今回は、事業計画を立てた後に社内外の士気を一気に引き上げ、計画達成を加速する方法についてお伝えします。
具体的なステップは別記事で解説していますので、ここでは「社長が士気を上げるために何をすべきか」に絞って書きます。

1. 社内への宣言

まずは従業員への説明です。
(中間管理職は計画策定時に関与している前提で)社長自らの言葉で事業計画を語る場を設けてください。

大事なのは、計画達成が企業の成長につながり、従業員の生活安定や未来にも直結するという「ストーリー」で話すこと。
そして「この計画を必ずやり遂げる」と社長自身が宣言することです。

長々とした実行手順の話はいりません。
伝えるべきは――

  • 事業計画の骨子

  • 方針

  • 目指すあり姿

  • 達成後に従業員にどう還元するか

この4点をシンプルに、強い言葉で約束してください。

2. 社外への宣言

次に、メインバンクや支援先に事業計画を共有します。
ここでも社長自らの説明が必須です。

その際に「行動計画表」も示せば信頼度は格段に上がります。
金融機関や取引先にとっては「言葉と行動が一致している社長」という評価になり、支援のモチベーションが高まります。

さらにこれは、社長自身へのプレッシャーにもなります。
社外に向けての宣言は、同時に「自分自身への覚悟の確認」なのです。

 

事業計画を加速する社長の宣言

3. 公式の文章で宣言する

最後に、社内外への説明を終えた後、正式な文章で社長の宣言を発信してください。

これにより――

  • 社内にとっては「社長の覚悟」として受け止められ、行動を促すエンジンになる

  • 社外にとっては「支援する価値のある会社」だと感じてもらえ、士気を高める

経営者は「思っているだけ」ではダメです。
宣言を形にし、内外に示すことで、自分自身も退路を断ち、計画達成へ突き進む原動力に変わります。

 

社長の一言は、会社を動かす最大のエネルギーです。
宣言こそが覚悟。覚悟こそが行動を生む。
ぜひ実践してみてください。

 

本日もありがとうございました。

皆さん、普段「ついで買い」していませんか?
レジ前のお菓子やガムなど、ついで買いはマーケティングでは必須の仕掛けですが、買う側にとってはお財布を圧迫する落とし穴でもあります。サラリーマンならお小遣いが減る程度で済みますが、経営者の場合はキャッシュフローを大きく圧迫するリスクがあるので要注意です。

経営者の「ついで買い」とは?

代表的なのが 事務用品や原材料の余分な発注 です。

  • 事務用品のついで買い
    総務部が在庫を気にせず文房具を発注 → 在庫が余る → 「まだあるからいいや」と使い方が雑になる → 無駄なコストが発生。

  • 原材料や部品のついで買い
    勘で仕入れて在庫が増える → 決算期に在庫額を見てびっくり → 現金が減っているのに「資産がある」と錯覚 → キャッシュ不足に陥る。

事務用品のついで買いを防ぐための仕組み

 

在庫は財務諸表上は「資産」ですが、現金が出ていった結果でもあります。
つまり 在庫が多すぎる=死に金を抱えている 状態です。

さらに、買掛金を手形払いにしていると、資金繰りが厳しくなったときに期日を守れず倒産リスクが一気に高まります。

防ぐための仕組みづくり

ついで買いを防ぐには 仕組み化 が大切です。

  • 事務用品の在庫を定期チェックして、必要分だけを発注

  • 原材料や部品は「発注状況+安全在庫」を基準に仕入れ量を決める

  • 在庫を「資産」ではなく「現金の代わり」として意識する

これだけでもキャッシュフローは改善されます。

「ついで買い」は小さな出費のように見えて、経営を揺るがす大問題に発展します。
ぜひ今日から仕組みで防ぐように取り組んでみてください。

 

本日もありがとうございました。

企業や営業部の方が商品や製品を売るとき、**「その製品の優位性」**ばかりを語っていませんか?
「良いものを作れば売れる」という神話がまだ根強く残っている証拠だと思います。

しかし、営業でもマーケティングでも、製品の優位性を前面に押し出すアピールは効果が薄いのです。
では、どうすればいいのか?

◆大前提:売れる人は「説明」ではなく〇〇を話す

さあ、この〇〇に入る言葉、何だと思いますか?

正解は… 「未来」や「変化」 です。

◆人が買う理由は「未来がワクワクするから」

アップルウォッチや高級ブランドバッグを買う理由は何でしょう?
デザインが好き?もちろんそれもありますが、本質は 「ステータスが上がる」「自己肯定感が高まる」 といった未来の自分の変化です。

つまり、人は「その商品を持つことでワクワクする未来を想像できるから」購入するのです。
ブランドマーケティングの戦略は、ここをしっかり押さえています。
私自身も体感としてよくわかります。

他人への優越感ではなく、「それを持っている自分」が想像できてワクワクするんですよね。

 

スマートウォッチの健康管理機能

マーケティングで伝えるべきは未来

ですから、商品や製品を売りたいなら、こう伝えてください。

  • 「この靴を履けば、オシャレで歩くのが楽しくなる!」

  • 「このバッグを持てば、自分のスタイルが洗練される!」

単なる性能説明ではなく、未来の自分の変化を描いてあげることが大切です。

これを突き詰めていけばブランドマーケティングにつながり、最終的には自社ブランドの確立にも結びつきます。

ぜひ、自社の商品や製品で「どんな未来をお客様に約束できるか」を考えてみてくださいね。

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました😊

中間管理職になって「部下との関係」に悩む方、本当に多いですよね。
最近では「中間管理職になりたくない。でも給料は上げてほしい」という若手社員も増えており、年功序列に戻してほしいという声すら聞こえてきます。

世代で区切るのはおすすめしませんが、確かに世代間ギャップは存在します。
私自身も中間管理職時代、部下との関係で悩みました。

部下にイライラしてしまう時代

私は「行動こそ最善の解決策!」というマインドを持っていたので、行動しない・考えない部下を見て内心イライラすることもありました。

ただ今振り返れば、人は「変わりたい」と自分で思わない限り変わらない。
そして「変わりたい風」を装う人もいるので、その見極めは本当に難しいと痛感します。

中間管理職あるある

  • 部下が何を考えているのか分からない

  • 強めに言ったらパワハラになるのでは?と不安で何も言えない

  • 表では慕ってくるのに、裏では悪口を言っている

こんな経験、きっと誰しもありますよね。

企業にとって「波風を立てない中間管理職」は重宝されますが、経営的には役立たないことが多いです。
結局、ご機嫌取りの腰ぎんちゃくが出世するケースもありますが、人生を楽しみたいなら「自分のスキルアップ」に時間を使う方が賢明です。

 

中間管理職の部下との関係性

孤独を恐れないこと

部下との関係に悩む必要はありません。
「孤独の方が気楽」と割り切るくらいがちょうどいいんです。

ただし、一つだけ気を付けることがあります。
👉 傾聴すること。

部下が話してきたら、まずは助言せずに徹底的に聞く。

  • 相槌を入れる

  • 話を要約して事実を確認する

  • 意見がずれていても、リカバリーできる範囲まではやらせて経験させる

その後で助言するのがベストです。

傾聴スキルは職場が変わっても必ず活きる力。
中間管理職の悩みを軽くする武器になります。

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました!

資金繰りが厳しくなって「銀行に相談に行こう」と思ったとき――
ちょっと待ってください!

準備なしで飛び込むのは危険です。
銀行は敵ではありませんが、丸腰で行けば逆に「返済督促」という藪蛇を招くことすらあります。

だからこそ、相談前に最低限の準備を整えることが必須です。
今回はその3つのポイントをお伝えします。

1. 損益計算書・貸借対照表を理解する

  • 自己資本が債務超過になっていないか確認

  • 赤字がどの段階で出ているかを把握(営業利益なら人件費が原因の可能性大)

  • 基本のPL・BSが分からないなら税理士・会計事務所に相談を

2. 事業計画書を簡単に作る

  • 赤字続きであれば「どうやって利益を回復するか」を示す必要あり

  • 銀行が見たいのは「売上」ではなく「利益の回復計画

  • 詳細な事業計画は後で必要ですが、最初は簡単な骨子で十分

3. 姿勢は「成長を手伝ってほしい」

  • 「お金をください」という姿勢では融資は下りない

  • 「将来利益を出すために、成長を支援してほしい」という前向きな姿勢が大切

  • 銀行員は経営者の本気度を見抜きます

 
男性が電卓とお金を持つ姿

これら3点を準備してから相談すれば、追加融資の可能性は大きく高まります。
逆に準備なしで相談に行けば、融資どころか今までの借入金の返済を迫られるリスクもあります。

資金調達は“戦う”のではなく“信頼を勝ち取る”行為です。
ぜひ今日から準備を始めてください。

 

本日もありがとうございました。