勘ぐってしまうほど、北に頭を向けることは大切なのだ。(p.212)
 近年はポールシフトが進行しているし磁北は毎日少しずつ変化しているけれど、方位磁石やその機能のある携帯を用意しておけば、磁北の選定に困ることはない。
 下記リンクのブログを書いており、「幽体離脱で、3000年分の進化を達成する」と言っている高山清洲さん(ペンネームは高山長房)も、北枕を幽体離脱のマスト条件としている。
    《参照》   荒廃する世界に対応できる新人類への道!
             〈 人類を超人類へと変貌させる幽体離脱 〉

 また、夢の記憶を定着させるために、枕元に「水」を置いておくことも有効。

 

 

【宇宙創造の参加条件】
 アヌビスによると、人はみな、この数式を解くために何度も生まれかわり、この意味を解くことができれば、宇宙の創造に参加できるらしい。生きているうちに、この数式を解くために、人は何度も転生をくり返しているという。(p.41)
 この数式とは、『22を超えてゆけ』の中で示されていた137という数値を含む式のこと。
 仏教徒風に言うならば、「この数式を解いた時=解脱」なのだろう。
 「カルマからの解脱」なんて言うよりイカシテいる。
 昔から「宗教と科学は融合する」と言われているけれど、時代が進めば進むほど宗教的な表現は好まれなくなるだろう。そもそも“神道”は“振動”である。
 本書に書かれている137に関するヒントは、以下。
「たとえば、ピラミッドの傾斜を何度の角度で立ち上げてゆくかということが重要なように・・・・もし、43度の角度で立ち上げられたピラミッドがあるとしたら、それはどこを目指しているか、あなたはおわかりですね?」
「43度ですか? なぜ、43度が角度に・・・?」
「137度を角度で考えることが、Z=1/137 という式を解く際の、最大のヒントになるでしょう」(p.96)
 180-43=137
 多次元を理解するには「角度」というものが重要であって、着地の角度と浮上の角度、突入の角度と脱出の角度のように、互いに対になっているものの角度を忘れないようにとのこと。(p.96)

 

 

【数字と図形】
「この宇宙空間において、すべてのものは振動しています。生きていると言うことは、すなわち振動していると言うことなのですよ。数字も同じです。おわかりですか?
 数字はそれぞれ波形を描き、図形は固有の振動数を放っています。その振動数に意識をチューニングすることによって、内側と外側を同調させることができるのです。数字や図形の固有の振動数にあわせることができれば、次元の扉を開けることができるのです。とてもシンプルで美しいシステムですね。
 別の言葉を使えば、異なる二つの世界の振動数が共鳴する時、この扉は開かれるものなのです。たとえ宇宙図書館にアクセスしても、受け取る準備ができている情報でなければ、読むことはできません。宇宙からは絶えず真実の光が降りそそがれていたとしても、準備ができているものでなければ受け取れないのです。この扉の仕組みが、おわかりですね?」
 なるほど、受け取る準備ができているものでなければ、指の透き間から落ちてしまうのだろう。目の細かい網を使わないと、つかむことができないアヌビスの言葉のように。
 物質世界に生きていると「意識すること」の重要性をそれほど自覚してない人が多いだろうけれど、鈍重な振動数ゆえに形成されている物質世界の延長上に、軽妙な振動数で形成される非物質世界があるのであって、非物質世界とは「意識の世界」そのものである。
 物質過程を生きているヒューマノイド型人類の場合であっても、「意識する・しない」は極めて重要。アセンション系列の著作を読んでいたら、そのことは普通に理解できる。
    《参照》   『22を超えてゆけ』 辻麻里子 (ナチュラルスピリット)
              【意識は電磁波の一種】

 とはいえ、数字や図形が有する固有の振動数にチューニングしようとしても、それらの意味合いが分かっていないなら、我々地球人はチューニングしようがない。
 この本では、密教的な用語でいうところの「五大」=「地水火風空」を意味する「五つの立体図形」に関して、詳細な説明が記述されている。

 

 

【次元理解に関する数字と図形】
「そうですね、図形とは多次元を理解するためのツールのひとつです。通常では、対象よりもひとつ上の次元の意識状態を獲得していなければ、対象の次元の図形はわかりません。・・・中略・・・。4次元の幾何学を理解するには、5次元の意識を持っていないと本当のことは分からないのです。『プラス1』の視点を持っていなければ、謎を解くことはできないのですよ。・・・中略・・・その点、数字というものは宇宙の普遍的な言語ですので、どの次元の意識状態においても、共通の基盤、いわばマトリックスとして使うことができるのです。そういった意味では、現在の地球人類にとっては、数字のほうが扱いやすいのかもしれませんね。(p.54-55)

 

 

【検索範囲を定めるもの】
 アヌビスはマヤに、図形が回転する要因について質問した。
「外的な要因ではなく、もっと内的な動機を検索してみてごらんなさい」
「内的なもの・・・? そんなこと言われても、図形の内的な気持ちなんてわからないよ」
「いいえ、宇宙へと漕ぎ出すには共感力が必要です。次元を解く秘密は、あなたがたが生命についてどのような解釈を持つかによって、その検索範囲が決まります。生命とは動物や植物だけでしょうか? 石はどうですか? 惑星地球はどうですか? 
 生命とは振動しているものです。植物も石も地球も固有の振動数を持っているのですよ・・・。
もし、あなたが図形だったとしたら、あなたが地球だったとしたら、あなたが太陽だったとしたら、なぜ回転するのでしょうか?」 (p.68)
 「宇宙へと漕ぎ出すには共感力が必要」
 「生命についてどのような解釈を持つかによって、検索範囲が決まる」
 これらを読んで、下記の著作内容を思い出してしまった。
    《参照》   『ガイアの法則』 千賀一生 (徳間書店) 《後編》
              【物質科学】
              【生命科学】
 スピン(回転)によって境界が生じ、そこに全体から区分された“意図を持つ図形”が現れる。
 図形の介入によって、自分ともう一人の自分の間に『距離』が生れます。自分を客観視するには、距離が必要です。図形は次元を変え、見るものと見られるものという双方向の視点を統合することを手助けしてくれるでしょう。自分の内側と外側をつなぎながら、一つの時空間を形成することによって、意図をより明確にできるというわけです」 (p.71-72)
 宇宙図書館の前に置かれている智慧の紋章に刻まれている「汝自身を知れ」は同時に「全体を知る」であり、勇気の紋章に刻まれている「汝自身であれ」は、「全体である」の意味。
 宇宙へと漕ぎ出すには共感力が必要なのは、それぞれの図形がそれぞれの感情に対応しているから。
 光から5つの図形(形霊)が現れ、それが即ち言葉(言霊)となってゆく。