中央線で読む新書 -20ページ目

右翼と左翼

フランス革命から今日までの右翼と左翼。

【うまくまとめてあるが面白くはない】 2006年
浅羽 通明
右翼と左翼 (幻冬舎新書)

東京の島

東京都には個性的な島が数多ある。いや、島であるからこそ個性的なのかも知れない。
画一化が進む日本にあって、その土地の個性など島にしかないのかもしれない。

【手元に一冊欲しい新書】 2007年

斎藤 潤
東京の島 (光文社新書 311
 

人生の鍛錬

小林秀雄の言葉集。

「人はこの世に動かされつつこの世を捨てることは出来ない、この世を捨てようと希うことは
出来ない。世捨て人とは世を捨てた人ではない、世が捨てた人である。」(様々なる意匠)

「果たして他人を説得する事が出来るものであろうか、若し説得出来たとしたら、その他人は
初めから、説得されていた人なのではないのか。」(物質への情熱)

「ドストエフスキイは矛盾のなかにじっと坐って円熟して行った人であり、トルストイは合理的
と信じる道を果てまで歩かねば気の済まなかった人だ。」(ドストエフスキイの時代感覚)

「人生を解釈する上に非常に便利な思想というものは、その便利さで身を滅ぼす。便利さが
新たな努力を麻痺させるからだ。」(志賀直哉論)

「誤解されない人間など、毒にも薬にもならない。そういう人は、何か人間の条件に於いて、
欠けているものがある人だ。」(イデオロギイの問題)

「『自分で自分が解りませんの』と言うのが好きな女がいた。そう言う時の自分の顔付きを鏡で
よく知っているのだと白状した。」(自己について)

「上手に語れる経験なぞは、経験でもなんでもない。はっきりと語れる自己などは、自己でも
なんでもない。」(カラマアゾフの兄弟)
新潮社
人生の鍛錬―小林秀雄の言葉

なぜ株式投資はもうからないのか

プレイヤーに注目した代物。いささか期待はずれ。

【わざわざ読むほどのものではない】 2007年
保田 隆明
なぜ株式投資はもうからないのか [ソフトバンク新書]

行列ができる店はどこが違うのか

飲食店コンサルタントによる。
読者設定が曖昧。
業者向けなのか、一般読者向けなのか。

【つまみ読みにGOOD】 2007年
大久保 一彦
行列ができる店はどこが違うのか―飲食店の心理学 (ちくま新書 664)

格差社会の世渡り

学歴が所得に結びつかず、学歴よりも所得の価値が
上がった、っていう書籍。

【流し読み】 2007年
中野 雅至
格差社会の世渡り 努力が報われる人、報われない人

現代の貧困

最近、下層にちからを入れているちくま新書。
これはちょっと期待はずれ。読み物ではないので仕方がないが、
読ませるちからがない。この手の新聞の連載が最近多いけれども
それらの方がよい。

【つまみ読みにGOOD】 2007年
岩田 正美
現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護 (ちくま新書 (659))

農のある人生

棚田オーナー、市民農園、週末農業、団塊帰農、クラインガルテン(滞在型農園)…。
あたらしい農業のかたち。

【つまみ読みにGOOD】 2007年
瀧井 宏臣
農のある人生―ベランダ農園から定年帰農まで (中公新書 1902)

視聴率の正しい読み方

元ビデオリサーチ社員による。もっと面白い話があると思うけどね。

【つまみ読みにGOOD】 2007年
藤平 芳紀
視聴率の正しい使い方

格差社会

副題に「何が問題なのか」。何が問題か、マクロ経済への影響を示すのが一番いいはずだが
そういう観点はないようだ。経済学者なのに。効率性と公平性からの格差論に留まる。

たとえば日本は教育への公的支出がOECD加盟国中で下から2番目である。そうなると塾に
通わせるなど補習費費が家計にのし掛かる。結果的に補習費がまかなえない家庭の子は満
足に学習できない(公平性)。これは本書でも取り上げられている。それに加えて家計に負担
がかかるため、消費が滞る(マクロ経済への影響)、ここまで広げることが必要。
なぜ小泉のような「格差があって何が悪い」論を打ち砕くのにはマクロ経済への影響がもっとも
効果的であろう。

悪い書籍ではないが。

【つまみ読みにGOOD】 2006年
橘木 俊詔
格差社会―何が問題なのか (岩波新書)