息子は専門学校に通っていたのだが、そのコースを修了し卒業式に参加した。

こちらでは一般に6月が卒業シーズンである。小中高までは大抵9月に学校が始まるが、入学式というものはない(大学も)。大学は9月に始まるコースが多いものの、サマーコースから取り始める人など、開始時期がばらばらになったりで卒業時期も違うことがあり、卒業式は6月だけでなく10月におこなわれることもある。それでも6月が一番多いのは確か。

ところで、卒業式といえばgraduation ceremonyだが、convocationという呼ばれ方をされることもある。違いは何?って感じなんだが、前者は文字通り卒業式であるが、後者は議会の招集とか集まりとかという意味だそうで、なんで卒業式にこの言葉を使うのかよくわからない・・・。ともかく、大学とかカレッジ(専門学校や短大)とかでこの言葉が使われると、通常、卒業式を意味するらしい。

 

さて我が家の不良息子(高校の時にグレていた)は、専門学校で音楽の録音やら編集やらを学ぶというコースをとっていた。期間は1年半で修了すればdiplomaというものをもうう。diplomaは修了証ってことで、高校を卒業するともらえるのもdiplomaだ。ちなみに4年制の大学で学部を卒業すれば、bachelorを得て、修士も卒業すれば master、その先の博士課程を修了すればdoctorという学位をもらえるわけだ。

彼が通っていた学校には8つくらいのコースがある。それぞれコースの開始時期や期間がちょっと違うなどして、卒業式は2年度分まとめてとかになるようだ。今回は2023年と2024年に卒業した人が参加。

 

学校の建物や敷地内には大きなホールがない。で、カジノ内に併設された劇場を借りて卒業式だ。カジノではホテルやレストランを併設している所が多く、カジノの部分に入らない限り、身分証明書を提示しなくても未成年でも、そのほかの施設は普通に利用できる。

前にここのカジノのレストランに来たことがあるが、劇場もあったとは知らなかった。

 

卒業生を見に来る家族などは入場券が必要なのかなと思ったが、そういうのはなんにもなし。昨年娘の大学の卒業式に行ったのだが、家族は2枚まで入場券が配布されるが、それ以上の場合は有料しかも数に限りありだった。卒業生の数がかなり違ったからなぁ。息子の卒業式では、卒業生が260人ほどだったそうな。少ないな、小さい学校だからなんだろうね。

 

さて卒業式。大体の流れとしては、来賓の紹介、学長のあいさつ、卒業生代表のスピーチ、卒業生が一人一人壇上に上がる・・って感じ。卒業生代表になるには成績がいいことだけでなく、学校内でなんか活動していたとかってことなんかも必要とされる。先生やスタッフなどの覚えめでたく、ほかの生徒たちにも人気があったり一目置かれてるような人が選ばれる。日本だと答辞になるんだろうけど、こっちは在校生の送辞がないから、答辞と呼ぶのはなんかおかしい気がする。

 

卒業生が壇上に上がると学長と握手して写真を撮る。このとき、多くの場合プロのカメラマンが撮ってあとで写真(またはそのデータ)を販売するのだが、ここの学校はそうではなく、家族や友人などが写真を撮っていいですよーという。自分の子どもの番が近づいたら、前のほうに来てもらって撮っていいので!という。それはいいが、うまく撮れるかな・・・と不安。

なので娘と私が前に出てそれぞれ撮ることにした。2人体制ならどれかしらまともなのが撮れるんでなかろうかと思い。


長くなってきたので続きは明日!