貿易って複雑だけど面白い!? | ふぞくやのブログ

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株式会社クロップオザキの社長、
尾崎博之の公式ブログです。

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昨日、電車の一番前に乗りました! 一番前って普段見ない景色で運転手さんになった気分でワクワクします。はいっ、昔、鉄道好きでした(笑)
 

 

 

日本でいちばんボタンの事を知る男(自称)。ボタン、ファスナー、生地など洋服の資材を扱う株式会社クロップオザキの2代目社長の尾崎博之(@cropozaki)です。

 


さて、今日のお話は、「貿易って複雑だけど面白い!?」です。

 

私たちの仕事は縫製に関わるものです。今、縫製はほとんど海外です。日本の衣類の90%は海外からの輸入と言われています。当社でOEM生産している洋服も中国の協力縫製工場で生産しています。なので、私たちの資材も海外輸出することが多いです。毎日輸出出荷がない日はありません。

 

海外輸出は日常的に行っている業務ながら、輸出業務や輸出用語の意味を知らないで使っているケースも多いです。そんなで、営業アシスタントのスタッフが輸出のことを勉強したいということで、先週と今週2回に分けて勉強会を行いました。講師は私!

 

 

貿易の仕組み、貿易用語、輸出の出荷形態、輸出の必要書類、関税、さらに為替についてまで勉強しました。特に貿易用語は言われるから使っているけど、その意味がわからないで使っていることも多いのです!例えば、Invoiceに記載されている「No Commercial Value」。

 

 

単価や金額は掲載されているのに、何で「No Commercial Value」(売買価値なし)なの?

 

疑問に思っていても、別に知らなくても業務はできるから、そのままになってしまっているのです。実際、輸出する際には意味まで知らないとダメなのですが・・・

 

ちなみに「No Commercial Value」とは、無償提供のこと。私たちの輸出形態でよくあるのが加工貿易です。生地や資材は日本から輸出し、外国で縫製(加工)して日本に洋服という形にして輸入するというもの。この場合、生地や資材は外国の工場に売るのでなく、無償提供し、決済はその工場と加工委託契約を結んでいる会社(商社等)と日本で日本円で決済するというもの。海外の工場は資材を支給されて加工をするだけなので、資材を輸出する際は「No Commercial Value」になるのです。逆に海外の工場との売買が発生するのであれば、「Commercial Value」になるのです。

 

通常流れる業務は前からやっている通りにやれば流れていくので、その意味をわからなくても流れていきます。でも、言葉の意味や業務の意味を理解して行えれば、業務の知識は増えますし、他に行っても通用します。「いつもやっているから」と流さず、なぜそうなのかって疑問に思い、その意味を知ることって大切だと私は思います。

 

なんとなくではなく、しっかり本当の意味を掴んでいこう!

 

でも、営業アシスタントのスタッフが自分たちから勉強会をやってくださいと言ってきたその気持ちはとても嬉しいですね!

 

ありがとう!!

 

今日の教訓

 

知ったかぶりでなく、本当の意味を知ろう!

 

 

今日のボタン

 

 

ベストに付いていた真っ黒なポリエステルボタン。何の変哲もないのですが、ボタンのすぐ上にホールが見えます。実はこのベスト、リバーシブルで裏側にも同じボタンが付いています。倍ボタンが付いていてボタン屋には嬉しいですが、変なデザインなので売れないでしょう。


今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。ファッション業界で頼りにされる会社になるべく奮闘中!!これからもいろいろ情報をアップしていきますのでよろしくお願い致します。

 

 

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