皆さま
随分と涼しくなってきて
鍋物や鉄板焼きなど
ホットプレートが大活躍です。
今回は「道端で起きている幸せを綴る物語」の
以前掲載した長編シリーズの再掲載です。
「夢にたどり着きたい祐一郎さんが道案内をしてもらった物語⑨」
いよいよ最終話です。
前回までの記事はこちらからご覧ください。
怒りの剣、哀しみの盾、喜びの兜、不安の鎧を捨て
さらには不安のメガネを安心楽しみのメガネに
かけかえた祐一郎さんと女性は日本のお城を
目指して歩いています。
祐一郎さんは見るからに身軽になり、
軽やかな雰囲気を醸していて
なんだか幸せそうになりました。
目的地に向かう純粋な旅人といった感じです。
これまでずっと祐一郎さんと一緒に歩いてきて
サポートしていた女性もなんだか安心しているようでした。
いまでも祐一郎さんは不安になることもあるようでしたが、
それは「不安のメガネ」を間違ってかけてしまっているだけで、
きちんと「安心楽しみのメガネ」にかけ直せば大丈夫だと
腑に落ちたようでした。
そうして、ある朝長らく祐一郎さんと一緒に旅してきた女性は
祐一郎さんが寝ている間にそっといなくなりました。
祐一郎さんが起きると、そこには女性の姿はなく
手紙だけがおいてありました。
「また逢いましょう」とだけかかれています。
祐一郎さんは女性への感謝が溢れてきました。
そして、立ち上がり再び目的地である
日本のお城を目指し始めました。
その姿は随分と大きく見えます。
祐一郎さんは歩きながら女性を思い出し、
そして旅を振りかえっています。
一通り振りかえってみて、
一つの決意のようなものが
祐一郎さんに湧きあがります。
「そうだ!僕と同じように不安や哀しみにある人たちの役に立てるように、この経験談を日本のお城に行ったらお話ししていこう!」
祐一郎さんはこの大きな経験を困っている人たちに伝えていくという使命のようなものを感じているようです。
日本のお城に行くという目的に新たな目的が加わり、
その目的はさらに強固なものになったようです。
祐一郎さんの表情は日本のお城のその先を
見ているかのようでした。
【~終わり~】
皆さまいかがでしたでしょうか。
祐一郎さんは大きな経験をして
一段階成長できたようです。
その過程を困っている人たちに
伝えて役に立っていこうと
決意したようです。
そんな祐一郎さんの夢が
叶うことを願ってやみません。
現在、不自由や不安を感じる人生を送っている人が
このブログを読んで少しでも新たな一歩を踏み出してくれる
きっかけになったら嬉しく思っています。
世の中には親切な人は意外といます。
そんな願いを込めて書いています。
何か生きる上でのヒントになりましたら幸いです。
皆さまよろしくお願いいたします。