倉吉観光の中心、打吹玉川。
打吹山の麓、玉川沿いの重伝建の町並みです。
中世は打吹城の城下町でしたが、一国一城令により廃城となった後は商家町として栄え、今も約100棟の町家や土蔵が残っています。
◆打吹玉川◆
(国選定重要伝統的建造物群保存地区)
*読みは"ウツブキタマガワ"
町家が連なる1km程の街道をゆきます。
高田酒造
(鳥取県指定保護文化財)
天保14年(1843)築造の老舗蔵です。
可愛らしい虫籠格子ハウス。
街道の北側に抜ける小路へ。
弁天参道
大蓮寺
(宗派:浄土宗)
*檀家・信徒以外の立入禁止
淀屋の歴代当主の墓がある寺院です。
玉川に架かる石橋と白壁土蔵群。
赤い石州瓦と白漆喰の土蔵が連なる、倉吉を象徴する壮観な風景が続きます。
赤瓦二号館
街道に戻ります。
桑田醤油醸造場
(鳥取県指定保護文化財)
明治10年(1877)創業の醤油蔵。
京都で修行した大工により建てられました。
矢吹本店
2階の山型の窓装飾が素敵。
BREW LAB KURAYOSHI
町家に挟まれた擬洋風っぼい建物はクラフトビールが頂けるビアパブ。
まととや
昭和6年(1931)築造の擬洋風建築は、旧日本産業貯蓄銀行倉吉支店。
現在はミニ旧道体験場として活用中。
元帥酒造
江戸時代末期創業の酒蔵。
皇太子殿下(後の大正天皇)の山陰行幸の際、随行した東郷平八郎元帥に献酒をした事が屋号の由来。
ところで、
所々に立てられているパネルは、アニメコンテンツ"ひなビタ♪"のものです。
舞台となった町が倉吉に似ている事からコラボをしていて、アニメの聖地としても人気のようです。
創作工房 中野竹蔵
右も左も、いつまでも眺めていたい風景。
旧薬局建築から4連結の小振りな町家たち。
日本料理 飛鳥
町家リノベの会席料理店です。
そろそろ重伝建の端に着きます。
旧国立第三銀行倉吉支店(白壁倶楽部)
(国登録有形文化財)
明治41年(1908)築造の土蔵擬洋風建築。
十字路に建ち、角に正面入口を設けた印象的な造りが目を引きます。
現在はカフェとして営業中です。
以上、
倉吉の重伝建、打吹玉川の風景でした。
最後に倉吉で出会った郷土品。
はこた人形と流しびな。
はこた人形は江戸時代から倉吉に伝わる張り子の人形で、幼女向けの玩具兼御守り。
流しびなは各地に伝わるものですが、今では装飾品として人気のようです。
下に敷いているのは、鳥取の伝統織物のしまいべ織のコースター。
地方の郷土品や民芸品集めも楽しい。
次回、三朝温泉の記事です。
続く。
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