念願の重伝建・伊根宿泊。

 

時刻は5時半。

 

ジョギング帰りのご主人と入れ替わりで早朝散策始動です。

 

◆伊根浦◆

(国選定重要伝統的建造物群保存地区)

 

宿の向かいのお宅には小洒落た煙草コーナー。

 

これだけでもレトロで絵になる。

 

 

舟屋を覗き見。

 

舟屋とは、切妻造の妻面を海に面して建ち、1Fを舟用のガレージ&作業場、2Fを居室としている家屋の事で、伊根では江戸時代頃から存在していたそうです。

 

通りを挟んで主屋があるのが伊根スタイル。

 

 

舟屋を繋げた様な蔵が見えてきます。

 

伊根が誇る酒蔵です。

 

向井酒造

 

宝暦4年(1754)創業の老舗蔵。

 

"海に一番近い蔵"が謳い文句。

 

"京の春"や"伊根満開"といった銘柄で知られ、特に古代赤米を使った"伊根満開"は皇室にも献上され、元駐日大使キャロライン・ケネディも"レッドライスワイン"と言って買い求めた名酒。

 

"伊根満開"は城崎温泉の宿で頂いたのですが、風味豊かな甘味があって牛肉料理に合わせたい、色味も合わせ方も赤ワインの様な逸品でした。

 

 

そびえる松に歴史を感じます。

 

蔵の方もとても気さくで、横浜市内で向井酒造のお酒が買える・飲める店の話で談笑。

(この方が恐らく有名な女性杜氏の方)

 

旅先での楽しいひと時に満悦。

(数本購入して送ってもらいました)

 

Cafe & BB guri

 

1Fがカフェ、2Fが民宿の古民家リノベ。

 

 

小径も魅力的。

 

伊根湾を囲んで連なる舟屋群。

 

 

波の無い静かな内海だからこその造り。

 

 

伊根湾はU字型の内海で、沖の青島が防波堤代わりになり、波がありません。

 

 

伊根湾の名産は鯛、鰤、牡蠣などで、京都府の水揚げ量の1/4を占めています。

 

過疎化が急激に進んでいる伊根。

 

豊富な漁場とここにしかない景観を武器に存続していってもらいたい…切なる願い。

 

 

ここから対岸の町並みへ入ります。

 

町並みとしては対岸の方が意匠を凝らした住宅や蔵があり、見応えがあります。

 

 

鶴と亀の鏝絵をまとった蔵。

 

さかや

 

民宿でしょうか?

 

「釣りバカ日記5」の撮影場所だそうです。

 

近くでは「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」の撮影もされました。

(舟屋で海辺に佇んでの別れのシーンが泣けます)

 

えびすや

 

NHKドラマ「ええにょぼ」の舞台になりました。

 

 

蔵屋敷風な住宅。

 

 

小径を覗けば、その先は海。

 

 

生活の香りがする町並み。

 

カンジャガハナ灯台

 

宿を出てから1時間。

 

対岸のほぼ先端に到着。

 

ここで折り返して、宿に戻り朝食でした。

 

チェックアウト後、新しく出来た観光案内所に寄り、お土産購入。

 

 

ちりめん細工風のイカにポストカード。

 

 

伊根ではかつて捕鯨も行われていたそうです。

 

舟屋見学や伊根湾遊覧も出来るので、いつか体験してみたい。

 

時刻は11時、伊根を去る時間。

 

宿のご主人に見送られて、後ろ髪を引かれつつ…必ずまたと約束を交わし。

 

バスで天橋立駅に向かいます。

 

旅の舞台は兵庫県へ。

 

続く。

 

 

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