霊岩山(灵岩山)を観光する | 駱駝の蘇州便利手帳

駱駝の蘇州便利手帳

江蘇省蘇州市周辺に特化した情報をお伝えしてます。
オシャレやグルメは載せてませんw 情報の過信☆厳禁!!

霊岩山(灵岩山)は

蘇州駅の南西方向約12.5kmに位置し

 

木渎古鎮という春秋時代まで遡れる

史跡が点在する、ひなびた水郷(木渎山塘街)

・・・・・の横にある山です。

 

このエリアには、春秋時代末期。

呉の国の、最後の王にまつわる史跡が

いろいろと残っていて、歴史萌え人間には

面白いエリアなんです。

そうでない方には、退屈なB級観光地だなw

 

弘法大師空海も、ココに立ち寄ってるし

蘇州の初詣人気ナンバー1の寺だしね!

 

 

 

 

駱駝なりに、イロイロ調べてみたので

ザックリ覚えて行って下さいねー(^-^)

 

まず、この山に関係する登場人物で

一番有名なのが

中国古代4大美女で名高い西施さん❤

左から西施、王嫱(王昭君)、貂禅、杨玉环
木読

 

そして、傾国の美女:西施にのめりこんで

呉の国を潰しちゃった、最後の呉王夫差

その夫差王に戦争で負けて捕らえられ

超絶な苛めに耐えた、隣国の越王勾践

 

さらに、時代は異なりますが

蘇州文化の熱烈サポーター「乾隆帝」

 

蘇州駅南広場にいる、

范仲淹も、ちょこっと登場しますw

 

 

<交通指南> ※2018年1月の路線図より

霊岩山の山門近くのバス停は3か所。
 

★霊岩山麓のT字路付近へ

・バス停「灵岩山首末站」

3路、511路

・バス停「木渎严家花园(灵岩山)」

太湖度假区旅游专线、2、夜3、游4长线、游4

43、63、64、65、69区間、69、312短线、312长线

315、326、446、505、506路

 

★霊岩山の南、苏福路沿い参道のそば

・バス停「灵岩山」

43、64、65、312短线、312长线、446、663路

初詣

 

★地下鉄1号線「木渎站」からは、乗り換えです。

※バス停「中华园大酒店」(金山南路沿い)

太湖度假区旅游专线、2、夜3、38、64、65、69区間、

69、326、331、446、508、611、622、661、665路

 

このうち、

2、69区間、69、326、446路(木渎严家花园(灵岩山)

64、65、446路が「灵岩山」へ移動できます。

木読

間違えて、

バス停「竹园路金山路西」(竹园路沿い)に着いても

621路で「木渎严家花园(灵岩山)」に行けます

 

 

※時短情報※

地下鉄木渎駅降車後、①出口へ。路線数が多い

バス停「中华园大酒店」→「木渎严家花园(灵岩山)」

で降車後、最寄の有料20元門へ。

庭園をショートカットしたら、かなり時短になります。

 

 

 

<バス停~山門へ>

一番バスの本数の多い

「木渎严家花园(灵岩山)」と「灵岩山首末站」

からの案内を残しますね。

 

オレンジの△がバス停の位置です。

山塘街

 

大通りのT字路交差点にいくと

 

入場料20元の有料門がありますが
初詣 

実は有料エリアは、屋敷のある狭い部分のみ。

山寺 

 

地元民は、回りこんで

奥の無料門へ向かいますw

 

 

20元門を右手に見ながら、回り込みます

 

大きな信号交差点を右折

 

参道に入ります。(※輪留めの奥へ)

 

バス停「灵岩山」で降車した場合は、

山を左手側に見ながら進み、参道へ。

 

門前広場に登山道入り口があり

この山門から登山を開始します。

 

今回、調べてて知ったのですが

霊岩山寺って、『浄土宗の聖地』とも言われていて

弘法大師空海様も長安への旅の途中で

立ち寄ったほど、有名なお寺なんだってΣ(・ω・)

 

山と言っても、山頂までの標高は182mほどなので

健脚な人は、お寺まで1時間かからないそうです。

 

でも、ナメたらアカーン!

裾野は緩く、登るほど急坂で

駱駝は、心臓バクバクだったさー(^^;)

 

最初の見所は、山の中腹にある観音洞

 

竹林が美しい参道を進むと

 

竹林を抜けた先に「落紅亭」があり

コレが最初のチェックポイントかな? 

 

西施呉王夫差の待ち合わせ場所で

時々、ココから西に進んだ先にある岩窟に行き

捕虜で奴隷の扱いを受けていた越王勾践

家畜の世話をしている様を見て笑った

という逸話が残されているそうです。

 

でも、その洞に到着すると

門前にロウソクの点火台があって

洞には観音様が安置されて「観音洞」の表記だけ。

10数年前は、その場所であると示す「勾践洞」の看板や

絵の説明板があったらしいのにねー。残念(^^;)

 

地図では道が途切れたようになっていますが

観音洞の横の階段を登れば

来た道を戻らなくても、登山道に合流しますよ!

 

合流地点近くに、3体の石仏がありマス。

でも近年の奉納品?

詳細判らずスルー(--)

 

さらに登ると、霊岩山寺を開いたという

開祖の「衣鉢塔」があります。

白黒写真は70年前のものだそうです(^-^)

画像元:http://blog.sina.com.cn/s/blog_5d227d5c0102e0vh.html

 

この塔から、少し登山道を外れた位置に

人が集まってる岩場があるのですが

ココには亀に似た形の岩があり

近年、背中に「望佛来」と掘られました。

これもチェックポイントです!ヾ(´▽`)ノ

 

亀岩は、頭の方向の遠方に「越国」が見えるのです。

西施はホームシックになると、ココに来て

望郷の念を口にした、という逸話があり

それで名づけられた岩の名前だそうデス。

もう一つのチェックポイントは

眼下にまっすぐ延びる河が見えますか?

これは夫差が作らせた人工の堀です。

とある時、西施が「対岸の山に香花を摘みに行きたい」と

故郷をしのんでいた時、夫差は突然何を思ったのか

矢を越の方角に1本放ちました。

その矢の飛んだ方向に「河を造れ」と命令し

河に「採香泾」と名づけ、せめてあなたの想いが

故郷に流れ着くようにと、季節ごとに供物を流し

西施を慰めたそうです。

 

この先、ちょいちょい亭やら石彫りが現れますが

説明が拾えないので、全スルー(-w-)

 

そうそう、この辺りまで登ってくると

急にしゃがみ込む人に出くわします。

要所・要所で伏せてるのは、信者さんです。

非常に熱心な信者さんの場合

聖地を3歩ごとに拝礼するので

山門まで一日がかりになるそうです。

 

黄色の壁が見えたら、あと少しです!

初詣

 

※2018年に、寺の中にあった

大人気「和尚麺」の食堂が

この壁の一角に移動されました。

 

旧食堂(古き良き味)

初詣

初詣

初詣

初詣

 

 

新食堂(味気ない( ノД`)シクシク…)

 

 

 

黄色の壁沿い、最初に目に付くのは

1667年に鋳造され収められてるお堂。

そして間もなく正門に到着します。

 

入館料は設立当時の政府が決めた価格1元のまま。

門額には浄土宗の13代目印光大師の書を刻んでいて

門前広場の西の壁には、この山に康熙と乾隆帝が

9回も登山したことへの記念碑が残されています。

 

1943年に補修が完成した本堂前は高さ25m。

橋は、この世とあの世を結ぶらしいです。

 

灵岩塔、または宝佛塔と呼ばれる塔

高さ34m。これが新区からも見える塔ですw

 

一通り、神様仏様に拝礼した後。

春秋時代の名残を探しますー(^-^)

 

最終目的地は

本堂と塔がこの位置に見える場所!

 

境内から奥へ進んだ、黄色の○のエリアです

 

途中で、中庭や建物をくぐり抜けて来ますが

その中でも特にこの『响屐廊』は著名。

夫差の命により、造られた廊下の復元で

梁や天井、壁にセラミクスの筒をめぐらせ

よく反響するように設計させれた長廊。

西施が通るたびに、彼女の声が反響し

ドレスの鈴や布ズレの音を響かせたとか。

美女をより美しく魅せる演出が狙いだったようです。

 

また响屐廊にかかる額「吴中胜迹」は、

太湖にある東山生まれで、明代宰相となった

王鏊(1450-1524年)の書から転写しています。

 

やっと到着。

ココが「館娃宮」の跡地、西花園です(^-^)

 

現在の名称は「姑蘇台山頂花園」で
初詣 

 

過去に何度か改修しているようです。

 

乾隆帝も、滞在用に別荘を仕立てましたが

井戸や池の位置を変えず、

館跡とされる礎石や石積みも古いまま残されました。

その建物は後に焼失したそうです。

 

「呉王井」は王専用の井戸

井戸内の囲いは、西施が

水に映る姿を鏡に見立てて

王に会う為の身支度をした、という逸話からの再現。

 

隣の智积井は、南朝時代に

智积って人が改修したあと、

この名前になったらしいです。

 

見ての通り、今は休憩所の茶屋や東屋

そして名残である石垣しかありませんが

初詣 

呉王が西施のために建てた

豪華絢爛で宝石がちりばめられた別荘「館娃宮」は

どうやら、2段構えの広い宮殿だったようですね。

 

玩花池は、真ん中に何やら書かれています。

でも古いものなのか、新しい造成なのか掴み取れず。

 

庭の片隅にある「玩月池」は夫差が造らせました。

夫差「君に何でも与えよう、

花でも宝石でも国でも。、それが私の愛の証明だ」

西施「それなら私に月を下さい」

1ヵ月後。夫差はこの小さな池に西施を案内し

夫差「この水面に映る月を貴女にプレゼントしよう」

西施は水をすくい上げ

「まるで私の手の中で月が玩(あそ)んでいるみたい」

と喜んだ、という逸話が残されています。

かぐや姫チックな無理難題に

一休さん顔負けのトンチで相手を喜ばせた夫差は

池を「玩月池」と命名しましたとさ。

 

「长寿亭」は、西施のドレッシング・ハウス

 

石垣は、2500年前から

原型をほぼ留めているそうです。

 

「幽沨」と掘られた岩の傍にある

地味な池もチェックポイント!

 

「洗砚池」の文字は范仲淹の作

(蘇州駅の南広場の巨大像の人~)

 

灵岩の文字は乾隆帝御筆

 

コチラも別の時期に乾隆帝が残した漢詩。

「雲去雲來池邊留塔影 烟凝烟泮林外泛湖光」

 

 

■参考文献および画像元(中国語)

http://blog.sina.com.cn/s/blog_5d227d5c0102e0vh.html

http://blog.sina.com.cn/u/1350342915

ほか、日本語ガイドブックや個人のブログ

 

 

 

以上!

 

今回、いろいろ調べて

新しい知識も増えたしヾ(´▽`)ノ楽しかったw

 

改めて思ったけど。

 

コレだけの見所があり、由緒あるお寺で

名物の「和尚麺」まであったからこそ

週末はかなりの人出で賑わうお寺だったんですね。

 

でも、全部観て回ると、内容てんこ盛り過ぎて

足はパンパン、筋肉痛にもなるくらい疲れマス(><)

なので、マッサージ屋さんに直行してもいいカモww

 

なお、日本語の通じる、健全なマッサージ屋さんは

①新区商業街のマッサージ屋さんか

②過去記事掲載の盲目按摩、をおススメしますw

日本語OKなマッサージ屋さん

 

でわでわー❤ヾ(´▽`)ノ

 

 

 

 

■ブログ内記事

木渎山塘街をお散歩♪

蘇州で初詣 霊岩山編  ←別邸跡地まで掲載
木涜の霊巌山寺のある灵岩山

伍子胥を祀る『胥王园』へ ~その1

伍子胥を祀る『胥王园』へ ~その2

蘇州麺の人気店を比較w

霊岩山寺の和尚麺、営業停止

霊岩山の素面部が再開しました!

霊岩山(灵岩山)を観光する