東京駅を出てから約4時間半。
普通にスルーで来ればもっと早く着けたけど、到着時間に縛られない旅だからこれでいい。
今のところは、思い通りに事が運んでいる。
やはり終着駅である故か、賑わいは中間駅と一段も二段も違う。
特に親子連れが多く、独特の雰囲気を示していた。
トータル的に見れば穏やかではあるのだが、テツから見ると動きは非常に読みにくい。
後刻、そのことがヒヤリ案件を勃発させてしまうのである。
…と、ホームに懐かしい走行音が聞こえてきた。
新潟駅在来線ホームも一部高架化され、同じ目線で在来線の発着状況が眺められるように。
そのことが何とこの後、新潟駅での動きはおろか、これから先の予定を大幅に変えてしまう。
もっともそれは決して悪いことではなく、振れ幅が大きかったということで。
とりあえずしばらくは、新幹線ホームを巡る。
新潟駅新幹線ホームに来るのは、2004年8月にSLばんえつ物語号から乗り継いで帰京する時以来。
その時は乗継時間が45分弱あったようだが、乗る200系をサックリと撮っただけで撮り歩きもなく
(在来線は回送用のEF64や「きらきらうえつ」を撮っていたみたいだが)
昼の喜多方ラーメンに満足したのか夕飯食べに行った形跡もなく、何をしていたのだろうと思う。
そんな25歳くらいの自分の足跡を考えながら、屈指の賑わいの新潟駅を歩く。
こういう形で帰ってくることになろうとは、当時の自分はまるで考えていなかったはずだ。
個人的にはE7系はいなくてもいいんだけどなぁ、と思うのだけど、特に親子連れなんかは果たして
この並びはどう思いながら撮っているのだろうか。
それにしても新潟駅は、今回のラストランに関しては首都圏よりも遥かに熱量が凄かった。
ホームの柱に至るまでのラストランキャンペーンに、コロナ禍という気難しい情勢の中にあっても
考えられるアイデアを存分に出して送り出そうという気概が見えるのは嬉しかったな。
そしてホームを移動するために階段を降りると、ここにも現美新幹線のアーカイブが。
そして、13・14番ホームに上がろうとするところで…
話題になった社員作の階段アートを具に眺める時間もしっかりと。
新潟駅構内は在来線高架化に併せてリニューアル工事の真っ只中で、至る所に仮設フェンスなどが
幅を利かせている状況だったが、みんなで盛り上げて見送ろうという熱い思いが感じ取れた。
そんな雰囲気についつい気を良くして、新潟駅の滞在がどんどん延びていく。
そうしていると…11:58のことだ。
14番線に、東京方からまたまたE4系が!?
9月19・20・25・26日だけ走った臨時列車
Maxとき361号
だった。
新潟駅に2本のE4系が並び、またまた新幹線ホームの熱が上がっていく。