前回の続き
息子の学校では8つくらいのコースがあるとすでに記した。
その内、英語とか一般的な学問のコースってのがあって、その卒業生が半分くらい(か、それ以上)を占めていたのだが、そのほとんどがインド人でびっくりした。息子が最近やたらとインド人留学生が多いんだよね、とは言っていたが、ううーん、確かに。
卒業生は名前を呼ばれると壇上に上がる。そのとき、拍手がぱらぱらとおこる程度。なーんか静かだなぁ。とか思っていたら、音楽、ファッション、調理、ITなど専門的なコースの卒業生の番になったとたん、大きな拍手やら歓声やらが上がりだした。
やっと普通の卒業式っぽくなってきた。こちらの卒業式は、こういうふうに歓声を上げて盛り上げることが多い。日本の式のようにおじぎして、右手左手と順に出して証書を受け取り・・・などという儀式めいたものもないし、粛々とした感じも皆無。どっちかっていうとにぎやかな進行である。
終わりのほうの音楽コースの子たちなんか(息子が取ったコース)、大歓声出し合ってる。だいたい卒業生同士がこうして盛り上げるんである。卒業生も壇上に上がって変なポーズ取ったり、おちゃらけたりしてから学長と握手して・・なんて感じに。それはどうかなという感じではあるが
、でもなんか楽しかった。やっぱこんなふうに盛り上がらないとこっちの卒業式っぽくないもんね。
日本の卒業式というと泣いちゃう子もいるような雰囲気だが、こちらのはそういうのはまったくといっていいほどない。これまで子どもの卒業式を何回か見ているが、そういう場面を見たことがない。ずいぶん感じが違うよなぁと思う。
こちらでは卒業は人生の新たなステージの始まりであると捉えているので、悲しいとか別れの時というより、新しいことの始まりだ、ワクワク~みたいな感じのほうが強いんだと思う。
私は小中高と学校が嫌いってことはなかったが、好きってわけでもなかったので、卒業に際しても別に何とも思わなかった。だから卒業式で泣く気持ちはまったくわからん。けど、新しい始まりだ~とかまでは思わなかったね
式の後はロビーで写真を撮り合ったり歓談したりする時間。劇場のロビーなのでバーカウンターがあり、そこでお酒を買って飲んでいる人がいたり。みんなワイワイと談笑しているから、すっごくにぎやか。こうしたごっちゃごっちゃなのは卒業式後のよくある状態だ。
友達とつるんでくから~という息子を置いて、私たちは外に出た。ドアを出たところにメキシコ音楽のバンドの人たちがいて、陽気な音楽を演奏していた。10人から12人くらいだろうか。みんなおそろいの黄色いスーツにソンブレロハットをかぶっている。こういうメキシカンバンドをmariachi bandというんだそうです。
娘も息子も無事卒業したし、これで卒業式を見に行くのも終わりかな(多分?)
ステージ上に上がって学長と握手するところ。学長はいろいろ飾りのついたガウンを着ている。
卒業生はガウン(ポリエステルのペラペラ~としたもの)と帽子は卒業式参加を申し込むと無料でもらえる。そうそう、大学や専門学校の卒業式は、自動的に参加となるわけではなく、卒業生本人がきちんと申し込まないと参加できません。