設備投資には当然リスクが伴います。
ただし大手や中堅企業は、中小・零細に比べて成功率が高いと感じませんか?
違いは何か?
もちろん「資本力」もありますが、それだけではありません。
お金があっても、投資が無駄になれば消えていくだけです。
大手や中堅が強いのは、投資機会の経験値が圧倒的に多いからです。
過去には――
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技術が早すぎて導入直後は使えなかった
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最先端設備でも陳腐化が激しく、すぐに役に立たなくなった
こんな失敗も繰り返してきています。
その積み重ねが「投資の判断基準」をつくり、結果的に失敗を減らしているのです。
中小・零細が取るべき設備投資のステップ
では、経験値が不足している中小・零細企業はどうすべきでしょうか?
答えはシンプルです。小さな投資から始め、経験値を積むことです。
具体的なステップは以下の通りです。
1)大きな借入金を伴う投資は避け、小さな設備投資から始める
2)導入後3か月・半年・1年で効果を検証し、成功か不十分かを判断する
3)小さな設備投資でも、関連する経費を抑える工夫を取り入れる
4)テスト販売や小規模トライアルで売上を確かめつつ、利益が出るかを分析する
経験値を会社の財産にする
こうした小さな投資を繰り返すことで、投資効果を分析する習慣が身につきます。
やがてその経験値が会社の財産となり、中規模・大規模投資でも同じ手順で判断できるようになります。
つまり、小さな投資の積み重ねが、大きな投資のリスクを減らす最善策なのです。
本日もありがとうございました。