…ま、買ったまでは良かったのだが、E4系に乗りながらゆっくり読む余裕は無かったなw
今はスマホも持っているし、昔のように3〜4冊持ち歩いて読みながら旅をする…なんていうことは
めっきりしなくなってしまって、それも時代の流れなのかなとしんみりくる。
そして今はスマホアプリさえあれば大まかな時刻も即時検索できるようになり…
分厚い時刻表を重い思いをして持ち運び、あれこれとページをめくってリカバリープラン…なんて
いうような光景も、ほぼ見ることが無くなってしまった。
なにより、旅の鞄自体が相当にコンパクトにまとまってしまっている。
情報がなかなか手に入らないからこそ旅への憧れ、ワクワク感が強かったのかな。
そんなことをしんみり考えていたら、あっという間に熊谷駅。
大宮から熊谷まで12分、熊谷から本庄早稲田まで9分、本庄早稲田から高崎までまた9分。
埼玉から群馬への県跨ぎは、まるで快速列車のように頻繁に停車していく。
前日来たばかりの熊谷だったが、しんみりしている暇は全く無かった。
そして熊谷を出てから、それまで席を確保していた9号車から離れて車内を歩き始めた。
誰も座っていない「フラットシート」を通り…
車内販売ワゴン用のエレベーターも見ながら、上ってみたり下りてみたり。
テレホンカード自販機と公衆電話も、運命を共に…
そして13号車の売店は…
やってない!
ガチャガチャではE4系ラストラン記念のカプセルトイを売っていたらしいが、とうに売り切れ。
故障中なんて掲示がされて、静かに役目を終えていたのだった。
…ふと売店横を見ると、新潟新幹線運輸区制作のポスターが。
今回の会社を挙げてのラストランキャンペーンの一端を感じる温かな掲示。
こういうのに接するにつけ、つくづく二階建て新幹線は愛されていたのだと改めて気づく。
興味ないと一蹴し憎むのは簡単なことだが、やはりそれぞれに日常生活があり愛情がある。
それは人間・動物とて同じことではないのか?
なんて、深いところまで考えてみたくなっていると…そろそろ次の駅に到着する時間。
9号車から16号車まで、8分かけて歩いてきた。
ふとデッキから、ほんの僅かだけ運転席が見えたことをここで初めて知る。
本庄早稲田、8:51着。
それまでは通過ばかりだったから、僅かな停車のタイミングとはいえ今回が初の訪問。
2004年3月13日に開業した後付けの駅だが、建設時のコストダウンのために高架の側壁をほとんど
削らずそのままにホームを設置した、山陽新幹線厚狭駅と同様の構造としている。
到着寸前、ホームに横断幕を掲げた人たち(たぶん一般の有志の方)がいたが、戻って撮っている
時間はなく、すぐに発車時間になってしまったのは残念。
そして、本庄早稲田駅への本格訪問はいつのことになるだろうか…
ポストカードが2種類配られていたことに、もう少し早く気づいていればね。
本庄早稲田を出ると、すぐ車窓左手に見えてきたのはガスタンク…
なんか、Facebookつながりの人が時々上げているのを見ていたらつい撮るようにw
でも、そんな車窓の楽しみを見つけるのも旅の醍醐味だったりするもので。
さて、E4系は埼玉県内を走り抜け、さらに北へー。