企業経営において、経費削減は利益率を上げるために欠かせない施策の一つです。
資金力に直結するので、試せるものは試すべき。ただし「節約一辺倒」では社内の雰囲気が暗くなるので、やり過ぎには要注意です。

今日は すぐに取り組める固定費の見直し をご紹介します。小さな工夫でも即効性があるのでおすすめですよ。

1. 携帯電話プラン

営業用の携帯、必要以上に大容量プランを契約していませんか?
業務利用にそこまでの容量が不要なら、プランを見直すだけで月数千円削減できます。
従業員には「業務以外での利用は控える」ことも併せて周知しましょう。

2. 使っていない社用ソフト

「特注で導入したけれど、誰も使っていない」ソフトは意外と多いもの。
維持契約や更新料を見直し、汎用ソフトへ切り替えるだけで大幅にコストダウンできます。

3. 保険

退職金目的で加入している保険、本当に必要ですか?
退職金規定が社内にないなら、まず制度設計を見直しましょう。
費用が無駄に出ているなら削減、あるいは制度を整えて従業員の士気向上に活かすのも手です。

ポイントは「数字換算」

例えば 月1万円の削減=年間12万円の削減
利益率で換算すると、売上で数百万円を稼いだのと同じ効果になるのでは?
数字に置き換えることで経費削減の意義が一層伝わります。

積まれたコインに手を添える様子

ぜひ今日からチェックしてみてください。

本日もありがとうございました。

皆さんは自己啓発本をどれくらい読みますか?
私は自己啓発本が好きで、結構な頻度で読んでいます。

ただ、ふと気づくことがあります。
有名な経営者の本を読んで「すごい!」と思っても、実際に自分の会社で実行するとどうなるのか…。
結局のところ、企業ごとに経営スタイルは違うので、そのまま真似してもうまくいかないことが多いんです。

自己啓発本がハマらない理由

例えば、内部が荒れている企業があるとします。
この場合、まずは社内の混乱を収束させることが最優先です。

ところが、自己啓発本に書かれている「マーケティング活動を強化せよ!」というアドバイスをそのままやっても、社内が乱れている状態では成果は出ません。

つまり、本のノウハウは状況によって活かせるかどうかが変わるんです。

自己啓発本の正しい使い方

  • あくまで「参考」にする

  • 自社の実態に合わせて取捨選択する

  • 成功者の体験談はヒントにはなるが、あなたの会社とは違う

芝生で本を読む女性

重要なのは、まず 自社の現状を正しく把握すること

そのためには、

  • 自分で分析する

  • 同業者や異業種の知り合いに相談する

  • 必要ならコンサルタントに依頼する

こうして経営課題を明確にした上で、初めて自己啓発本の内容が役に立ちます。

まとめ

自己啓発本は「魔法の杖」ではありません。
読みっぱなしで真似をするのではなく、自分の会社に合った経営スタイルを築くための参考書として使うことが大切です。

現状をよく分析してから行動する――その上で自己啓発本の知恵を活かせば、きっと成果につながるはずです。

 

本日もありがとうございました!

経営者を支援していると、明確に2つのタイプに分かれます。
それは――

  • 決断できる経営者

  • 決断できない経営者

前者は助言するとすぐに決断し、行動に移します。
一方後者は「できない理由」ばかり並べ、結局は行動に移せないままコンサルティングが終わってしまいます。

今回は、なぜ決断できる人が行動に移せて、結果を出すのかについてお話しします。

決断→行動が成功を引き寄せる

行動には必ず「決断」が伴います。
決断→行動に移せば、まず状況が変わります。

逆に、行動しなければ状況は変わらない。
むしろ放置すれば、状況は徐々に悪化していきます。

ビジネスではスピード感を持った決断と行動がチャンスを呼び込むのは自明の理です。

しかも、行動できる経営者は「即決=常に正解」だとは考えていません。
間違っていれば修正し、失敗を経験値として自分のスキルに変えていくのです。

この「決断→行動の習慣」は従業員にも伝播し、組織全体が決断・行動型に変化します。
結果、企業全体に活気が生まれるのです。

 

決断できる経営者、成功の鍵

決断→行動の具体例

1)新規取引のGO/NO-GO判断
判断を先延ばしする必要はありません。
「GOが前提」ではなく、リスクも含めてGO/NO-GOを明確に判断すること。
これができる社長は、事業拡大に成功しています。

2)設備投資の判断
大きな決断ですが、基準を持って早く判断できる企業は成長します。
仮に失敗しても、その経験値が蓄積され、次の成長を加速させます。

3)「完璧主義で遅い」より「7割で即断」
完璧主義の社長の下では、社員も失敗を恐れる社風になります。
一方「7割で即断」できる社長の企業は、常に元気があります。

まとめ

決断できる経営者を目指すことで、企業は必ず成長できます。
経営のスピードは社長の決断の速さで決まります。

迷っている時間こそが最大の損失です。

 

本日もありがとうございました。

設備投資には当然リスクが伴います。
ただし大手や中堅企業は、中小・零細に比べて成功率が高いと感じませんか?

違いは何か?
もちろん「資本力」もありますが、それだけではありません。

お金があっても、投資が無駄になれば消えていくだけです。
大手や中堅が強いのは、投資機会の経験値が圧倒的に多いからです。

過去には――

  • 技術が早すぎて導入直後は使えなかった

  • 最先端設備でも陳腐化が激しく、すぐに役に立たなくなった

こんな失敗も繰り返してきています。
その積み重ねが「投資の判断基準」をつくり、結果的に失敗を減らしているのです。

中小・零細が取るべき設備投資のステップ

では、経験値が不足している中小・零細企業はどうすべきでしょうか?
答えはシンプルです。小さな投資から始め、経験値を積むことです。

具体的なステップは以下の通りです。

1)大きな借入金を伴う投資は避け、小さな設備投資から始める
2)導入後3か月・半年・1年で効果を検証し、成功か不十分かを判断する
3)小さな設備投資でも、関連する経費を抑える工夫を取り入れる
4)テスト販売や小規模トライアルで売上を確かめつつ、利益が出るかを分析する

 

工場内のロボットアームと設備

経験値を会社の財産にする

こうした小さな投資を繰り返すことで、投資効果を分析する習慣が身につきます。
やがてその経験値が会社の財産となり、中規模・大規模投資でも同じ手順で判断できるようになります。

つまり、小さな投資の積み重ねが、大きな投資のリスクを減らす最善策なのです。

 

本日もありがとうございました。

 

世の中、良いニュースってなかなか入ってこないですよね。
テレビやネットを見てもネガティブな情報ばかり。

人間の記憶に残りやすいのはネガティブ情報なので、視聴率のためにメディアがそれを流すのは当然かもしれません。
でも、中身のないニュースやよく分からないコメンテーターの意見ばかりだと、気持ちも暗くなってしまいます。

前向きに生きるための方法

そんな現代でも、自分を前向きにする方法があります。
それはズバリ、すぐに行動に移すこと! です。

私がサラリーマン時代、また経営者を支援していてもよく見かけるのが…
「助言しても全く動かない人」。

結果、何もしないまま状況が悪化し、手遅れになる人は少なくありません。
行動しなければ、状況は刻々と悪い方向に進みます。

 

ビジネスマンが街を駆け抜ける様子

行動すれば変化が起きる

小石を湖面に投げると波紋が広がるように、行動すれば必ず状況は変わります。
ポジティブな結果もあれば、ネガティブな結果もあるでしょう。
でも、ポジティブに向かって行動し続ければ、状況は一変するんです。

逆に「待つだけ」では何も得られません。
上司が「今は様子を見ろ」と言うケースもありますが、それはただ考えていないだけ。
責任を相手に押し付ける逃げの姿勢です。

実際にあったケース

ある取引先で「担当者が出禁になり取引停止」という事態がありました。

実はその取引先の資材課長は「過剰在庫の問題を一緒に解決してほしい」と何度も要請してくれていたんです。
ところが、担当者の上司は何も指示せず放置。
結局「資材課長が無理難題を押し付けてきたからだ!」と責任転嫁する始末。

…でも真実はその逆。
資材課長は人格者で、今では上級部長に昇進しています。
私はその方と今も飲み仲間です(笑)。

当時は私がプロジェクトチームを立ち上げ、目標と期限を明確にし、行動して取引を復活させました。
やはり「行動こそが全て」だと確信しました。

まとめ

  • 行動しない=状況が悪化するだけ

  • 行動する=失敗しても経験値になる

  • 行動こそが人と組織を変える力

皆さんも「待つ」という選択肢に逃げず、行動する自分を意識してみてください。

 

本日もありがとうございました!