二尊院から嵯峨野の街道を10分。

 

町家が連なる町並みが現れます。

 

◆嵯峨鳥居本◆

(重要伝統的建造物群保存地区)

 

かつて、愛宕神社の門前町として栄えた商家町です。

 

京都府にある重伝建地区の一つで、今も往時の風景を残しています。

 

 

誰も居ない街道。

 

 

コロナ禍でお店も閉店(閉業?)状態。

 

緩やかな坂の街道を進みます。

 

 

5分程進むと、深淵な雰囲気が増します。

 

 

まゆ人形専門店「あだしの まゆ村」のショーウィンドウには、往時の街道のジオラマ。

 

 

まゆ人形の行列が可愛い。

 

 

街道でひと際目立つ、ベンガラ町家。

 

 

あだしの念仏寺

*拝観料¥500

 

古来、この地は埋葬地でした。

 

弘仁2年(811)、空海が野ざらしになっていた遺骸を埋葬して、千体の石仏を建てて寺院を創建したのが始まりとされ、後に法然が念仏道場を開き寺号も念仏寺となりました。

 

現在、境内の西院の河原には、8000体の石仏や石塔が建っています。

 

 

愛宕山へと続く街道。

 

 

往時を偲ばせる重厚な茅葺屋根建築。

 

 

鄙びたベンガラ民家。

 

 

江戸時代風情に浸っていたら、突如、街道を横切る陸橋。

 

 

ここから茅葺屋根建築が続きます。

 

鮎の宿 つたや

 

江戸時代、愛宕山詣の旅人に鮎を振る舞ったのが始まりで、昭和期には料亭として栄えました。

 

 

歴史を物語る茅葺屋根。

 

この日の昼食はこちらで頂きました。

*記事は次回

 

愛宕神社 一之鳥居

 

門前町の終点です。

 

この鳥居から愛宕神社まで50町(約5.5km)だそうです。

 

平野屋

 

つたやと共に、江戸時代から愛宕山の参詣者をもてなしてきました。

 

かつての賑わいは失われていても、連綿と受け継がれる風景。

 

その静かな街道で、今も賑わいをみせる2つの料亭。

 

季節ごとに訪れたい、京の奥座敷でした。

 

続く。

 

 

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