ここまでの旅の経過
てことで、大宮駅途中下車。
んっ、新幹線ホーム??
もしや…
そう!待っていたのはMax!
ダイヤを眺めていてふと思い出し、宇都宮の滞在時間を削ってまで間に合わせた。
いよいよこの10月1日に定期運用を終了するE4系Max。
彼の引退は一新幹線形式の引退にとどまらず、36年に及ぶ新幹線二階建て車の終焉を意味する。
16両編成での座席定員1,634名という高速鉄道世界一を誇るスーパーランナーは、間もなく24年の
あまりにも波乱万丈な旅路を終え、その翼を永遠に畳もうとしている。
そんなE4系Maxの記録を、週末のみながら8月に入ってから俄かに強化していたのは前に書いた。
さまざまな理由はいずれまた書くが、そうしてあれこれ撮っているとだんだん情が深くなる。
計画案が幾つか出る中で、今回の宇都宮旅の帰りに絶妙のタイミングで乗車できることに気づく。
但し大宮から東京まで、最高速度130km/hと別の意味でのMAXには程遠くはあるが、それを抜きに
考えても貴重な機会になると捉え、1,070円の追加料金を支払っての乗車を決断。
しかもそれは、実に仙台に行って以来10年ぶりの乗車となった。
※昨年1月3日に上越新幹線は高崎→東京間で10年ぶりに利用しているが、時間都合でE7系だった
大宮駅で停車時間はわずか1分。
手早く乗り込み、自由席の1号車2階に体よく収まる。
16:04、発車。
今回のラストランキャンペーンでは、
いつだってキミは上から目線
なんて秀逸なキャッチコピーが生まれたが…
そんな上から目線を体感するのは、新幹線ではまもなく終わりになる。
しかも約10年ぶりなので、乗車する前から否が応でも気持ちが高まってくる。
日曜の夕方だが、1号車2階の乗車率は大宮での結構な下車がありほぼ5割くらい。
ざっと、一脚に1人くらいの案配だったか。
二階建て故の屋根の低さで、165cmの自分でも頭上の荷物置きに頭を一度ぶつけたのはご愛嬌だが
定期運行終了までおよそ1ヶ月前、自分を除けばまだまだ穏やかなで静かな車内だった。
その安定した走りに、日本の新幹線の心意気が窺い知れた。
さて、いつしか日暮里からトンネルに飛び込み、勾配を下りに下って16:22に上野到着。
この区間がわずか18分だったと振り返ると、やはり速いものだなと感心してしまう。
そして、今後の流れが気になり始めるであろうE2系が入れ替わりに旅立っていく。
地下ホームではあるが、地下鉄のような圧迫感が無いのはさすが新幹線規格ゆえ。
それにしても、36年も前によくこんな地下駅を上野に作ったものだと改めて感心させられる。
すぐ真上の地上に3年間通っていたがwそんな構造物があると思えない佇まいだから余計に。