晩秋の会津漫遊4日目。
目指すは、関東以北の方には説明不要な人気観光地、大内宿。
何と、これが初訪問。
会津田島駅から30分、湯野上温泉駅着。
大内宿往復のバス・猿遊号を待ちます。
*事前予約者優先
<旅の行程>
1日目:会津若松→東山温泉
2日目:会津若松→会津田島
3日目:南会津→檜枝岐→会津田島
4日目:大内宿→会津若松
バスで20分程、山間部を抜けた先の集落の入口に着きます。
◆大内宿◆
(国選定重要伝統的建造物群保存地区)
寛永20年(1643)、会津と日光を繋ぐ会津西街道(下野街道)に開かれた半農半宿の町並み。
往時の姿を今に伝える茅葺屋根の家屋が連なっています。
1本の葱を箸代わりにして食べる"高遠そば"でも知られ、蕎麦屋が何軒も建っています。
会津戦争では戦禍を逃れ、明治時代以降は純農村としての歴史を辿ります。
水路を流れる湧水。
茅葺屋根に挟まれた小径が最高の雰囲気。
昭和中期、近代化が進む一方で町並み保存の機運も高まり、昭和56年(1981)、妻籠宿・奈良井宿に次ぐ3番目の重伝建地区に選定されました。
大内宿町並み展示館
*入場料¥250
本陣跡を再建した公開施設です。
囲炉裏で燻される室内。
1300点余りの生活用具や資料が展示されています。
本陣ならではの上段の間。
山に続く緩やかな坂の街道。
当初は年間2万人程だった観光客数はバブルで急増し、平成21年(2009)には116万人に到達。
3.11で減少しますが、ドラマ「八重の桜」の効果で90万人まで回復して今に至ります。
玉屋(佐藤家住宅)
佐藤家は、後白河天皇の皇子・以仁王も立ち寄られたという由緒ある家柄。
ご主人と暫し歓談、室内も見学させてもらいました。
築400年超の邸内には、歴史を物語る品々が保存展示されています。
蕎麦屋として営業していますが、軒先で販売しているきんつば(今川焼き風)が絶品。
隠し味で生地に葱が練り込まれていて、これが仄かな香ばしさと甘さで絶妙。
"葱が隠し味"をもっと全面に出した方がいいと思うと推して、ご主人とお別れ。
坂を上がり切り、階段で高台に上がります。
子安観音堂
江戸時代から集落の安産と子の成長を見守ってきたお堂。
大内宿と言えばの、お馴染みの風景。
やっとこの目で拝めた。
坂を戻り、鳥居の先へ。
目の前に広がる奥会津の原風景。
右手の林に建つ鳥居を目指します。
高倉神社
(御祭神:高倉宮以仁王)
平家に追われた以仁王が、この地に落ち延びたという伝説が残っているそうです。
10時半をすぎ、団体客も増えてきたので、そろそろ退散。
猿遊号に乗り駅に戻ります。
湯野上温泉駅
昭和62年(1987)、大内宿に合わせて茅葺き屋根に改装されました。
駅構内には囲炉裏もあり、農家仕様。
時刻は11時半。
漫遊の〆に会津ラーメンを食べに行きます。
次回、最終話です。
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