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 ブルース・モーエン公認トレーナーさんの著作。自分自身が体験したことや、トレーナーとして体験したことが書かれている。リトリーバルとは、死後世界において流れの止まった領域(フォーカス23~26)にある存在たちを、その領域の外(フォーカス27)へ救出することを意味している。2010年4月初版。

 

【体験を通じて学ぶ】
 ブルースはいつも参加者から、「何々はどうなのでしょうか?」という質問を受けると、
「ぜひ、あなたが実際にそれを確かめてみてください」とコメントします。
 自分で体験し、探索し、そこから学んでいくことを基本としているのです。きっとブルースは、ブルースなりの答えを持っているはずです。でも「これはこうだ」と教えてしまい、さらにそれを聞いた人が「そうなんだ」と納得してしまえば、その話はそれで終わってしまいます。
 でも、一つの疑問から、それを解き明かすために実際に自分で探索すれば、答えを得る以上のたくさんのことを学べると、ブルースは自分自身の体験から熟知しているのです。
 そして、答えがひとつとは限りません。また、他の発見があったり、次の疑問が湧いてくるかもしれません。それが、私たちに与えられた「好奇心」という探査機の持つ意味なのかもしれません。そんなことが、『死後探索 未知への旅立ち』に書かれています。(p.55)
 死後探索は、人生の延長世界の探索だから、生きている人の人生上の問題と同じで、ケース・バイ・ケース。明確な答えが一つだけということは、まずありえない。しかもそれは、対象者側と探索者側の相関によって現れ方が違ったりするのが普通なのだし、質問に答えることで、探索者側の意識を固定してしまうというデメリットもありうる。
 そもそも人間は、体験を通じて学ぶためにこの物質世界に生まれてきている。書物を通じて学べることなんかは実に限られた範囲のことでしかないのだし、それで学べるようなことは、生まれてきた目的の主要テーマに直接かかわることではないだろう。
 但し、すべての質疑応答が不要なのではない。奥手すぎて質問しない傾向が強い人と、すぐに質問したがる人の2種類があるけれど、ヘルパーたちはその点も分かっているから、死後探索の途中でその点を教えてくれるらしいことも(p.78)書かれている。

 

 

【クリアに見えることと情報の質は無関係】
 もうひとつ、皆さんにお伝えしておきたいことは、実は私はこの体験中、映像的にはぼんやりとしか見えていなかったことです。・・・中略・・・。それでもこれだけの情報を受け取ることができます。
 それは、クリアに見えることと情報の質は無関係だとブルースに教えてもらっていたからです。ブルースも、あんなに何冊も本を書いていながら、実はぼんやりとしか見えていないことが多いそうです。そして、クリアな映像が質の高い情報だと思っていたため、なかなか知覚が開かなかったそうです。
 「僕の失敗をみなさんは繰り返さないように」と、いつも言ってくれます。(p.64)
 おそらくチャクラの覚醒順に関与しているのだろう。第1のチャクラから第7のチャクラへと順番に覚醒するのが普通で、霊視を可能にするアジナー・チャクラは第6のチャクラで、その前に第4のアナハタ・チャクラが励起されているべきだからということだろう。アナハタ・チャクラはハートのチャクラで愛のチャクラ。愛を感じるチャクラである。
 第4のチャクラといっても、第1から3までと、第5から7までの結節点となる最重要なチャクラなのだから、このチャクラは、見える見えないに関係なく、最重要なチャクラであるといえる。だからブルースは、「愛の大切さ」を常に語っているのだろう。
    《参照》   『死後探索2 魂の救出』 ブルース・モーエン (ハート出版) 《前編》
              【感覚という言語(ハートで知る)】~【怖れではなく愛】

 そもそも物質世界を見る肉眼(五蘊の一つ)と、非物質界を見るアジナー・チャクラは同じ意識に基づかない。アジナー・チャクラが励起されていない状態で見ることを意識すれば、それは肉眼の意識が起動してしまうことになるから、非物質世界を認知するためのすべての知覚がブロックされてしまう、とブルースは言っている。
              【除去すべき信念の一例】
 物質世界で使い慣れている肉眼の意識は大脳新皮質に関与し、非物質世界を観る上で必要なアジナー・チャクラは脳幹の中の松果体に意識付けされて初めて機能する。

 

 

【ハイアーセルフガイド】
 この体験で「ヘルパー」としてサポートしてくれた存在は、実は私自身の「ハイアーセルフガイド」だったと、後半のエクササイズで気がつくことになります。
 ハイアーセルフガイドと私が呼ぶのは、自分の人生全般にわたり、主になって守護してくれる存在です。俗に言う「守護霊」です。このほとんどが、ハイアーセルフという自分の故郷である高次の自分から来ている場合が多いのです。(p.67)
 一般人は、「守護霊=自分の家系の祖先」と思っているんだろうけど違う。
 著者が書いているように、「守護霊=ハイアーセルフガイド」なのだろう。
    《参照》   『守護霊を動かせ!』 深見東州  たちばな出版
              【守護霊ではなく憑依霊】
              【守護霊の霊界での有様 と 人間の側へのかかわり原則】
 一人の人間につくハイアーセルフガイドは一体とは限らず、ほとんどの場合、数体のガイドが付いています。ブルースの場合も、最初に認識できた「コーチ」と呼ぶ存在から、白熊、そしてモンロー氏など幾体かのガイドが本に登場します。彼らは、死後世界にあるブルースの創った「自分の特別な場所」に集まっています。
 しかしその中には、ハイアーセルフガイドというよりは、補助的な役割のガイドも含まれるかもしれません。たとえば両親・祖父母など、亡くなったばかりの身近な存在は、補助的役割を担うために新たなガイドとして私たちの周りに付くことがあります。(p.72)

 

 

【ガイドへの感謝も忘れずに】
 ガイドたちへの感謝の想いは、必ず彼らに伝わり、それは何倍にもなって戻ってきます。その感謝の気持ちが欠けてしまうと、せっかくガイドたちとコミュニケーションが取れるようになっても、素晴らしい効果は半減してしまうかもしれません。
 たとえば、「それは彼らの仕事なのだから、自分のために尽くすのは当然だ」などと思っている人のガイドさんからは、何とも言えない哀しみが伝わってきます。それでも彼らは、決して諦めることなく淡々と最善のアプローチをこなしていきます。(p.84)
 ガイドたちは、死後探索をして学んでいる人々だけにコンタクトするのではなく、日常生活者にだっていつでもコンタクトしている。だから何も感じなくても何も見えなくても、常日頃「ありがとね」って感謝していた方がいい。ガイドだって、人間と同じで感謝されないと哀しいんだから、逆に何もヘルプしてない時に感謝されちゃったら(ビビっちゃって!)後付けでいろいろアプローチしてくれる。

 

 

【リトリーバルの例】
 同じフォーカス23でも、対象者が子供の場合はちょっと工夫が必要かもしれません。子どもの気持ちになって考えてみてください。ブルースの著作の中にも、「知らない人に付いて行ってはダメとママに言われているから、一緒に行かない」と言われ、その後友人のレベッカの機転で、
「空を飛んでみたくなぁい?」と、誘い出すシーンがあります。実際の子どもと接するのと同じように、怪しまれず気持ちをそそるような演出が必要かもしれませんね。
 また、自殺者のリトリーバルも細心の注意が必要です。衝撃的な場合を除き、心に闇や傷を負って引きこもりに近い状態になっていることが多いのです。無理に説得しようとせず、何度か訪ねるつもりでいたほうがよいかもしれません。(p.92)
 人間の場合とまるで同じで、肉体がないだけの存在なのだから当然と言えば当然。
 最近の日本人の子なら、「トトロと一緒にコマで飛ぼうか」とか、「猫のバスに乗ろうよ」も使えるだろう。

 

 

【向上のための必要事項】
 探索を行うパートナーを持つことも、知覚を広げる大きな手助けになりますが、もうひとつ私の経験から言えることは、身近に体験をシェアリングしたり、話を聞いてもらえる存在を持つことも非常に大切なことです。(p.160)
 ブルースや私のワークショップに参加される方たちの中には、「やっとこういうことを遠慮なく話せる場所に出会えた」と、嬉しそうに語る方が多いのです。(p.161)
 そう、話し相手の有無は大きい。
 著者の場合、シャーリー・マクレーンの『アウト・オン・ア・リム』がスピリチュアルに向かう契機だったことが書かれているけれど、そのような人々が、仮に宗教団体になんか入っても、スピリッチュアルの一般則は学べても具体的なことなど何一つ学べないまま、その組織で話し合うことと言ったらおそらく“御利益話”か、組織のために使われている自覚もないままにする"布教活動話"ばかりなのである。こんなことしかしていないから意識レベルの低い人間ばかりが集まって、結局のところ派閥争いの策略のために流言飛語の噂話に明け暮れると言う、恐ろしく低次元な集団になりはてていたりするのである。
 純粋にスピリッチュアルなことに興味がある人に宗教団体は相応しくない。仮に宗教団体に属することで、教祖の霊力によって何かしら困っていたことが解決したとしても、本人にその過程は何もわからないままである。つまり、個人的な人生教材としてそれによって学ぶという向上は何ら得られないのである。単におカネで幸せを買っているというだけである。それが何の学びになるというのか?

 

 

【想像力を呼び水に使う】
 私はイマジネーションの世界で遊ぶのが大好きで、勝手にいろいろなシーンが浮かんで来てしまうことがしばしばありました。ですから、「想像力を知覚の呼び水として使う」と聞いたときは、「わーい!」と、飛び上がって喜びたいくらい嬉しかったのです。
 何も見えず、感じず、ずっと待っているよりは、そうしているつもりになって自分で積極的にイメージングしていく。そのうちに、「予期せぬ展開」が自分のイメージの中に紛れ込んでくる。そうしたら、すかさずそれに乗って付いていきます。それで構わないとブルースは、何度も誘導ナレーションの中で言います。(p.179)
 死後霊界という非物質界はイマジネーションの世界なのだから、高速道路の本線に入るのに合流車線で加速するように、先ず自分のイマジネーション(合流車線)で加速して本線に入るのが順当なのだろう。
 非物質世界に参入するためのコツは、段階的にいくつもあるらしい。「アファメーションの言葉」とか「意図を定める感覚」とか「純粋な疑いのない意図の領域」とかの重要な要素について、ヒントになることがいろいろ書かれている。

 

 

【アファメーション】
 作成上の注意点については、『死後探索マニュアル』に書かれていますし、私のブログ 『幸せへのスピリチュアル・メッセージ』 でも「未来を創る」シリーズで詳しく書いていますので、ここでは詳細は省きますが、明確な現在形肯定文で作ることが基本です。(p.195)
 こう書かれていたから、このブログを読んでみたけれど、“なんかいい感じ”である。
 巻末のプロフィールには、もうひとつ 「スピリチュアル・ワールドからのメッセージ集」 というブログが掲載されている。

 

 

【はからずも改善】
 それが、このブルースのワークショップに出て以来、一度も風邪をひいていないのです。たまに、喉がオカシイと感じることはあります。そんなときも、うがいなどをしてエネルギーをチャージし、さらに眠っているあいだに非物質的に治療してもらいようにアファメーションし眠ると、朝には治っています。(p.204-205)
 ワークショップで呼吸法を学んだことで副交感神経系が活発になったという理由もあるだろうし、ワークを通じてオールマイティである「愛と感謝の重要性」を学んでいることが最大の予防(未然の治癒)になっているんだろう。
    《参照》   『地球隠れ宮1万5千年のメッセージ 幣立神宮が発する日本の『超』中心力』 江本勝・春木伸哉
              【愛と感謝は放射能を無化する】

 そして、これらによってより多く流入するようになった非物質界からのエネルギー供給もある。

 

 

【「信念体系のクラッシュ」は変化と向上のチャンス】
 「信念体系のクラッシュ」を効率よく興すには、自分の信念と相反する出来事を現実的に体験するのが一番の早道です。・・・中略・・・。
 とてもショッキングな出来事。たとえば、会社の倒産、大切な人との別離、事故、天災などは嬉しい経験ではないですが、実はそういう捉え方をすれば、自分を変えるチャンスでもあるのです。(p.212)
 「信念体系のクラッシュ」を経て、モノ・カネ一辺倒の生き方からスピリチュアルな生き方へシフトできる人は少なくない。それは時代の潮流に合っている。クラッシュを経験しないと、人々は既存の人類社会意識が放つ支配網にすら気づけないでいる。
   《参照》   『アセンションの超しくみ』 サアラ (ヒカルランド)  《前編》
             【社会意識(コントロール・グリッド)という檻から出る】
 「信念体系のクラッシュ」は、知覚が開いていく過程でも体験します。非物質な世界を知覚してそれを受け入れること自体が、ある意味、今ある信念を手放さないと不可能なことだともいえます。私は、その小さな信念クラッシュを「プチクラッシュ」と読んでいます。プチクラッシュをくり返しながら、段階的に大きな信念を手放していくのもよいでしょう。(p.213)
 ここで語られているのは成長のための能動的なプチクラッシュであり、下記リンクのように執着という言葉を絡めると受動的なプチクラッシュ(小さな死)に読めるけれど、同じことである。
    《参照》   『日本人よ、侍スピリットでよみがえれ!』 竹村健一・鍋島健士 (致知出版) 
              【 治療と 「葉隠の死生観」 】
 「信念体系のクラッシュ」は、必ずしばらくすれば治ります。間違っても、慌てて精神科の門をたたかないようにしてください。その前にぜひ私に連絡してくださいね。(p.217)
 精神科になんか行って、投薬を受けたりしたら人生がメチャクチャになってしまう。
    《参照》   『これが[人殺し医療サギ]の実態だ!』 船瀬俊介×ベンジャミン・フルフォード (ヒカルランド)
              【「抗うつ剤」その他の処方例】

 

 

 

<了>