カナダ人はホッケーが大好きだ。
ホッケーのメジャーリーグみたいなのが、NHL(National Hockey League)というものである。全国ってなっているけどカナダだけではなく、アメリカとカナダのチームから成り立っている。野球のメジャーリーグもそうだけど。NHLは32チーム、そのうちカナダのチームは7つらしい。ホッケーを国技としているカナダなんだけど、この数の差って・・・。
NHLのトーナメントがスタンレーカップ(Stanley Cup)。NHLのチームは東と西に分かれてシーズン中は試合をしているが、それぞれのリーグから8つのチームが勝ち抜いていき、スタンレーカップのプレーオフに進む。そして東と西の優勝チームが最終戦(Playoff Final)で戦うわけだ。
バンクーバーに拠点を置くカナックスというチームがNHLに所属している。このチーム関しては、バンクーバーだけでなくBC州全体的に「我らがチーム」という意識があると思う。
カナックスが最終戦まで進むということはほとんどなくて(そもそもプレーオフ進出もほとんどない)、2011年に西リーグ代表として、最終戦まで進んだ際には大騒ぎになった。プレーオフの試合は7試合で、先に4勝したほうが勝ちとなる。2011年の最終戦ではカナックスは3対3で最後の7試合目に突入したものの惜しくも敗れた。勝てるかも!?初めてのスタンレーカップ獲れるかも?!と期待が高まっていただけに、ファンのがっかり度は相当だった。で、試合後にバンクーバーで暴動が起きる騒ぎになってしまった。いやはや。
その後カナックスは2015年にプレーオフまで行ったものの、途中敗退。
ことし2024年、ひさしぶりにプレーオフへ進出したので盛り上がっていたのだが、お隣アルバータ州エドモントンに拠点を置くオイラーズに負けてしまった。ちなみにアルバータ州は石油を産出するのでオイラーズというチーム名らしい。
オイラーズはその後、西リーグのトーナメントを勝ち抜き、東リーグの勝者であるフロリダ・パンサーズと最終戦へ。
さて、BC州にあるレストランチェーン店ホワイトスポットでは、プレーオフの間、持ち帰りの注文を20%オフにするというキャンペーンを始めた。割引率もなかなかいいし、じゃ、買おうか~と我が家も利用した。最初は、カナックスが進出したからこのキャンペーンなのかと思っていたので、カナックスが負けたら終わりかと思ったが、プレーオフが終わるまで続けるらしい(いちおうカナダのチームであるオイラーズが最終戦まで行ったからかもしれない)。
オイラーズとパンサーズの最終戦はパンサーズが立て続けに3勝あげてしまい、オイラーズはストレート負けか?というところに。そして迎えた4試合目。あとがないオイラーズであるが、ホワイトスポットの20%オフもあとがないか?!
「今日で割引も終わっちゃうよ、きっと」と、割引をできるうちに享受しようと、我が家も持ち帰りをオーダーしたのであった
同じこと考えてた人が多かったかもしれないし、さらに週末ってことで、レストランは持ち帰りオーダーをさばくのが大変だった模様。
家に帰って袋を開けてみたら、ハンバーガーセットについてくるフライドポテトが入ってない。2つも足りない。
あらあら・・・お店に電話したらマネージャーに回された。マネージャーは平謝り。「お届けするべきですが、店も忙しく人手が足りないのですみません・・・。取りに来ていただくか、クーポンをお送りするかとなりますが」。こちらでは、レストランやドライブスルーで商品が足りなかった場合、届けてくれることは稀(っていうかほぼ無い)なんだが、いちおうそういう姿勢を見せたほうが誠意が伝わると思ったのかな。
ともかく取りに行くのはやっぱりめんどうなので、クーポンを送ってもらうことに。
おそらく持ち帰りの注文が多くて、てんやわんやだったのではと予測する。
チェーン店だから、このキャンペーンも本部が決定してやることになったんだろうけど、現場のひとたちは大変だよな。
でもまぁもうオイラーズも負けてプレーオフ終わるでしょ・・と思いながら、試合の結果を見たら、なんとオイラーズ勝っておりました。なので5試合目もあるってことで、それはつまりプレーオフもまだ終わらないってことだ。
ホワイトスポットの受難は続く。