2月の福井漫遊2日目。

 

小浜の隣りの三方上中郡若狭町へ。

 

そこには、鯖街道最大の物流量を誇った宿場町があります。

 

<旅の行程>

1日目:敦賀→小浜

2日目:小浜→熊川→若狭世久見

3日目:今庄→一乗谷→越前大野

4日目:越前大野→福井

 

小浜駅からバスで30分、宿場町入口に到着。

 

ここから1.2km程の宿場町が続きます。

 

◆熊川宿◆

(国選定重要伝統的建造物保存地区)

 

福井にある3つの重伝建地区の1つで、これで福井の重伝建は制覇となります。

 

宿場町風情漂う風景に心踊る。

 

 

ひと気の無い街道ゆく。

 

村田館

*見学無料

 

京都の超名料亭「菊乃井」の初代当主の生家で、資料館として活用されています。

 

 

丁度、ひな祭り展示イベントの最中でした。

 

 

天正17年(1589)に浅井長政により宿場町として整備され、鯖街道随一の宿場町として栄えました。

 

道沿いの前川と呼ばれる水路が風流。

 

 

ベンガラ色の町家に海鼠壁の土蔵。

 

往時の繁栄振りを今に伝えます。

 

荻野家住宅

(国指定重要文化財)

*非公開

 

文化8年(1811)頃築造の熊川宿最古の町屋。

 

 

当時、運送問屋を営んでいました。

 

白石神社

(主祭神:彦火火出見尊)

 

町の氏神です。

 

やはり、若狭の地は、彦火火出見尊=山幸彦=若狭彦神のようですね。

 

 

広がる道幅に大宿場町の風格を感じます。

 

前川

(平成の名水百選)

 

今も豊富な水量を誇る名水。

 

石橋が架かる風景が風流。

 

SOL'S COFFEE

 

リノベされた喫茶店もあります。

 

まる志ん

 

黄色い2階壁が印象的な鯖寿司のお店。

 

ここで頂いた鯖寿司が人生一美味しかった。

(記事は次回)

 

若狭鯖街道熊川宿資料館 宿場館(旧熊川村役場)

*入館料¥200・内部撮影禁止

 

昭和15年(1940)、熊川出身で伊藤忠商事の2代目社長が建てた旧村役場建築。

 

入口ポーチの円柱が印象的。

 

 

平入りのつし二階造りに、丸く勾配したむくり屋根に越屋根。

 

瓦は光沢の無い、若狭産いぶし瓦。

 

この地域の特徴的建築美に見惚れます。

 

旧逸見勘兵衛家住宅

(若狭町指定有形文化財)

 

村役場を建てた伊藤忠商事二代目社長の生家で、江戸末期の築造。

 

当時、造り酒屋を営んでいました。

 

公開施設という事ですが、この日はその様子無し。

 

 

この奥行き感が堪らない。

 

 

町並みに民家が点在してきました。

 

 

妻入り建築もちらほら。

 

大岩(子守り岩)

 

この岩で子供が遊んでも怪我をしないという言い伝えがある巨石。

 

熊川番所

 

ここが宿場町の南端。

 

江戸時代の旅人気分に浸ったひと時でした。

 

素晴らしき町並みに後ろ髪を引かれ、去り難き想い。

 

ご当地マンホール

 

旧上中町の花・紫陽花柄。

 

次回、絶品鯖寿司の記事を送ります。

 

続く。

 

 

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