我が家の娘は昨年大学を卒業し、学校で勉強した専門とは全然関係のない普通の事務職に就いた。別にそれは構わない。ともかくフルタイムで仕事しているし、それで十分である。フルタイムとは週30時間以上働く場合を指し、日本でいうところの正社員ってのに近い。しかしフルタイム勤務だからといって、福利厚生がしっかりあるとは限らないので(企業によるのである)、まったく同じというわけではない。

 

娘本人はいろいろ思うことあってか(?)カレッジに入って勉強したいとか言い出した。いままでやってきたことの延長線上にあるようなことらしいが、それでそのあとは何の仕事に就くわけ?と聞くと、「うーん、関連したものに就きたいとは思うけど」とのこと。だいじょうぶかいな。

彼女が取りたいというカレッジでのコースはフィールドワークに重点を置いてるらしいが、月曜から金曜まで終日授業があるそうで、当然フルタイムでお仕事はできない。つまり仕事は辞めて学校に戻るというわけだ。

その話を日本の私の親にしたら、「なんだそれ。困ったもんだ」「あんたも大変だね。子どもがそんなんじゃ」等々言われた。まぁそういう反応になるだろうなぁ。こちらではいったん社会に出てからまた学校に戻るというケースは多い、が、もちろんそれが一般的なわけではない。だから「なかなか社会人にならなくて困るわねぇ」という反応を示す人も当然いる。

ただ、「いったん社会に出たあと学業にまた戻る」という選択を否定しない人のほうが多い、というところ。

 

私としては本人がやりたいならやればいいとは思うが、その一方で、自立するのはいつよ?と思わないでもない。やっぱり仕事を持って自立してもらうまでは安心できんよー。もっともそれなりの会社に正社員で入っても、「じゃ、これで安泰」とはいかないことも多々あるのはわかっているが(それはカナダでも日本でも同じだね)。

昔々の話だが、近所のスーパーでパートで働いていたことがある。その時の同僚のひとりが、なんか金融系のそこそこいい仕事に就いていたが、リストラされちゃってここのスーパーで働くことになったという。そこの仕事は、総菜やらハムやらを売っているセクションで、「こういっちゃ悪いけど、サンドイッチ作るために大学出たんじゃないから・・・」とつぶやいていたことがある。本人は忸怩たる思いもあったのだろう。大学を出たからと言ってみんながみんな、いわゆる高給取りになれるわけでも、大学でやってきた専門の分野での仕事に就けるわけではもちろんない。

 

一方、息子は専門学校は出たものの、日本でいうところのいわゆるフリーター状態である。バイトを2つくらい掛け持ちしつつ、たまに入ってくるランダムな仕事を受けたりといった具合。これまた私の親からすると理解できない、というか許容できないことである。「しっかりとした社会人にならないと」「そんなんじゃダメだろう」等々・・お言葉をいただいております。(ので最近は息子のこともあまり話題にしないようにしているニヤリ

 

うちの親にとっては私の子どもだけが唯一の孫である。常々、近居してないことを責められているのだが、もし近くに住むなんてことが実現したとしても、次は孫についてあれこれ口出してくるだろう(すでに自分の子どもには期待が持てないことがわかっているから次は孫に目が行く)。結局、自慢できる孫(有名大学に行きました、大会社に就職しました、などなど)というのが欲しくなる。ひとの願望には終わりがないのである。

おまけに私には未婚の妹がいる(子どもなし)。彼女がまた我が家のことをことごとく批判するひとで、近くにもし住んでたらこっちのメンタルがやられること必至である。

そんなわけでうちみたいに出来の悪いお子様がいると、離れていてよかったよ・・となるわけだ。いろいろ言われても、内心「あー、もういい加減にしてくれぇ」と思いつつ、「そうですねー」「まったくおっしゃるとおりー」と棒読みして、時間がたつにつれ「勝手に言っててくれ」と思えるようになるという過程を踏める。

 

日本の場合、多くの人が大学に進学し、4年後の3月に卒業したら一斉に4月に入社という流れになる。こちらでは入学式もないが入社式というものもない。4月に新入社員が一斉に入社という流れになっていないからね。

大学行っている間にインターンやらバイトとして働き始めてそのままそこに入社、とか、卒業してから仕事探すとか、少しのんびりしたり旅行したりして遊んでから仕事探すとか、いろいろなパターンがある。

仕事が簡単に見つかるからこんなペースでも大丈夫なんだよねってわけではなく、じつは就職はけっこう困難なんだけどね。

むしろ新卒採用してくれる日本の会社のシステムっていうほうが、就職へのチャンスが高い気がする。

 

とにかくとにかく。

うちの子たちもなんとか仕事して自立してほしい。それだけが望みだよ。笑い泣き

今週末から来週まで、気温が高い日が続くらしい。

1週間前の週末は、寒くはないものの暑いとはいえない気温だったので、ここにきていきなり夏が来た感じだ。

 

ことしは高校生の多くは6月21日ごろから、小中の子どもたちの多くは28日ごろから夏休みも始まり、これから9月のレイバーデー(今年は9月2日)まで夏休みが続く。

 

夏休み開始とともにこの暑さ、である。

気温は30℃くらいなんだが、体感気温が35℃くらいになるらしい。こちらのひとは25℃を超えたら「暑い!!」と騒ぎ出すので、30℃なんていったら大変な暑さである。日本に比べればましかもしれないが、こちらの暑さは凶暴なんでね。まず日差しが日本より強いので、日光が当たってると腕とか痛い感じがする。湿度は日本ほど高くはないため、通常夏でも日陰に入ればさわやかなんだが、こう気温が高いと日陰でもやっぱり暑い。

 

数年前にヒートドームがBC州を覆ったときは、熱波がやってきた。あのときは外に出て息を吸うと、空気が熱くてノドがちょっと痛い感じがした。砂漠の暑さってこういう感じなんだろうか・・と思ったもんだ。

高齢者など体力がない人は熱中症にかかったり、亡くなる人もいた。内陸にある小さな町は気温40℃を超えてBC州で一番高い気温を記録したが、その後、火災が起きて町のほとんどが消失してしまうという悲劇に見舞われた。

 

今回の暑さはそこまでいかないと思うが、やはり高温注意報が出ている。私の部屋は南西向きで一番上の階なので、この家の中でいちばん暑い。日が高いお昼過ぎよりも、夕方ごろのほうが暑いのだが、この部屋は方角的にいつまでも暑くて夜になっても、もわーーっと暑い。そんななか扇風機を回して寝るのである。

 

全世界的な傾向って感じだけど、こちらも夏が以前より暑くなっていると思う。

昔は夏でも扇風機で十分。エアコンはいらないなと思っていたが、いまはエアコンがあったほうがいいかもと思う時もある。実際、家に取り付けるひとも増えている。それでもなくてもなんとかなるので、まだ日本よりはしのぎやすいのだろう。

 

私の住むタウンハウス(日本でいうテラスハウスっぽい・集合住宅である)には、屋外のプールがある。住民はみな使えるのだが、私は子どもが小さかったときくらいしか行ったことがない。すこし水は暖かくしているらしいのだが、温水ではないし、いくら外が暑くても私にはやっぱり水が冷たくて入りたくない~。

 

ここのプールは大人だけのスイミングの時間と、ファミリーで使える時間帯を分けているのだが、ファミリータイムには、プールアテンダントなる若者がプールサイドにいて、ちょっとしたお仕事をするのである。

監視員ではないので、万一溺れた人がいても助けるわけではない。その辺は自己責任となっているらしい。

プールアテンダントは、プールの塩素の具合をチェックしたり、プールサイドを掃除したり、そこに置かれているイスやテーブルを整理したり、プールを使う際の注意点(シャワー浴びてから水に入ってね、等)を伝えたりする。

 

毎年プールが開くころになると、ストラタ(住民が作る理事会みたいなもの)のひとが、プールアテンダントを募集する。別に外部に向けて広告とか出すわけでなく、基本的にここに住んでいる子に対して募集をかける。いちおう、学生の夏のバイトって位置づけなので、おとなは採用されない。

うちの息子がこの仕事をしている。ことしで3年目だ。プールに来る人とお話したりして交流を楽しんでいるようで、意外にこの子って社交的だったのね・・と驚く。プールには常連客(?)みたいなひとがいるので、そういうひととは道とかで会って「あー、こんちは」「げんき?」なんてやり取りを交わしたりしている。

 

この仕事のいい点は通勤時間がほぼないってことだろう。家を出てから1分もかからない。

あと、仕事内容は簡単なのが楽でいい。

良くない点は、天候に左右されることかな。雨が降っていると、基本的に仕事はなくなる。雨だとプールにひともほとんど来ないので、プールアテンダントがいる必要もないのである。

 

それにしても暑いわー。プールはもちろん盛況のようである。プールの収益はないし、ひとがたくさん来ようが少しであろうが、プールアテンダントのお給料にはあまり影響はないけどね。

 

プールの横には集会場みたいなのがある。ここの住民がお金払って予約して使用することができる。テレビ、調理器具、冷蔵庫、ソファ、テーブルなんかがあって、パーティーなんか開くのに使えるのだ。その部屋からのプールの景色。この写真を撮ったのは、午後9時半。外は薄暗くなってきているころ。プールではティーンエイジャーがワイワイ遊んでいたので、プール全体の写真を撮るのはやめたのでした。ニヤリ

 

 

 

このあいだ娘の誕生日祝いとして、本人の希望により、焼肉レストランへ行った。

うちの子たちは焼肉が好きである。日本に行くと少なくとも1回は焼肉の店に行く。いつも行くところは、実家からバスで10分ほどのところ。11時から11時半(12時までだったかな?)まで提供する焼肉ランチなら、600円くらいで食べられるのでいつもそれを狙っていくのである。

 

バンクーバーにある日本の焼肉レストランチェーンには、10年以上前に一度行ったことがある。いつの間にかそこの店舗はなくなっており、今回はリッチモンドにある店舗に行くことになった。

店の中はなかなか広い。最近バンクーバー周辺ではインド人が増えたなぁと思っていたが、この店も同様でインド人スタッフがかなり目につく。日本のチェーン店だからなんだろうけど、「いらっしゃいませ~」と迎えてくれるのだが、「らっしぇいましぇ~」としか聞こえないひともいて、最初は何を言ってるのかわからなかった。ちなみに食べ終わって出ていくときには「アリガト」と言ってくれる。

 

日本の焼肉の店と比べると提供される肉の切り方とか、違うんだよなぁと思う点はいくつかあり、そこが残念なところ。

それにしても高い。こちらは物価が高いが外食すると特に高いと思う。今回、牛肉8皿、野菜1皿、揚げ餃子5個入り、コーン炒めたもの1皿、白いご飯4つ、デザートとしてスモア4つ、飲み物は私と娘だけ頼んで、145ドル。だいたい1ドル115円で計算して(実のところいまは117円くらいらしいが)、16675円。これにすくなとも15%のチップが加わるんだから・・・ガーン。 肉8皿っていうとたくさんな感じがするが、1皿にのっている量は大したことない。野菜だって、これだけ・・・?ってほどしかない。これだけ払ってもお腹いっぱいになった!というほどにはならない。泣ける・・

 

お味に関しては、まぁまぁ。感動するおいしさってわけではないが、まずくもなし。

韓国や中国系のスーパーに売っているような薄切り肉が提供されてくるので、こういうのをスーパーで買ってきて家でホットプレートで焼いてもあんまり変わらない気がする。この店にわざわざ来る価値あるかなぁとは正直思った。

 

スモアは、マシュマロを加熱して柔らかくして、チョコと一緒にビスケットに挟んだもの。マシュマロがちょっと溶けてきてるので、ビスケット同士で挟むとぷにゅーと潰れる。

これを頼んだら、マシュマロと共に鉄の串がきた。串にマシュマロを刺して、焼肉グリルの上にかざしてマシュマロを焼くのである。キャンプに行くとキャンプファイヤでマシュマロを焼いて、そのまま食べたり、スモアにしたりするのが定番である。

 

これはなかなか楽しいぞ。

 

マシュマロが溶けて、チョコもその熱で溶けていなくてはならぬのです。

ぷにゅーと潰れたマシュマロが、食べるときに横に飛び出してくるのがちょっと食べにくかったり、お味が最高~!とまではいかなかったが、作る作業が楽しかった。

 

結局、スモア以外は特筆すべきところなし。あ、あとウーロン茶たのむとお代わり無料だったのは良かったです。息子はご飯のおかわりが無料でなかったのが不満だったようですが(日本なら無料ってところ多いよね?)

 

カナダ人はホッケーが大好きだ。

ホッケーのメジャーリーグみたいなのが、NHL(National Hockey League)というものである。全国ってなっているけどカナダだけではなく、アメリカとカナダのチームから成り立っている。野球のメジャーリーグもそうだけど。NHLは32チーム、そのうちカナダのチームは7つらしい。ホッケーを国技としているカナダなんだけど、この数の差って・・・。

NHLのトーナメントがスタンレーカップ(Stanley Cup)。NHLのチームは東と西に分かれてシーズン中は試合をしているが、それぞれのリーグから8つのチームが勝ち抜いていき、スタンレーカップのプレーオフに進む。そして東と西の優勝チームが最終戦(Playoff Final)で戦うわけだ。

 

バンクーバーに拠点を置くカナックスというチームがNHLに所属している。このチーム関しては、バンクーバーだけでなくBC州全体的に「我らがチーム」という意識があると思う。

カナックスが最終戦まで進むということはほとんどなくて(そもそもプレーオフ進出もほとんどない)、2011年に西リーグ代表として、最終戦まで進んだ際には大騒ぎになった。プレーオフの試合は7試合で、先に4勝したほうが勝ちとなる。2011年の最終戦ではカナックスは3対3で最後の7試合目に突入したものの惜しくも敗れた。勝てるかも!?初めてのスタンレーカップ獲れるかも?!と期待が高まっていただけに、ファンのがっかり度は相当だった。で、試合後にバンクーバーで暴動が起きる騒ぎになってしまった。いやはや。

 

その後カナックスは2015年にプレーオフまで行ったものの、途中敗退。

ことし2024年、ひさしぶりにプレーオフへ進出したので盛り上がっていたのだが、お隣アルバータ州エドモントンに拠点を置くオイラーズに負けてしまった。ちなみにアルバータ州は石油を産出するのでオイラーズというチーム名らしい。

オイラーズはその後、西リーグのトーナメントを勝ち抜き、東リーグの勝者であるフロリダ・パンサーズと最終戦へ。

 

さて、BC州にあるレストランチェーン店ホワイトスポットでは、プレーオフの間、持ち帰りの注文を20%オフにするというキャンペーンを始めた。割引率もなかなかいいし、じゃ、買おうか~と我が家も利用した。最初は、カナックスが進出したからこのキャンペーンなのかと思っていたので、カナックスが負けたら終わりかと思ったが、プレーオフが終わるまで続けるらしい(いちおうカナダのチームであるオイラーズが最終戦まで行ったからかもしれない)。

 

オイラーズとパンサーズの最終戦はパンサーズが立て続けに3勝あげてしまい、オイラーズはストレート負けか?というところに。そして迎えた4試合目。あとがないオイラーズであるが、ホワイトスポットの20%オフもあとがないか?!

「今日で割引も終わっちゃうよ、きっと」と、割引をできるうちに享受しようと、我が家も持ち帰りをオーダーしたのであった笑い泣き笑い泣き

同じこと考えてた人が多かったかもしれないし、さらに週末ってことで、レストランは持ち帰りオーダーをさばくのが大変だった模様。

 

家に帰って袋を開けてみたら、ハンバーガーセットについてくるフライドポテトが入ってない。2つも足りない。

あらあら・・・お店に電話したらマネージャーに回された。マネージャーは平謝り。「お届けするべきですが、店も忙しく人手が足りないのですみません・・・。取りに来ていただくか、クーポンをお送りするかとなりますが」。こちらでは、レストランやドライブスルーで商品が足りなかった場合、届けてくれることは稀(っていうかほぼ無い)なんだが、いちおうそういう姿勢を見せたほうが誠意が伝わると思ったのかな。

ともかく取りに行くのはやっぱりめんどうなので、クーポンを送ってもらうことに。

 

おそらく持ち帰りの注文が多くて、てんやわんやだったのではと予測する。

チェーン店だから、このキャンペーンも本部が決定してやることになったんだろうけど、現場のひとたちは大変だよな。

でもまぁもうオイラーズも負けてプレーオフ終わるでしょ・・と思いながら、試合の結果を見たら、なんとオイラーズ勝っておりました。なので5試合目もあるってことで、それはつまりプレーオフもまだ終わらないってことだ。

ホワイトスポットの受難は続く。ニヤリ

前回の続き 

 

息子の学校では8つくらいのコースがあるとすでに記した。

その内、英語とか一般的な学問のコースってのがあって、その卒業生が半分くらい(か、それ以上)を占めていたのだが、そのほとんどがインド人でびっくりした。息子が最近やたらとインド人留学生が多いんだよね、とは言っていたが、ううーん、確かに。

 

卒業生は名前を呼ばれると壇上に上がる。そのとき、拍手がぱらぱらとおこる程度。なーんか静かだなぁ。とか思っていたら、音楽、ファッション、調理、ITなど専門的なコースの卒業生の番になったとたん、大きな拍手やら歓声やらが上がりだした。

やっと普通の卒業式っぽくなってきた。こちらの卒業式は、こういうふうに歓声を上げて盛り上げることが多い。日本の式のようにおじぎして、右手左手と順に出して証書を受け取り・・・などという儀式めいたものもないし、粛々とした感じも皆無。どっちかっていうとにぎやかな進行である。

終わりのほうの音楽コースの子たちなんか(息子が取ったコースニヤリ)、大歓声出し合ってる。だいたい卒業生同士がこうして盛り上げるんである。卒業生も壇上に上がって変なポーズ取ったり、おちゃらけたりしてから学長と握手して・・なんて感じに。それはどうかなという感じではあるがガーン、でもなんか楽しかった。やっぱこんなふうに盛り上がらないとこっちの卒業式っぽくないもんね。

 

日本の卒業式というと泣いちゃう子もいるような雰囲気だが、こちらのはそういうのはまったくといっていいほどない。これまで子どもの卒業式を何回か見ているが、そういう場面を見たことがない。ずいぶん感じが違うよなぁと思う。

こちらでは卒業は人生の新たなステージの始まりであると捉えているので、悲しいとか別れの時というより、新しいことの始まりだ、ワクワク~みたいな感じのほうが強いんだと思う。

私は小中高と学校が嫌いってことはなかったが、好きってわけでもなかったので、卒業に際しても別に何とも思わなかった。だから卒業式で泣く気持ちはまったくわからん。けど、新しい始まりだ~とかまでは思わなかったね爆  笑

 

式の後はロビーで写真を撮り合ったり歓談したりする時間。劇場のロビーなのでバーカウンターがあり、そこでお酒を買って飲んでいる人がいたり。みんなワイワイと談笑しているから、すっごくにぎやか。こうしたごっちゃごっちゃなのは卒業式後のよくある状態だ。

 

友達とつるんでくから~という息子を置いて、私たちは外に出た。ドアを出たところにメキシコ音楽のバンドの人たちがいて、陽気な音楽を演奏していた。10人から12人くらいだろうか。みんなおそろいの黄色いスーツにソンブレロハットをかぶっている。こういうメキシカンバンドをmariachi bandというんだそうです。

 

娘も息子も無事卒業したし、これで卒業式を見に行くのも終わりかな(多分?)卒業証書

 

ステージ上に上がって学長と握手するところ。学長はいろいろ飾りのついたガウンを着ている。

卒業生はガウン(ポリエステルのペラペラ~としたもの)と帽子は卒業式参加を申し込むと無料でもらえる。そうそう、大学や専門学校の卒業式は、自動的に参加となるわけではなく、卒業生本人がきちんと申し込まないと参加できません。


 

 

息子は専門学校に通っていたのだが、そのコースを修了し卒業式に参加した。

こちらでは一般に6月が卒業シーズンである。小中高までは大抵9月に学校が始まるが、入学式というものはない(大学も)。大学は9月に始まるコースが多いものの、サマーコースから取り始める人など、開始時期がばらばらになったりで卒業時期も違うことがあり、卒業式は6月だけでなく10月におこなわれることもある。それでも6月が一番多いのは確か。

ところで、卒業式といえばgraduation ceremonyだが、convocationという呼ばれ方をされることもある。違いは何?って感じなんだが、前者は文字通り卒業式であるが、後者は議会の招集とか集まりとかという意味だそうで、なんで卒業式にこの言葉を使うのかよくわからない・・・。ともかく、大学とかカレッジ(専門学校や短大)とかでこの言葉が使われると、通常、卒業式を意味するらしい。

 

さて我が家の不良息子(高校の時にグレていた)は、専門学校で音楽の録音やら編集やらを学ぶというコースをとっていた。期間は1年半で修了すればdiplomaというものをもうう。diplomaは修了証ってことで、高校を卒業するともらえるのもdiplomaだ。ちなみに4年制の大学で学部を卒業すれば、bachelorを得て、修士も卒業すれば master、その先の博士課程を修了すればdoctorという学位をもらえるわけだ。

彼が通っていた学校には8つくらいのコースがある。それぞれコースの開始時期や期間がちょっと違うなどして、卒業式は2年度分まとめてとかになるようだ。今回は2023年と2024年に卒業した人が参加。

 

学校の建物や敷地内には大きなホールがない。で、カジノ内に併設された劇場を借りて卒業式だ。カジノではホテルやレストランを併設している所が多く、カジノの部分に入らない限り、身分証明書を提示しなくても未成年でも、そのほかの施設は普通に利用できる。

前にここのカジノのレストランに来たことがあるが、劇場もあったとは知らなかった。

 

卒業生を見に来る家族などは入場券が必要なのかなと思ったが、そういうのはなんにもなし。昨年娘の大学の卒業式に行ったのだが、家族は2枚まで入場券が配布されるが、それ以上の場合は有料しかも数に限りありだった。卒業生の数がかなり違ったからなぁ。息子の卒業式では、卒業生が260人ほどだったそうな。少ないな、小さい学校だからなんだろうね。

 

さて卒業式。大体の流れとしては、来賓の紹介、学長のあいさつ、卒業生代表のスピーチ、卒業生が一人一人壇上に上がる・・って感じ。卒業生代表になるには成績がいいことだけでなく、学校内でなんか活動していたとかってことなんかも必要とされる。先生やスタッフなどの覚えめでたく、ほかの生徒たちにも人気があったり一目置かれてるような人が選ばれる。日本だと答辞になるんだろうけど、こっちは在校生の送辞がないから、答辞と呼ぶのはなんかおかしい気がする。

 

卒業生が壇上に上がると学長と握手して写真を撮る。このとき、多くの場合プロのカメラマンが撮ってあとで写真(またはそのデータ)を販売するのだが、ここの学校はそうではなく、家族や友人などが写真を撮っていいですよーという。自分の子どもの番が近づいたら、前のほうに来てもらって撮っていいので!という。それはいいが、うまく撮れるかな・・・と不安。

なので娘と私が前に出てそれぞれ撮ることにした。2人体制ならどれかしらまともなのが撮れるんでなかろうかと思い。


長くなってきたので続きは明日!

私はショッピングモール内にある小売店でパートのおばちゃん(オバーサン?)として働いている。そのお店は、T&Tという中国系のスーパーの近くにある。このスーパーは大きな店舗でいつもとても混んでいる。T&TはBC州に10店舗以上出しているようだが、お隣アルバータ州や、東部のオンタリオ州なんかにもあるので、いまやカナダ全国チェーンって感じ。昔はよく行ってたのだが、うちから車で20分くらいというのと、いつも混んでるのとで、なんか足が遠のき、ここ10年以上全然買い物に来なかった。勤め先がこのスーパーと近くなったため、最近またここで買い物をするようになった。とはいえ、仕事にいつも車で来れるわけではなく、たくさん買ったりすることはできない。こんな大荷物抱えてバスに乗りたくないよぅというわけで、買い物といっても1品、2品だけだったりするが。

 

セルフチェックアウト(セルフレジ)で、「ポイントカードをスキャンした?」と自動音声に話しかけられるのだが、いつも数品程度しか買わないのでいらないし、と思っていた。しかししょっちゅう買い物に行くようになってきたので、この際カード作るか?と思い立った。APP(日本語ではアプリというが、こちらではAPP(アップ)という)も入れてしまった。それというのも、T&Tのロゴが肉まんみたいなのでかわいいから。ロード中にでてくるクルクル回るサインもこの肉まんで、これまたかわいい。ポイントカードは作ったものの、20ドル買わないとポイントが付かないらしい。20ドル以下の買い物が多い私としては、あまり意味がなかったかも。笑い泣き

肉まんロゴはこんな感じ↓

 

とにかくこの店はいつも混んでいる。金曜日や土曜日は朝8時半から開いており、私も仕事が早番の時に、出勤前にここに寄ってちょっと買い物していくことがある。まだモールの開店前なのだが、モールの中は散歩している人とかいて意外に人がうろうろしている。とはいえ、モール開店前は全体的に静か~な感じ。なのにT&Tの近くは大混雑とはいえないものの、人が多くて、ここだけすでに活気づいているのがすごい。

 

それにしても。

この店っていつも混んでるけどなんでなんだろ。扱っている商品の数も多いし、安いというのもあるだろう。うちのだんなは「中国系のスーパーが少ないからじゃない?」という。なるほど、いわゆる普通のスーパーはいろいろと店舗の種類がある、スーパーストアとその系列、セイブオン、セイフウェイ、バイロー、ウォールマートなどなど。

 

うちの近所にサンギブン(Sungiven)という中国系スーパーがあるのだが、ここはT&Tに比べればずっと小規模。ただ私にしては歩いて行けるところにこういう店ができたので(オープンしたのは約1年前)すごく重宝している。できるだけ長くここで頑張ってほしいよ・・・。私はいまの場所に20年以上住んでいるのだが、その間にこのスーパーの立地で3つお店が入れ替わっている。なので心配なわけだ。

そんなわけで私はなるべくここで買い物しようと思っている。思ってはいるが、やはりT&Tは安い。しかも仕事に行くついでにちょっと買ってくることができちゃうのも便利。すまん、サンギブン。

 

でもいつも混んでるT&Tに行くのがイヤだわぁと思う時もある。ひどいときは店の中を歩くのも人をかき分け、避けて進むので、ひといきれでどっと疲れてしまう。日本語に比べてにぎやかな中国語が飛び交うなかにいるのも、活気あふれていいということもあるけど、時にはうるさい・・・と思ったりするし。

あと、中国系スーパーは独特のにおいがするのも、調子悪いときはちとツライ。はるか昔のことだが妊娠中なんか近寄れなかったもんね。あれは何の匂いなのか。たいてい入り口はいるとすぐに野菜コーナーがあるから、そこからきているのかもしれない。息子は中国系スーパーの前を通った時、たまたま自動ドアが開いて中からあの独特のにおいが漂ってきたと言っていた。中に入らなくとも感じられるその匂い、おそるべし。

 

なんにせよ中国系の人たちのパワーはすごいと思う。レジの人たちは素早くて効率的に仕事しているし、フレンドリーさには欠ける(というか皆無に近い)が、無駄話で手が止まっているよーってなこともない。クリスマスも春節も開いているし。私は春節のときだけは休むのかなぁと思っていたのだ。実際、昔はそうだった。だが最近は違うらしい。中国系の同僚に「開いてるんだ?!」とびっくりして聞いたら、「もちろんよ~。一番の稼ぎ時だもの」とのこと。さすがである。

彼らの勤勉さとバイタリティを見ていると、中国系の人たちが世界のあちこちに広がって、そこで自分たちの町を作り上げていけるのもよくわかるのだ。

 

 

ちょっと前の話ですが。

左目の白目部分がやたら充血している。たまに鈍い痛みもある。ただ、耐えられないような痛みでは全然ないし、物が見えにくいとか2重に見えるだとかという問題もない。なので、ほっといたわけだが、長いことそのままなので、目医者に行くことにした。

これまでに目の検査に何回か行っているところがあるので、予約を取って行ってきた。本当は代表の先生に診てもらいたいんだが、なかなかその先生には当たらない。もしかすると予約時に指定もできるのかもしれず、そうするべきだったのかもしれない(少なくともそういうことが可能かを聞いてみるべきだったかな)。というのも、今回みてもらった先生に対しては「えーー?」と思うようなことばかりだったからだ。

 

私の住むBC州(ブリティッシュコロンビア州)の場合、みんな健康保険に入ることができて、医者にかかるときは全部保険でまかなわれる。出産も保険で払われるのだ。ただし、歯医者や処方箋薬はこの保険ではまかなわれない。目医者の場合、医療行為だと保険で全額または一部カバーされるが、目の検査は保険の範囲ではないため実費を払わなくてはならない。基本の健康保険でカバーされない部分をカバーするためには、補足的な保険に入る必要がある。企業に勤めている人はこのような保険に入れたりすることが多いが、フリーランスだとか、無職だと当然自分で入らないといけないわけだ。多くの場合、こういう人たちは基本の公的健康保険のみだけで、あとは必要に応じて実費を支払っている。私もそうしたひとりである。

 

さて、今回は目の調子が悪いので診てもらうわけだから、医療行為のひとつといえるだろうと思い、無料もしくは一部支払いってことになるかな?と思っていた。

初めて会う目医者さん、長い水色の付け爪がPCを打つときにカチャカチャいっているのがやや気になる・・。症状を説明したら、「目をチェックするね」という。で、なんか目の検査(視力だとか眼圧をはかるだとか)みたいなことを始めたので、「あれ?」とは思った。しかし目の問題を調べているのかもしれないしなと思って何も言わずにいた。しかも、なぜか左目を2回チェックしていた。でも、問題があるのは左目だからまぁいいかなと再び思い。

で、終わった後に「炎症がおきてますね。処方箋出しておきますね。1週間後にまた来てください」とのこと。はぁ、そうですかと診察室を出て、処方箋をもらう。その時に視力などが書かれた用紙もくれたので、いらないけどと思いつつ受け取った。

その後、電話が来て「目の検査をしたんだけど、その料金をもらうのを忘れてた。次回来た時に払ってね」と言われた。えーー?でも、目の検査を受けに行ったんじゃないし、同意を得てではなく医者が勝手に検査始めちゃったんだけど?!料金が発生することなので、当然まず同意を得てからではなくてはならないのである。

と説明すると、「そうだったんですね。すみません。でもまぁ、眼鏡を作るのに必要な処方箋も出したからねぇ」などといってくる。でもさ、左目しかチェックしてないから有効なものではないよね?と思ったが、言わなかった。もう不信感でいっぱいになっており、何を言っても無駄かなぁと思ったので。

 

先にも書いたが、目は少々血走っているが、痛みはたいしてないし、ま、いいかとまたほっておくことにした。また何か月か経ち、こんどは白目部分に赤い血だまりのようなのが発現。だが痛くもないし視力に問題もないから心配ないとは思ったが、血走ってるのはまだ治ってないし、やっぱり目医者に行くか・・・と新たなところを探した。

新たなところはもっとオフィスが大きくて、中で働いている人も多く、活気あるなぁという感じ。ここの目医者の診断によると細菌で炎症が起きているとのこと。ということは細菌性の結膜炎ってところかしら。目薬の処方箋を出してもらい、まぶたやまつ毛の生え際を拭き掃除するためのワイプとやらが出された。保険で一部カバーされたので、びっくりするような値段にもならず。処方される目薬って高いんだよなぁと思いつつ、治らないのも困るので薬局で購入。

ちなみに血だまりみたいなのは、「1週間くらいで治るから大丈夫」と言われたが、その通りだった。

 

そして充血のほうだが、薬局の人には数日でよくなるけど目薬は1週間使ってね、と言われた。でもなんというかよくなったという実感はあまりないまま3週間。少しは改善したかも?と思うので、そのままにしてある。またぶりかえすんではないかなという心配もないわけではないが、まあ様子見(というかほっておいているだけ)。

これは4月前半の話。

息子は最近ビデオ撮りに凝っている。いろんなところで撮ってそれを編集でつなぎ合わせたりして、インスタに投稿しているらしい。いちおうどんな内容にするかをあらかじめ考えてノートに流れを書いてから、それぞれのシーンを撮っているようである。

たいていは友達といろんなところに行って撮っているようだが、たまに私も付き合わされる。ここからこう走ってくるからカメラで追いかけてここで止まって・・などと指示されて私が撮る。私は当然ながらそういうことのプロではないから、なかなか息子の思ったようなクォリティのものが撮れない。編集するからまあいいか、というような具合で適当なところで妥協する。一度は、「母に撮らせたらこうなる」的なテロップを付けて投稿されていた。

 

さてこの日、うちから歩いてすぐの公園へ行った。ここは隣が市営のゴルフコースであり、その近くに散歩できるトレイルが作られている。小さな池があり、カモとかカナダグースがいる。ここにきてパンくずだのあげる人が多い(私たちも昔やったことがある)せいか、池のほとりに立ち止まると、カモとかが泳いで近づいてくる。そしてなにもくれないらしいと分かってくると、だんだんと離れていく。

テニスコートと子供のための遊具もあり、野球場もある。ここではおもにソフトボールの練習と試合がおこなわれているようだ。

 

画面右奥のほうにフェンスが見えるが、その辺が野球場のベンチとかあるところ。野球場は4面くらいある。

 

この日は天気が良く実に晴れ晴れとしていた。雲ひとつないとまではいかなかったけど。

息子の指示に合わせてビデオ撮りを手伝いながら、こんな写真も撮ってみたり。

私は花粉症もちで、今年はけっこう症状が出てしまっている。この日もお外散策は楽しかったものの、帰ってから目が真っ赤でカユカユ。鼻がぐずぐず。夕方、会社から帰ってきた娘に「わー、目が!大丈夫?」と心配された。

 

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4月のはじめ、久しぶりに山へ行ってきた。

ここはうちから車で10分くらい。山の上に公園があって、ここから入り江を挟んだ向こう側にノースバンクーバーのディープコーブあたりやスキー場のある山々とか、ベルカラという地域などをみることができる。なかなか素晴らしい景観を楽しめる。山の上の公園には、ローズガーデンがあるがそこが花でいっぱいになるのは夏なので、まだ先のこと。

バーナビー市と北海道の釧路市は姉妹都市提携しており、この公園にはアイヌ民族のアーティストによるトーテムポールがつくられている(1990年ごろ作られたらしい)。また、2015年に提携50周年を記念して釧路市から使節団が訪れて、記念としてここの公園を釧路パークと名付けたということである。

右側のほうに何本か立っている木がそのトーテムポール。後ろにはノースバンクーバーの山が見える。

 

この日は天気は良かったのだが、山の上は空気が冷たい。平日だったが、思っていたよりも人が来ていたのは、やはり桜が咲いているからだろうか。みんなせっせと写真を撮っている(私もですが)。

 

桜の木がたくさんあるバンクーバー周辺。桜フェスティバルが開かれるのだが、そのサイトにはあちこちの桜情報が載っている。それによるとここの桜はソメイヨシノらしい。ソメイヨシノは意外に少なくて、あちこちでよく見るのはアケボノという品種である。

ソメイヨシノなんですかね?

 

ずっと前に、桜が終わったころにピクニックに来たことがあった。桜の木に毛虫がうじゃうじゃいて恐ろしかったのを思い出す。

 

幹に電球がつけられている木もあったので、夜はライトアップでもしているのだろうか。

冷たい風をよけて、日の当たるところに立っているとほかほか。駐車場に停めておいた車の中も暖かくなっていた。

日差しはほんとうに春らしくなっている。春だなぁ